HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

さすがイタリア

2010-09-30 | 旅・イベント
 と付けたタイトルの、本当に素晴らしい面は改めて書くとして、まずは“皮肉”の部分からなんですが(笑)、ホテルのインターネット事情がすごく悪いです。
 いや、それが一般的にかどうかは知りませんが、今泊まっているところはともかく繋がらないことが非常に多く、フロントに訊ねに行くと、「たくさんの泊まり客が同時に使っていると繋がりにくくなる」んだそうです。本当かな?

 繋がる繋がらないが、まずは大問題なんですが、次はスピード(あるいは容量)。運良く(?)繋がっても、メールの受信にいやというほど時間がかかります。
 休暇中は完璧に忘れるつもりの仕事も、遅れているものもあってなかなかそういうわけにもいかず、たまに画像受信の必要があったりするともう大変です。

 ともかくそんな事情で、せっかくの綺麗な風景もここでアップするのは至難の業です。明日にはもうロンドンに帰り着くので、改めて後日何枚か載せることにします。

 で、今のネット状況?
 実は中庭だと繋がりやすいことを今になって発見しました。ところが現地時間で午前1時前の今、さすがに寒いです。もう風呂に入って(いや、これがシャワーだけなんですね、一応4ッ星ホテルですが)寝ます。

 では、また次はロンドンから!

「夏」休み

2010-09-27 | 旅・イベント
 旅を求める気分というのは不思議なもので、頭で考える行き先と、身体が本能的に感じてしまう行き先が違う時があります。
 今年は日本と違って完璧な冷夏だったので、わずかな期間ながらせっかく取れた「夏」休みは、どこかまだこの季節でも光線が豊かなところと決めていました。それでスペインか南仏、イタリア南部辺りにしようかと思っていたのですが(“島”とまで一気にならないところが、やはりアウトドア指向ではないんだな)、結局選んだのはフィレンツェでした。
 何故か気分が開放的な中にも少しだけストイックなものを望んでいて、古い建築物や美術を求めたんです。
 でも着いてみたら、思ったよりもまだ“夏”の名残があって、結果的には両方満足させられて良かったのかな。

 フィレンツェは昔、イタリアの他の都市に住んで日本のテレビ局のコーディネイターをやっている人の車に乗せてもらい、仕事の移動途中で2~3時間寄っただけの街です。だから殆ど全貌を知りません。
 その時は中心部に車を駐めることができずに、川の対岸の高い場所から街を眺めたのですが、ランチタイムにもかかわらず、ひどい胃痛でせっかくの食事もままならなかったんです。だから正直言って印象の良い街ではなく、その後も訪れることがありませんでした。

 今回も直前まで仕事が忙しかったので、殆ど下調べもないまま。到着して、まずは自分の足でぶらぶらと歩くことから始めました。というか、市内には電車も地下鉄もなく、主立った乗り物はバスだけ。歩かざるをえないとも言えます。無目的に歩いても、ぶつかる建物のどれもが絵に描いたように綺麗です。
 それにしても驚いたのは観光客の多さ。それに日本人がすごく多いですね。こんな感じは久しぶりです。ホテルの人の話では、フィレンツェの住民は30万人くらいなのだが、その何倍もの観光客がいるとのこと。納得です。

 色々と説明するよりも、まずは半日の写真ですが、雰囲気を感じて下さい。







大女優の予感

2010-09-24 | 映画・演劇
 凄い円高が続いていますね。輸出中心の企業なんて本当に大変でしょうね。もちろんイギリスにも多くの日本製品が出回っています。車や家電などはもちろん、洋服や雑貨もあります。
 ユニクロなんかはその代表でしょう。街を歩いていてもあちこちに広告が目立ちます。最近の駅貼り広告はいつものように変に凝ってなくて(失礼!)シンプルなんですが、逆に目を惹かれてしまいます。それもそのはずシャーリーズ・セロンですもんね。



 初期はその綺麗さばかりが目立っていた彼女も「モンスター」の汚れ役でアカデミー主演女優賞を取るなど、今やすっかり大女優の貫禄ですね。
 ロンドンに来て3年足らずの間に映画で彼女を見た回数を数えてみたら既に4本。その中で僕が一番気に入っている映画が『The Burning Plain(邦題 :あの日、欲望の大地で)』です。

