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ロンドンから徒然に

NFL on Regent Street

2014-09-30 | スポーツ
 いつだったか、成田空港で凄い人だかりを見かけました。その殆どが女性達。みんな手にスマホを持って、向けているのは同じ方向。その先を辿っていくと香川選手が。まだマンUに所属していた頃の話で、僕と同じ飛行機にチェックインするのかなとも思ったのですが(もちろん座席のクラスは違うんですが・笑)マンチェスターに行くにはロンドン経由じゃないのかな…?

 こういうエピソードをイギリス人の友人に話そうとすると、(特に日本から戻ってきた直後なんかは)サッカーsoccerという言葉をつい使ってしまうんですが、こちらの人はそうではなく、フットボールfootballですね。

 このフットボールという言葉がどのスポーツを意味するかは、その国で何が一番人気かということで異なってくるので、イギリスではもちろんサッカーを指すわけですが、アメリカだと(わざわざ「アメリカン」を付けることなく)アメリカン・フットボールのことになります。
 アメフトの現地での人気は凄いもので、以前NYに行った時にたまたまNYジャイアンツのスーパーボウル優勝パレードにかち合って、その熱狂ぶりに驚いたことがあります。

 さて、そのアメフト、こちらではそれほどの人気とも思えないのですが、実はスポーツ好きというよりも、ビッグイベント好きという類いの人達は(何も日本ばかりでなく・笑)いるようで、ウェンブリーで開催すると8万人以上のキャパが埋まるというのですから驚きます。
 そのせいかジャガーズJaguarsは昨年からロンドンで毎年1試合はホームゲームを主催しており、少なくとも2016年まで続けると言っています。ジャガーズが本拠地とするフロリダはイギリス人に人気の高い観光地なので、もしかしたら関係しているのかもしれませんが。



 アメフト人気獲得のためには地道な営業も欠かせないということか、NFL主催の街頭イベントが先日の土曜日、リージェント・ストリートで行われました。
 車をシャットアウトして歩行者天国化し、子供向けにゲームを楽しめるようにしたり、ロゴ入りのトレーナーが売られたり、特設ステージでコンサートがあったり、ここだけ華やいだアメリカの雰囲気でした。

 日本からも、例えば大相撲とか、こんな形のくだけたイベントもやってくれないかな。

寒空の下のボートレース

2013-04-04 | スポーツ
 今日も雪ですよ、雪。もう4月というのに。本当におかしな天気。なんでもこの3月は数十年ぶりの寒さだったらしいです。
 土曜日あたりからちょっと緩んでくるみたいですが、それでも最高気温が9度、最低気温が0度の予想ですからね。本当に春らしい春がやってくるのか心配です。こうなってくると何であろうとそれらしき兆候があれば有り難く春を感じたいものです。

 春の風物詩と言われているもののひとつがThe Boat Race。何しろ最初に開催されたのが1829年で、その後1856年からは毎年の行事となっていますので、生半可な歴史ではないのです。
 で、レースを行うのはオックスフォード大学とケンブリッジ大学のボートクラブ。どちらも権威ある名門校ですが、それゆえか昨年はエリート主義に抗議する男の妨害があって話題となりました。

 でもまぁ一般の人の様子を見ていると、そんなことにはお構いなしに何だか盛り上がって酒が飲める口実があれば何でもいいんじゃないかという感じで楽しんでいます。毎年テーム川沿いには25万ほどの人が集い、TV観戦する人は何百万人にも及ぶんだそうです。

 今年は3月末日の日曜日に開催されましたが、その日もやはり気温は低く、川沿いともなるとますます冷たい風に吹きさらされるんですが、既に酒の入った観衆の熱気は相当なもの。僕は素面でその中に混じっていました。



 このThe Boat RaceはストレートにThe University Boat RaceあるいはThe Oxford and Cambridge Boat Race とも呼ばれるんですが、3年前からはスポンサーに命名権を与えているので、企業名の冠が被せられています。
 で、今年のスポンサーBNY Mellonが配ってくれた旗には“WHICH BLUE ARE YOU?”と書かれています。実は両大学ともシンボルカラーがブルーなんです(オックスフォードがダークブルー、ケンブリッジがライトブルー)。それでそれぞれのボートはBlue Boat、メンバーはBluesと呼ばれます。



 さて、僕が陣取ったのはスタート地点のPutneyなんですが、そこからゴールのMortlakeまでは約6.8km。勝負は大体15分から20分の間で付いてしまいます。川辺に立って視界に入るのはほんのわずかの間。このためだけにこの熱狂ぶりですから、本当にボートレースはイギリス国民に愛されているんですね。
 あ、あまりにあっけなく始まってすぐに見えなくなったので写真を撮り忘れた。

