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ロンドンから徒然に

消える(?)ハッピー・アワー

2008-11-11 | 日常
 このところ強い風を伴った雨が続いています。と言っても、降ったり止んだりという例のロンドンの天気です。雨の合間を縫って花火を上げたりしている輩もいるのですが(本当に冬が花火のシーズンなんだ!)この風で大丈夫なのかな?

 気温はつい最近までに比べたら少しましな気がします。それでも外で酒を飲むのはちょっと辛いと思うのですが、皆やっぱり外が好きなんですよね。ひとつには屋内での喫煙が厳しく禁止されているのと、もうひとつには外は外で暖房がちゃんと整備されているからです。



 こう不景気となると酒でも飲まなければやっていけないのか、皆陽気に騒いでいます。特に若い人たちに人気なのが5時から7時までのHappy Hour! 日本でもやっているあのサービス・タイムです。10ポンドで飲み放題なんていうのも現れて大人気です。

 ところが、最近の若者の犯罪の大部分に酒が絡んでいるとの統計が出るに至って、ついに政府が乗り出すことになりました。このハッピー・アワーを無くそうというのです。
 一方、パブなどの言い分からすると、かたやでスーパーなどで原価を割るような安い値段で売っているから若者は酒に走るのだ、ということになります。で、こちらも厳しく取り締まることになりそうなのです。

 安く酒が飲めるというのは有難いことだと思うのに、一部の連中の心無い行為によって他の人もこうして迷惑を被るんですよね。
 僕が何より心配しているのはパブの経営です。(煙草を吸わない身には嬉しいのですが)屋内での喫煙が禁止されて以来客足が遠のいて、店をたたむところが急激に増えてきています。そんな中でこのハッピー・アワーがけっこう実入りになると聞いていたので、影響が心配です。

 もう14年も前に最初にロンドンに赴任して現地の友人もいなかった頃、近くのパブで簡単に食事したり、親切な店の人や常連客との会話ができるのは何よりも楽しみでした。それがある日急に閉店の話を聞いた時にはショックでした。
 同じ目に会うような若者がいなければいいのですが。