 でも、この映画で彼女よりもさらに印象に残った女優がいたんです。撮影時には17歳だったというジェニファー・ローレンスJennifer Lawrence。
 実はこの映画、脚本がすごくうまく構成されていて、どんな役だったと言ってしまうとそれをぶちこわしてしまうので避けておきます。もしこれから見ようとする方は、予告編も見ない方がいいと思います。(と言っても、これ昨年封切りの映画です。DVDか何かで見るしかないと思いますが)
 また、この映画は前年第65回ヴェネツィア映画祭に出品され、ジェニファー・ローレンスは新人賞に当たるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞しています。それほど素晴らしい演技だったんです。

 その彼女の新作が『Winter’s Bone』。直訳すれば『冬の骨』というこのタイトルを読んで、既に暗い映画だと感じる人がいるでしょう。そうなんです。この手の映画を薦める時は何となく人を選んでしまいます。
 ミズーリ州の片田舎が舞台です。一目見ただけで感じるこの地方の貧しさと冬の寒さは、それだけで見ている側にある種の緊張感を強いてしまいます。そこにさらに良質のミステリーっぽい要素も加わって、身体がこわばる感じさえします。それでもその中で彼女の演じる17歳の娘の健気さがいじらしくなってきます。



 1990年生まれと言いますからまだ20歳そこそこ。出演作も少ないですが、僕は彼女が将来演技派の大女優になるような予感がしてなりません。
 この映画の素晴らしさとも相俟って、次のオスカーの候補に挙がるかもとさえ密かに思っています。でも、ゆっくりと大きく育ってほしいです。

屋上庭園

2010-09-22 | 旅・イベント
 前回書いたBT Towerを眺めたビルですが、実はOpen Houseの初日にここを訪ねる予定だったんです。ところがホームページに書かれていた地図の詳細が間違っていて、どうしても見つけ出すことができずに翌日出直しとなりました。
 ところがさらにもうひとつ大きな間違い。最後の見学ツアーが午後3時と書かれているにもかかわらず、それもホームページの間違いで、2時が最終回だというのです。

 これを知らされたのがそこを訪ねた3時少し前。そうなんです。最後のツアーに間に合うように計画したにもかかわらず、また空振りに終わりそうだったんです。実際僕の目の前で何人かの人が同じ説明を受け、諦めて引き上げていました。

 Open Houseの係員に、「実はね...」と前日も地図の間違いで来られなかったことを説明していたら、それを横で聞いていたビルの係員が、「じゃ、特別にQuick Tourをやってあげる」ということで、なんと個人的に最上階まで連れていってくれました。
 ルールに囚われない“いい加減さ”も、こういった方面に出ると嬉しいですね(笑)

 そこはまだ机も設えられていない広大なオフィス空間で、まるでアメリカ映画の主人公になった気分で窓外の景色を眺めた次第です。そこのバルコニーから撮ったのが前回載せた写真というわけです。 
 ちなみにそのバルコニーには小さな庭園がありました(まだあまり手入れされている様子はなかったですが)。



 そうだ、屋上庭園と言えば、もう一ヶ所面白いところを訪ねたんです。
 KensingtonにあるRoof Gardens。ここは割と知名度も高く、Virginグループの経営しているレストランなんですが、ランチの準備が始まる前の午前8時から11時までの間をOpen Houseに開放したというわけです。

 ビルの屋上とはいえ、とにかく広いんです。そこに日本やスペイン、中東っぽい雰囲気まで模して、池の中にはフラミンゴまでいます。多少人工っぽさに過ぎるところはありますが、そこを割り切るならすごく楽しいパーティが催せると思います。





 残念なことにこの日は朝から曇りがちで肌寒くさえあり、せっかくの屋上での開放感を満開で味わうというわけにはいきませんでした。でも、これがもう少し前の夏の日なら、きっとその素晴らしさは倍増したでしょうね。

