不況下のサンタ

　時々お店のディスプレーを見て心配になることがあります。棚の上にギリギリまでガラス製品が置かれて、これで地震でも来ようものなら一発で全ておじゃんになるなぁ、と。日本だと考えられないような展示の仕方です。
　地震がない（正確にはまるっきりないというわけじゃないのですが、このあたりのことは2月28日のブログ参照）ことで、もうひとつ助かっていることがあります。こちらでは原子力発電が多いのですが、歴史も古いだけに老朽化も進んでいるようで、これで地震でもあったらちょっと怖いですよね。

　実はその原子力発電所のうち三ヶ所が現在修理に入っていて、年内のフル稼働の見込みが立たない状態とのことです。
　影響は？...もちろんあります。一応緊急に備えて余裕を持っているはずの電力の供給が追い付かなくなってきていて、もう殆どマージンがないらしく、ちょっとのトラブルで停電を引き起こしかねないのです。

　いやそれ以前に電気代が上がってしまいました。その他に（日本でもそうでしょうが）基本的な食料品の値上がりが激しく、庶民の生活は圧迫されています。不景気なのに値上がりが続くというイヤな状況ですね。
　アメリカでもオバマの当選でCHANGE !しているかと思いきや、相変わらず株価の下落は続いているようで、不安は続きます。

　こんな状況だとクリスマス商戦にも影響が出そうですが、ロンドンの有名デパート、セルフリッジSelfridgesのショー・ウィンドウは陽気なサンタで一杯でした。せめてこれでも眺めて楽しみましょうか。