アメリカじゃないから

2012-09-14 | スポーツ
(昨日の続きです)
 Wembley Parkの駅に降り立つのは随分久しぶり。以前はよく訪れたのですが、スタジアムもアリーナも皆コンサート目的でしたから、本来のスポーツを見るのは初めてです。

 観戦のわくわく感はスタジアムまでの短い道のりでも皆から伝わってきます。
 アメリカを応援する「いかにもアメリカ人」タイプはすぐに分かるのですが、日本を応援してくれる(いや、国旗を持っているのでそう分かっただけですが)人達はどこの国の人か見分けが付きません。
 もちろん日本人の数も多いのですが、この日女子フットボールの入場者としての世界記録を作った8万数千人という観客の中では少数派です。




 会場内もホームとアウェイが分かれるわけではないので、それぞれの応援が入り乱れてなかなかスリリングです。でもプレミアリーグの 試合のように殺気立った雰囲気ではないので、身の危険まで感じるほどではもちろんありません。

 さて、試合の中身は今更書くまでもないでしょう。惜しくも敗れはしたものの、ほんの数センチだけシュートの位置が違っていれば、勝者敗者入れ替わってもおかしくない良い試合でした。
 (高い値段にもかかわらず)選手が豆粒のようにしか見えない席でしたが、各人の運動量などはすごく分かりやすく、川澄選手の人気の理由が納得できました。



 とにもかくにも、個人的なオリンピックのハイライトはこの試合でした。初めてメダルの授与式も見ることができたし。
 やはりこちらでも名前が知られているのは澤選手。彼女の名前が呼び上げられた時には一際大きな拍手が巻き起こりました。余談ですが、西洋人が好む日本人の顔(頬骨だとかそういったパーツ)は彼女のような造作なんですよ。きっともてると思いますよ。



 それにしても、ワールドカップで優勝以来のプレッシャーって、きっと我々が想像できないくらい大きかったに違いないと思うんです。
 何も期待されていない新人が伸び伸びとプレイして良い成績を納めるなんてことは珍しくないですが、一旦実績を作った人が、同様の、いやそれ以上の期待感に続けて答えるというのは、並大抵でない努力と運(も敢えて挙げておきます)が必要だと思うんです。それがやれるのはやっぱり凄い!

 さて、上述の8万人以上の観客と来れば、当然一気には退場も出来ず、最寄り駅から10分もかからずに会場に入れた道のりが、帰りは1時間以上かけてのものとなりました。
 全然動かない人の群れの中で、日本人応援団の外国人に(訛りからはラテン系の人達みたいでしたが)何故日本を応援してくれたの?と訊くと、帰ってきた答は「アメリカじゃないからよ」

 この答を聞いた時は思わず笑いそうになりましたが、中東で起きているアメリカに対するデモや、もうすぐ行われる大統領選挙のニュースが流れる昨今、何だかとても深い言葉のように思えてきました。

決勝戦のチケット

2012-09-13 | スポーツ
 ここ数年(つまり僕がここに住み始めてからの年月ほぼ全て)ロンドンはある意味ずっとオリンピックという照準に向けて動いていたような気がします。
 関連の設備はもちろんのこと、あちこちで新しいビルの工事や街の再開発が続き、毎週末地下鉄の補修で不便を余儀なくされ、リーマン・ショックの後でさえ、オリンピックさえ来れば経済も持ち直すに違いないという根拠の薄い期待に支えられ、アンチ・オリンピックの人達でさえ(最初は殆ど皆そうじゃないかと思えるほどシニカルに見えましたけどね)ある種の寛容が見て取れました。

 そういった長い準備期間にもかかわらず、いざ本番が来てしまうとそれこそ一気に駆け抜けてしまったような気さえします。パラリンピックも終わりました。
 僕はというと、7月に入って以降何故か色んなことが公私共に重なって、土・日をまともに休む時間さえなく、夏休みも取れないまま、 寒い上に雨の多い異常気象に負けそうになっていました。

 このままではオリンピックの思い出が何もなくなってしまう、と少し焦りもあって、わずかな時間ではありますが、雰囲気だけでもと出かけたのがチケットの必要のないマラソン観戦。
 最初ビッグベンの真下に陣取ったのですが、初めはあの複雑なコース(同じ場所を何度も走る)の内容を知らなかったので、ゴールに近いはずのそこに時間的にはすごく早くランナーが現れたのに驚きました。あれだけカーブが多い道は走りにくいだろうな。



