今年になってからちょっと生活がパターン化していたので(それも悪くないけど)日常生活の中から話題を拾えず、つい映画のことについて書くことが多かったのですが、ロンドンを離れる機会ができた週末、皮肉なことにある意味その映画を象徴する場所にいます。
カンヌです。と言っても映画とは全然関係なく、音楽関連の仕事です。見本市なのですが、これまで何年も経験した中で一番寂しい会場内(ブースや参加者)外(ライヴ)の様子です。音楽業界の活気のなさは今に始まったことではないのですが、今回は特にそれを思い知る旅です。
誰かが何とかしてくれる(何とかしてくれ!)かもしれないという望みは、もういい加減に断ち切って、それぞれのスタッフやあるいはミュージシャン自身がきちんと意志を持って動かなければならない時なんだと思います。
もしかしたらこの辛い期間は、音楽(家やスタッフ)が淘汰されて、本当に良いもの達が生き残るチャンスなのかもしれません。自分の“哲学”をしっかりと持って、知恵を出して、行動して…実際中にはそういう人達も見かけられたので、まだまだ音楽業界には期待したいと思っていますが。
そういう意味でも、今日参加することのできたパトリシア・カースPatricia Kaas(実はデビュー以来ファンで、相当マニアックなコレクションを誇っています・笑)の記者会見は、彼女の歌に対する信念みたいなものを感じられて有意義でした。
そう、基本的には名前通りプレス関連の集まりだったんですが、スタッフにお願いしたら、会場(これが数十人程度しか入れない狭いところ)に入ってもいいし、質問してもいいよ、と親切だったので甘えることにしました。
《Kaas chante Piaf》(英語に訳せば《Kaas sings Piaf》)というアルバムが今年の秋に発売されるのですが、これは文字通りパトリシア・カースがエディット・ピアフの歌をカバーするアルバムなのです。彼女はアルバムのリリース後、世界規模のツアーに出る予定です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/12/e6979209594531a5515c56137933fafd.jpg)
そこで記者会見ではピアフに対する思いだとか、最近出演した映画で演じた役(子供を亡くす母親役)が歌に対して反映した内容だとか、選曲(必ずしも世間に知られたヒット曲ばかりでない)の理由とかが、熱く語られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/42/787756ccd9244c59925baa595f8b7089.jpg)
と言っても、すみません、これ全部フランス語で語られたので、細かい内容までは正直僕の力では理解できなかったんです。
さらには調子に乗って挙手して質問をしてしまったのですが、結局最後まで英語で質問したのは僕だけで、プレスは皆国内の記者でフランス語ばかりでした。
ところで、1時間に及ぶこの記者会見が終わった後、嬉しいことが!
なんと横を通ったパトリシアがサインしてくれたのです。しかも「今はロンドンに住んでいるのよね」と話しかけてくれて。
ということで、また大切な宝物がひとつ増えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/d2/c3b0995126ed661beace0527a9c504a2.jpg)
カンヌです。と言っても映画とは全然関係なく、音楽関連の仕事です。見本市なのですが、これまで何年も経験した中で一番寂しい会場内(ブースや参加者)外(ライヴ)の様子です。音楽業界の活気のなさは今に始まったことではないのですが、今回は特にそれを思い知る旅です。
誰かが何とかしてくれる(何とかしてくれ!)かもしれないという望みは、もういい加減に断ち切って、それぞれのスタッフやあるいはミュージシャン自身がきちんと意志を持って動かなければならない時なんだと思います。
もしかしたらこの辛い期間は、音楽(家やスタッフ)が淘汰されて、本当に良いもの達が生き残るチャンスなのかもしれません。自分の“哲学”をしっかりと持って、知恵を出して、行動して…実際中にはそういう人達も見かけられたので、まだまだ音楽業界には期待したいと思っていますが。
そういう意味でも、今日参加することのできたパトリシア・カースPatricia Kaas(実はデビュー以来ファンで、相当マニアックなコレクションを誇っています・笑)の記者会見は、彼女の歌に対する信念みたいなものを感じられて有意義でした。
そう、基本的には名前通りプレス関連の集まりだったんですが、スタッフにお願いしたら、会場(これが数十人程度しか入れない狭いところ)に入ってもいいし、質問してもいいよ、と親切だったので甘えることにしました。
《Kaas chante Piaf》(英語に訳せば《Kaas sings Piaf》)というアルバムが今年の秋に発売されるのですが、これは文字通りパトリシア・カースがエディット・ピアフの歌をカバーするアルバムなのです。彼女はアルバムのリリース後、世界規模のツアーに出る予定です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/12/e6979209594531a5515c56137933fafd.jpg)
そこで記者会見ではピアフに対する思いだとか、最近出演した映画で演じた役(子供を亡くす母親役)が歌に対して反映した内容だとか、選曲(必ずしも世間に知られたヒット曲ばかりでない)の理由とかが、熱く語られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/42/787756ccd9244c59925baa595f8b7089.jpg)
と言っても、すみません、これ全部フランス語で語られたので、細かい内容までは正直僕の力では理解できなかったんです。
さらには調子に乗って挙手して質問をしてしまったのですが、結局最後まで英語で質問したのは僕だけで、プレスは皆国内の記者でフランス語ばかりでした。
ところで、1時間に及ぶこの記者会見が終わった後、嬉しいことが!
なんと横を通ったパトリシアがサインしてくれたのです。しかも「今はロンドンに住んでいるのよね」と話しかけてくれて。
ということで、また大切な宝物がひとつ増えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/d2/c3b0995126ed661beace0527a9c504a2.jpg)