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ロンドンから徒然に

毛皮セールスと歌姫

2008-11-08 | 日常
 打合せの場所に移動中に携帯電話が鳴りました。立ち止まって話をしていたら、どうも後ろの家の窓に気配を感じます。振り向いてみたら綺麗なプードルでした。
 こういった種類の犬は、食事だとか毛のカットとか普段のケアも大変なんだろうなと思います。つい自分の長く伸びた髪に触ってみました(笑)。日本に比べると料金がすごく高いということもありますが、あまりお洒落をしなくなって、美容院に行く頻度はこの犬よりも減ってきているかもしれません。



 こんな風に大切にされているペットは幸せでしょうが、時々虐待されている動物たちもニュースになります。まぁ、自分の子供さえもひどい目に合わせる親がいるくらいですから、動物に対しては考えられないような虐待が行われているのかもしれません。

 そんなことを考えながらKnightsbridgeの方に移動したら、ハロッズHarrodsの照明がもうクリスマス仕様に変更されていました。
 ここはイギリスのデパートの中では唯一未だに毛皮のコートを売っているということで、時々動物愛護団体が抗議している姿が見られます。それに関して、もう古いニュースになってしまいますが思い出したことがあります。

 昨年大活躍したイギリスの歌姫レオナ・ルイスLeona Lewisがセールのオープニングのイメージ・キャラクターをオファーされました。その金額がなんと100万ポンド。当時のレートでは2億円にもなります。しかしヴェジタリアンの彼女は、上記の毛皮販売を理由にそのオファーを断ったのです。
 “もったいない”を筆頭に色んな受け止め方をされたようですが、概して“信念を持っている”といった好意的な意見が多かったように思います。



 さて、昨晩はMTV Europe Music Awardsがリヴァプールで行われ、彼女も出席していました(残念ながら受賞は逃したようですが)。インタビューの中で“Ultimate Legend Award”を受賞したポール・マッカートニーに付いて質問され、「同じヴェジタリアンとしても尊敬している」と発言していたのが印象的でした。