 さて、色々と批判があったように、TVで見ると空きが多く見えるのにソールドアウトばかりのチケット。実際殆ど売り切れの表示で、買えるのはごく限られた競技だけ。
 その中のひとつが女子フットボール(サッカー)。一つには予選がロンドン市内でなく、地方都市で行われたこともあるのでしょうが、やはりまだ男子と比べると馴染みが薄いということもあります。

 ともかく全部調べてみると、ウェンブリーで行われる決勝戦のチケットも買えます。さぁ、どうする?なでしこは見たい。でも今から決勝戦進出を信じて買ってしまうのは賭けでもあります。
 いいか。願掛けの意味も含めて買ってしまおう。

 で、結果は皆さんご存じのように大正解。



 長くなったので、続きはまた!(今更古い話なのに恐縮ですが)

議論を呼ぶデザイン

2012-08-01 | スポーツ
 いつぞやこのブログで屋外に設置された「エレファント」の像(あ、シャレみたいだ)のことを取り上げました。今年は異常気象が続く中、「エッグ」、「電話ボックス」と続いて雨晒しにされながらも頑張っていましたが、とりあえず天気が持ち直した今、街に溢れているのはこの人形達。




 そう、ロンドン・オリンピックのマスコット「ウェンロックWenlock」と「マンデヴィルMandeville」。
 近代オリンピックとパラリンピックのルーツの地からそれぞれ名前を取ったこの人形達、こうして飾られている分には人気者で、一緒に記念写真を撮っている人をたくさん見かけるのですが、まぁ大抵の人の感想は「可愛くない!」。
 形状があまりにも未来的だという人もいれば、あの一つ目がロンドンの街の監視体制を思い出させてイヤだ、という人もいます。

 ロンドンにはすごくたくさんのデザイン事務所やデザイン学校があって、こういった分野では世界的にも優れていると思うのですが、今回のオリンピックは最初からケチの付きっぱなし。
 最初はロゴでした。



 このロゴ、そもそもTVやWEB上での動画を前提にデザインされたものと言われていたのですが(色や形がフラッシュしながら変化する)、このプロモーションビデオを見た人の中にてんかん症状を起こした人が出てきて、すぐに止められました。
 動画で使えないとなるとその良さもうまく伝わらない上に、制作費用に40万ポンド(約5,000万円。当時のレートだと1億円近かったのでは?)もかかったことが分かって、こちらも散々な不評でした。

 さらにはこの「2」「0」「1」「2」の文字を「2」「1」「0」「2」の順に読むと、「z」「i」「o」「n」(Zion:シオン、シオニズム)と読めるとして、親ユダヤ的だとの批判が生じ、イラン政府がIOCに抗議するという騒動まで持ち上がりました。

 実は、中東絡みではさらに問題があって、該当に飾られている宣伝マークのひとつ(下の写真)が、どうもアラブ語であまり良くない意味を表す言葉に似ているという騒ぎもあったんです。



 議論好きな国民ですから、退屈なデザインを創るくらいなら問題を起こすようなものの方がいいと思っているんじゃないかと、僕なんかは勘ぐってしまうんですけどね。
 いずれにしても、これだけシニカルな国民に向けて、皆が納得するようなデザインを創るなんてのは絶対無理だと思っていますが。

女性の大会

2012-07-30 | スポーツ
 ロンドン・オリンピックがついに開幕しました。
 この何年かの街の慌ただしさが全てこの催しへ向けての助走のようだったので、いざその日が来てみると、ここからほんの数週間で駆け抜けてしまうのがもったいないような気さえします。
 交通規制やら、通常の何倍もの人混みやら、実際住んでいるとむしろ不自由なことの方が多いのですが、元来が祭り好きなので、実際に会場に行くわけでもないのに、この何とも言えないそわそわした雰囲気に身を置いて楽しんでいます。

 いや、楽しむなんて心境になったのは多少開き直りで、実は7月に入ってから何故だか色んなことが重なって、身体的にも精神的にも余裕がなくなり、生活の中からブログを書くという習慣がなくなってしまっていました。一日のうちほんの20~30分を創り出す余裕がないというのは本当に情けないことで、おかげで少なくない人達から心配のメールやメッセージを受け取ってしまいました。ご心配かけてすみませんでした。



 さて、オリンピックに話を戻します。
 日本でも中継されたのかどうか、開会式はこちらの午後9時から。この季節、そのくらいの時間にならないと暗くならないので演出上の都合だろうとは思いつつ、後に続く内容を考えるとけっこう遅い開始時間ですよね。口の悪い人は、オリンピックなんて全てがアメリカを向いてやっていることだから、彼の国の時差に都合の良いように合わせたんだよと言っていましたが、さて真相は?
 その開会式の演出を手がけたのが「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督。ほんの数日前に主催者側から(公共交通機関の最終電車の時間を考慮して)30分短縮するようにと要請されたらしく、これだって8時半に始めたらどうなの、と単純に思ってしまうんですけどね。

