毎年秋にLondon Film Festivalが開かれます。もう50年以上も続く歴史のある映画祭で、60もの国から300本以上の映画が出品されます。その中でも話題作はオープニングとクロージングに持ってこられるのですが、今年の後者を飾ったのは“Nowhere Boy”という映画でした。
ビートルズ・ファンならピンとくるかもしれませんね。そうです、名曲“Nowhere Man”を捩ったタイトルからも推測できるように、ジョン・レノンの10代を扱った映画なのです。
しかもこれが(長編)初監督作となるロンドン出身のSam Taylor-Woodの作品。この人、定義付けるならコンセプチャル・アーティストとなるのでしょうが、素晴らしい写真もたくさん撮っていて、僕は何回かWhite Cubeでの展覧会を見に行ったことがあります。
そんなわけで見逃すわけにはいかなかったのですが、タイミングを逸してチケットはソールド・アウト。泣く泣く一般上映を待っていました。いずれにしろ世界に先駆けてイギリスで封切りするのは間違いないのですから。
そして今日やっと観てきました。
演出は奇を衒うことなく比較的シンプルになされ、あの当時の雰囲気はリヴァプールでのロケや音楽で醸し出しています。そこに観客を引きずり込んだらもうあとは意のままでしょう。英語も意図してかリヴァプール訛りは(ジョンの友人の一部を別にして)強く出しておらず、おかげで聞き取りやすかったです(笑)
何より素晴らしかったのは主演のAaron Johnson。実母で自由奔放なJuliaと厳格な育ての(叔)母のMimiの間で揺れる若者らしい純粋な激しい感情をうまく表現しています。
Mimi役のKristin Scott Thomas(僕けっこうこの女優さん好きなんですよ)のいつもながらの演技の上手さは言うまでもありませんが。
もうひとつ役柄的に興味深かったのはポール役のThomas Sangster。もともとギターを弾ける彼ですが、左利きのポール役のために訓練したみたいです。その甲斐あってかライヴの場面もごく自然に感じました。
それにしてもふたりの出会いのシーンだとかは、周知の事実とはいえ面白い。
数々の話題を呼んだ映画ですが、場外での極めつけはSam Taylor-WoodとAaron Johnsonの婚約かな。何しろ42歳の女性アーティストと19歳の男性俳優。(男女逆ならたまにありますが)その差23歳のカップルです。自分の息子でもおかしくない年齢ですもんね。
でも彼女の作品を見ていると若い男性が惚れ込むのも分かるし、彼の演技を見ていると年上の女性が放っておけないのもよく分かります(笑)
上の写真はアビー・ロードの最寄り駅St John’s Woodの駅に貼られてあったポスターです。写っているのはベーシストの坂本竜太さん。これもジョンとポールの図かな。(竜太さん、無断で載せてごめんなさい)
ビートルズ・ファンならピンとくるかもしれませんね。そうです、名曲“Nowhere Man”を捩ったタイトルからも推測できるように、ジョン・レノンの10代を扱った映画なのです。
しかもこれが(長編)初監督作となるロンドン出身のSam Taylor-Woodの作品。この人、定義付けるならコンセプチャル・アーティストとなるのでしょうが、素晴らしい写真もたくさん撮っていて、僕は何回かWhite Cubeでの展覧会を見に行ったことがあります。
そんなわけで見逃すわけにはいかなかったのですが、タイミングを逸してチケットはソールド・アウト。泣く泣く一般上映を待っていました。いずれにしろ世界に先駆けてイギリスで封切りするのは間違いないのですから。
そして今日やっと観てきました。
演出は奇を衒うことなく比較的シンプルになされ、あの当時の雰囲気はリヴァプールでのロケや音楽で醸し出しています。そこに観客を引きずり込んだらもうあとは意のままでしょう。英語も意図してかリヴァプール訛りは(ジョンの友人の一部を別にして)強く出しておらず、おかげで聞き取りやすかったです(笑)
何より素晴らしかったのは主演のAaron Johnson。実母で自由奔放なJuliaと厳格な育ての(叔)母のMimiの間で揺れる若者らしい純粋な激しい感情をうまく表現しています。
Mimi役のKristin Scott Thomas(僕けっこうこの女優さん好きなんですよ)のいつもながらの演技の上手さは言うまでもありませんが。
もうひとつ役柄的に興味深かったのはポール役のThomas Sangster。もともとギターを弾ける彼ですが、左利きのポール役のために訓練したみたいです。その甲斐あってかライヴの場面もごく自然に感じました。
それにしてもふたりの出会いのシーンだとかは、周知の事実とはいえ面白い。
数々の話題を呼んだ映画ですが、場外での極めつけはSam Taylor-WoodとAaron Johnsonの婚約かな。何しろ42歳の女性アーティストと19歳の男性俳優。(男女逆ならたまにありますが)その差23歳のカップルです。自分の息子でもおかしくない年齢ですもんね。
でも彼女の作品を見ていると若い男性が惚れ込むのも分かるし、彼の演技を見ていると年上の女性が放っておけないのもよく分かります(笑)
上の写真はアビー・ロードの最寄り駅St John’s Woodの駅に貼られてあったポスターです。写っているのはベーシストの坂本竜太さん。これもジョンとポールの図かな。(竜太さん、無断で載せてごめんなさい)