 それにしても壁を這う葉が赤くなっているのを見て、いよいよ秋の到来を感じました。本当に時の経つのは早い。
 「夏」休みを取るために頑張っています。

豪邸見学

2010-09-20 | 旅・イベント
  60~70年代にかけてのKing’s Road周辺が流行の中心地だったこともあり、テムズ川沿いのCheyne Walkに立ち並ぶ豪邸の一角には、かつてローリング・ストーンズのメンバーが全員住んでいたという話を聞いたことがあります。少し前にロン・ウッドが家を売りに出したので、残るはチャーリー・ワッツだけになりましたが。
 いや、なんでこんな話をするかというと、昨日そういったCheyne Walkの豪邸のうちの1軒LindseyにHouseに入る機会があったので、彼らのうちをあれこれ想像してみたからです。

 もちろんこんなところに知り合いがいるわけもなく、実は恒例のOpen Houseのイベントで、ここが開放されていたのです。9月半ばの土・日の2日間に、普段入ることのできない所も含めてたくさんの建物(今年は700以上)が参加する秋の一大行事です。
 これが実は意外と日本の方には知られていなくて、多分観光ガイドとかにも載っていないんじゃないでしょうか。秋の観光旅行の穴場だと思います。

 昨年は公共の建物を中心に回ったので、今回は個人宅やオフィスを訪ねてみようと漠然と考えていたら、どれもこれも主立ったところは全て事前予約のみ可能なんです。
 したがって、けっこう運任せの行程になりましたが、上記のLindsey Houseは少し並んだだけで入れた次第です。

 残念ながら内部も庭も写真禁止だったので、何もお見せすることはできないのですが、もともと巨大なお屋敷を7つの番地に分けた邸宅は、それでも感嘆に十分なほど豪華です。その中にはかつて画家のWhistlerが住んでいたうちもあって、彼はこの時代に有名な『灰色と黒のアレンジメント~母の肖像』を描いています。
 見学の後、係員にお礼を言って立ち去ろうとすると、「こちらこそありがとう。私もここの住人のふりをできて幸せだわ」とのこと(笑)



 とにかく700以上もの建物ときては、よほど計画をうまく立てない限り1日に回れる数はしれています。そこで皆、的を絞って予約するわけですが、今年もしかして一番人気じゃなかったのかなと思っているのはBT Towerです。
 全長が189mあり、市内のどこにいてもけっこう目立つタワーなのですが、それゆえに標的になったのか、ここの最上階にあったレストランのトイレがIRAによって爆破され、それをきっかけにその後レストランは閉鎖、最近までずっと一般開放がなかったのですが、今年のOpen Houseには参加が決まりました。

 上の写真はそのBT Towerをあるビルから眺めたものです。ここも実はOpen Houseに参加した建物なのですが、話が長くなったので、また後日。

雲のように

2010-09-18 | 日常
 随分何日も経ったような気がしましたが、数えてみたら3日間だけ。なかなか“サボる”のにもエネルギーが要るようで疲れてしまいました。逆三日坊主ですね(笑)
 この間にもたくさんのメールや、ここに書き込みもいただきました。どれも皆本当に思いやりに溢れた綺麗な言葉で書かれており感動しました。ありがとうございます。

 深刻に響いてしまうとしたら不本意なのですが、少しだけ...
 何日か前に知り合いの病の知らせが届きました。真面目一方で気遣いの過ぎるほどの人物です。こうしてのほほんとした自分の毎日を綴ることに少し違和感が生じてきていたところに、自分より若い人の不幸はますますその思いを意識させることになりました。

 でも、(もちろんメールや書き込みにはお世辞があるとしても)ほんのちょっとでも読んでくれる人を幸せにする力もあるのなら(それも思い上がりですが)時々でも続けていくことには意義があると思うことにしました。



 ということで、流れる雲のようにその場任せの気分でのんびりと、適当にサボりながら(笑)やることにします。

そろそろ

2010-09-14 | 日常
 ブログをやめてもいいのかなと思うこの頃です。

 2006年の10月にHOBNOBのホームページの中でDiaryとして始めてからほぼ4年。よほどのことがない限り(サーバーのメンテナンスだとか、旅先でインターネットが通じないとか)毎日更新してきました。

 ブログを意識するせいか、普段なら見過ごすような日常の些細な出来事も心に刻むことができたし、何よりもこれを通じて素晴らしい友人も増え、今でも本当にたくさんの人に読んでいただいて本当に感謝しています。