 予算は2,700万ポンド(約34億円)とのことですから十分大きな金額だと思うのですが、北京オリンピックは6,400万ポンド(約80億円。当時はレートの違いからか確か100億円以上と言われていた覚えがあります)と言いますから、これも節約が染み渡っている現在のイギリスの状況を反映しているんでしょうか。
 演出は、牧歌的な風景から産業革命を経て、原題のIT社会へとイギリスの生活の変化を辿ってみせました。何だか僕の目からは北京と比べて、より意識的に「人間」に重心を移しているような気がしたのですが。
 その意味でも、やっぱりイギリスって音楽とユーモアの層が厚い!そう思いません?ポール・マッカートニーやローワン・アトキンソンの登場はちょっとあざといにしても、全編を覆う雰囲気の中にやっぱりちょっと真似できないくらい馴染んでいると感じました。
 しかし、エリザベス女王をジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)と共に登場させ、おまけにスカイ・ダイビングさせてしまうなんて(これはさすがに代役ですが)、こんなこと他の国で出来ると思います?

 それにしてもエリザベス女王のキャラクターはもう最高だと思います。どんな表情をされていても様になる。
 余談ですが、イギリスの統計では、女性の方が試験の成績とかを捉えても断然優秀なんだそうです。そう言えば、僕の最近の仕事相手でも、大抵マネージャーが女性で、アシスタントが男性というケースが多く、しかもその人間関係がしっくりきているみたいなんです。

 それなのに見渡せば、やはり女性が差別されている国が多く、こうしてオリンピックに世界中から集まる機会に改めて実感します。
 しかしながら、今大会では嬉しいことに、これまで女性のオリンピック参加を認めてこなかったカタール、サウジアラビア、ブルネイが共に女性選手を派遣し、おまけに今年は女子ボクシングが種目に取り入れられたため、全ての競技で女性が参加する初めての大会になるとのこと。
 将来ロンドン・オリンピックを振り返る時、「女性の大会」の象徴として語られるといいですね。

 今のところ何のチケットも買っていませんが、「なでしこ」が勝ち進んでロンドン市内で試合があるようなことになったら(今、コベントリーですけど、多分決勝に近くなるとロンドンなんですよね。違うのかな?)見に行こうかな。

市民のマラソン

2012-04-23 | スポーツ
 このところのロンドンはすごく寒くて、未だに暖房の入っている家が多いほどです。おまけに雨のなんと多いこと。
 いつぞやの天気予報なんて、1日のうちに晴れ、曇り、雨のマークに加えて雷まで。もっとも天気の変わりやすさはロンドン名物ですから、今更ながらの話でもあるんですが。

 そんな状況に鑑みると、昨日(22日、日曜日)はラッキーな日だったと思います。夕方までは青空が広がって、久しぶりに爽やかな気候でしたから。
 その意味では38,000人と発表された多くの参加者も楽しめたに違いありません。「市民のマラソン」の代表格であるロンドン・マラソンが行われました。

 「市民の」という冠を実感するのは、男女エリート、車椅子、一般に分かれた参加者の多様性と数の多さももちろんなんですが、沿道で応援する人達の多さとその熱心さです。それぞれオリジナルTシャツや応援旗を用意して、声を枯らして声援します。こんなにたくさんの参加者の中から、よくもまぁお目当てのランナーを見つけ出せるものだと、そのことにも驚きますが。



 グリニッジをスタートしてザ・マルでのゴールまでの間に、タワー・ブリッジ、ロンドン塔、バッキンガム宮殿などの観光名所も盛り込まれていますから、走るにも応援するにも楽しいエリアには違いありません。

 いまや一般市民参加型のマラソンは、東京マラソンを筆頭に日本でも定着してきた感がありますが、それにしても42.195kmなんて距離をよく一般の人が走れるものだと改めて感心します。おそらく一生のうちに一度だってこんな距離を走るなんてことは僕にはないんだろうなぁ。

 当日は当然あちこちで交通規制が実施され、不便と言えば不便でしたが、こんな楽しいことも。
 ウエストミンスター・ブリッジから車がシャットアウトされ、道の真ん中を堂々と歩くことができたんですよ。こんなこと、1年のうちでもこの日しかないんじゃないかな。



 観戦の後はゴール横のセント・ジェイムス・パークで、沿道の大きな歓声を聞きながら緑と花を楽しみました。
 ところがこの後、また雨が降るんですよ。まったく...