 でも時々書くことの意味を見失うのです。
 自分の気持ちに素直に、それこそ日記のように綴ればいいと思い直すものの、感情に嘘がつけない性格なもので、辛い日があったらついそれが表に出て自己嫌悪に陥ってしまいます。逆に嬉しい気持ちを表現したところで、こんな個人的なことを公にする価値があるのかなと疑問に感じてしまいます。

 一時はそういう気持ちさえ笑い飛ばすために、“続けることに意義がある”と思おうとさえしたのですが、それを時々苦痛に思う自分を見つけるのなら、それもまた無意味な気がしてきます。



 う~ん、ここまで書いたものの、先が書けなくなってきました。
 続けると言っても止めると宣言しても、どこか自意識過剰で滑稽ですね(笑)芸能人の引退宣言みたいに、簡単に撤回できる気持ちで、『終結宣言』を『減速宣言』くらいに修正しておきます。

夏の終わりを告げるイベント

2010-09-13 | 音楽
 日本でもこのところは“涼しく”なったとのメールが来ますが、それでも29度近くあると聞くと、本当にこの地との違いを感じます。
 8月の気候統計が出ていましたが、イギリス全土で27度を超える日はなかったとのこと。日本と対照的に冷夏だというのが、はっきり数字でも分かります。

 そういうわけで夏らしい夏はなかったのですが、どこかで気持ちの区切りはつけたいものです。
 それをイベントに求めると、僕にとってはひとつが先日のノッティング・ヒル・カーニヴァル、そしてとどめが昨晩行われたBBC Proms in the parkです。

 7月16日からロイヤル・アルバート・ホールで連日行われたクラシックの一大イベントBBC Promsが9月11日に最終日を迎えたのですが、この日のホールのチケットを取るのは非常に難しく、それまでに何回か会期中にコンサートに行かなければそもそもチケット取得の機会さえ与えられないらしく、クラシック・ファンに取っては喉から手が出るほど欲しいチケットみたいです。

 ただ、同日にイギリス各地の大きな公園で行われるProms in the parkは収容人員数万人の上、純然たるクラシックというより、ポップスありロックあり映画音楽やミュージカル・ソングまである、世代を問わないお祭りみたいなものなんです。

 “本番”前のまだ日の明るいうちから、前座のステージが始まります。
 前座と言ってもそれなりに豪華で、ミュージカルJersey Boysのキャストが全員ステージに上がってハーモニーを聴かせたり、Björn AgainがABBAのヒット曲を連発したりなので、この時点から会場は既に盛り上がっています。




 さて、ステージはいきなりキリ・テ・カナワとホセ・カレーラスが交互に美声を会場中に響かせるという贅沢な幕開けです。終盤には共演もあったし、オペラ・ファンにはたまらないでしょうね。



 僕にとっての今日のメインは、実はこの次。クイーンのギタリスト、ブライアン・メイの登場です。WickedやWe Will Rock Youでの活躍で有名なミュージカル・シンガー、ケリー・エリスのバックという形で登場なのですが、やはり絵になります。上記の表題曲の他We Are the Champions等クイーンの人気曲も披露するサービスぶりでした。




 そして、ゲストの最後はニール・セダカ。往年のポップ・シンガーは全然声が衰えず、ピアノの弾き語りを中心に美声を聴かせます。さすがに僕も全盛期のことは知りませんが、それでも耳にしたことのある曲ばかりということは、いかにたくさんのヒット曲を持っているかの証明でしょう。
 


 さてさていよいよ最後は各地をTV生放送で結んでの大エンディング。“God Save the Queen”を始めとする“愛国歌”のメドレーです。この時とばかりにたくさんのフラッグが振られます。いつも感じることですが、ナショナリズムが悪でない国のまとまり感は羨ましいです。




 それにお年寄りから子供まで集まって一緒に騒ぐコンサートなんて、日本じゃちょっと考えられませんよね。かつては“紅白歌合戦”なんて、もしかしたらそんなポジションにあったのかもしれないけれど。

 こうしてとうとう僕の中でも夏が終わりました。あ、夏休みがまだだ。

サーティファイド・コピー

2010-09-12 | 映画・演劇
 最近はTwitterがブログを駆逐する勢いで(その人気の理由は同時性だとか、セレブとの繋がり感だとか色んな要素が他にもあるんでしょうが)感情の単純な発露たる短い言葉に皆が飛びついています。
 何かの調査によると、年々一点に集中できる時間が短くなってきているんだそうで、世の中がスピード感という名のもとに、こまぎれの要素の連続になってきている気がします。

 映画にしても、短いカットや刺激の強い一言の台詞に慣れた人には、この映画はもしかしたら違和感があるのかもしれません。
 長回しの連続で、しかもその間の台詞がやたら多いのです。その上、劇的にストーリーが展開するわけでもない。でも、それが妙な緊張感を生み出し、いつの間にか引き込まれてしまっています。
 ポスターを見るとやけにカラフルですが、何だか白黒映画だったかのような印象さえ残るのは、こういったことが影響しているのでしょうか。



 『Certified Copy』。いやぁ面白い映画でした。
 イランの監督によるフランス映画でイタリアが舞台、主演がフランス人とイギリス人、劇中では英語、フランス語、イタリア語が飛び交うといった、ある意味非常に国際的なドラマです。

 監督がアッバス・キアロスタミと聞けば、上記のことにうなずく映画マニアも多いでしょう。この映画は今年のカンヌ映画祭に出品され、主演のジュリエット・ビノシュが主演女優賞を取っています。
 相手役のイギリス人作家を演じるウィリアム・シメルの名前を知っている人は音楽通だと思います。実はオペラのバリトン歌手なんですが、これが映画初出演。とてもそうとは思えない演技ぶりです。

 それにしてもジュリエット・ビノシュの演技は凄いです。力でねじ伏せるといった熱演とは質が全然違いますが、それだけに底力を感じます。しかも台詞が上記の英語、フランス語、イタリア語。これらを巧みに使い分けて自然です。

 実はこの言語の使われ方がすごく面白いのです。ふたりが英語で会話していたかと思うと、途中でフランス語に変わったり、フランス語の問いかけに英語で答えたり、あるいはその逆だったり。イタリア語同士の会話の背景で英語の電話の会話が聞こえていたり。それらがまるで音楽でも聴いているかのような響きで、独特のリズム感とメロディーを生み出し、感情のニュアンスを伝えるのに役立っているような気がします。

 それにしても『Certified Copy』のタイトルがなかなか意味深なのですが、それに触れるとどうしてもストーリーまで紹介することになるので、日本公開まで(まだですよね?)楽しみにして下さい。“おとなの映画”が好きな人にはお勧めです。

ロゴの評判

2010-09-11 | アート
 ロンドン市内では今色んな建築や修復が行われているのですが、大半の完成予定が2012年です。そう、ロンドン・オリンピックがひとつの目安なんですね。

 そのロンドン・オリンピックのロゴをご存じですか?こちらにいればイヤでも目に入ってきますが、世界的にも広まっているんですかね。
 開催年の2012と共にLONDONの文字が盛り込まれています。カラーはピンク、ブルー、オレンジ、ブルーの4色。



 これはある意味、現代のUKアート事情を反映しているような斬新なデザインだなと感じます。
 ネットなどでの動画を前提にしたサイバーでモダンなデザインで、従来のロゴとは一線を画しています。こんな風に従来の方式にこだわらない新しいことをズバッと提案するのも非常にロンドンっぽいなと思います。

 ただ、このロゴ、実は非常に評判が悪いんです。おまけにこれを見せるプロモーション映像がストロボ映像のようになっているため、それを見ていた人の中にてんかん症状を起こす人が出て動画放映が中止になったらしく、YouTubeとかで確認してもおそらくその部分と思われる最後の方が削除されています。
 多分前述のカラーの変化だとか動きだとかで躍動感を表したかったんでしょうが、それさえもできずにいて分が悪いですよね。

 好き嫌いはともかく、僕はけっこうこういった斬新なことやってのけることは応援したくなる質なので、一概に非難することはしたくないです。前例にないことをやると、必ず最初に来るのは非難ですから。アーティストはそういう冒険を恐れてはいけないと思います。