人気の競技

2011-09-25 | スポーツ
 昨日書いた修理人のひとりは前日からロンドンを離れていて、彼が訪ねてくる予定は当初夕方6時半だったんです。
 ところが当日の朝に電話があって、それを2時半に変更してくれと。彼の話によると、フットボールの人気チームの試合があるので(おそらくチェルシーを指しているんだと思います)、夕方にはとんでもない渋滞が予想されるからとのこと。

 そう。こちらでのフットボール(サッカーのことですよ)の人気は凄まじいです。おまけに開場前から近くのパブで一旦盛り上がるので、早くから詰めかけるんでしょうね。

 ロンドンはいよいよ来年オリンピックを迎えます。一番盛り上がる競技は何なんでしょう?
 日本だとけっこうメインになるマラソンなんか、あまりスポットが当たっているようには感じないし…
 そうだ、意外と人気があるのが自転車競技。ポスターなんかでもよく見るし、街頭での競技となるとけっこう人が集まります。

 先週末もメインの通りを通行止めにしてレースが行われていました。歩行者としても、思い通りの方向に移動できないのは不便でしたが、車の規制で心なしか空気が澄んでいるような気が。




 考えてみたら自転車競技って、第1回のアテネ・オリンピックからずっと途切れることなく続いているんですよね。ちなみに他に同じく最初から続いているのは、体操、陸上、水泳、フェンシングしかありません。
 最近のスポーツの道具の進歩は目覚ましいものがあるのはご存じの通りですが、1896年当時の自転車なんて、どんな形のものだったんでしょうね。

 それにしても、開催される国によって行われる競技の内容が決まるというのは、実際に真剣に競技に取り組んでいるスポーツマンにとっては納得いかないことなんじゃないかと思います。フットボールが騒がれる一方で、日本の得意な野球とソフトボールを来年は見ることができませんし。
 せめてこのままフットボールの男女両チームが活躍することを祈っています。

 もしイギリスのチームが出場することになったら、応援のノリはどんな感じなんでしょう?まさかパブで飲んでからということは……やっぱりありかな。

London Prepares

2011-08-16 | スポーツ
 暴動の件を心配するメールをたくさんいただきました。心配おかけしましたが、今のロンドンは平穏な状態を取り戻しています。

 この件に関しては各国の反応も様々だったみたいですが、ちょっと面白かった(と軽く言ってしまっていいものか)のは、ドイツの国会議員の発言。
 曰く、ロンドンでのオリンピック開催がこういった暴動によって不可能と思われる場合は、早い段階で開催地変更を考えた方がいい。ついてはドイツがその受け皿になる、とのこと。

 2006年のワールドカップ、今年の女子サッカーのワールドカップの開催という実績もその発言の自信を裏付けているのでしょう。
 でも1972年のオリンピックの際にテロの悲劇を生んだのはまさにドイツ(ミュンヘン)でした。いつの時代もこうしたビッグ・イベントでの警備は非常に困難なことに違いありません。

 いずれにしろロンドンは来年のオリンピックに向けて(万端かどうかはともかく)着々と進行中です。
 全てが2012年に焦点を合わせているんじゃないかと思えるくらい、街のあちこちが工事中で、特に地下鉄は週末になると工事のせいでたくさんの路線が止まってしまうほどです。

 さて肝心の競技に目を向けると、いよいよ本番までに1年を切って「London Prepares Series」と名付けられたイベントが続々と始まっており、各国からもたくさんの選手が乗り込んできています。

 先日の日曜日はRoad Cyclingが、London-Surrey間に本番と同じコースを組んで行われました。
 たまたまコースの近くを通りかかったもので少し覗いてみたのですが、やはり早い!



 そう言えば、午前中にレンタル自転車に乗って同コースをいたずらで走っている連中を見ましたが(すぐに止められていました)、確かにこれだけ車がシャットアウトされたコースを思い切り走ると気持ちいいでしょうね。

 最近このレンタル自転車も観光客にまで開放されるシステムが出来上がって人気上昇中ですが、他のヨーロッパの都市に比べるとまだまだロンドンの自転車道は整備されていません。
 オリンピックもいいですが、こちらにもちょっと力を入れてほしい気も。

ウィンブルドン決勝戦

2011-07-03 | スポーツ
 早くも7月。一年の半分が経ってしまった……と嘆いている人は多いでしょうね。
 こちらに住み始めて以来ずっと快晴に恵まれたロンドンの6月も、今年は何だか雨は多いし、寒いし(これとて日本の人には贅沢と思われそうですが)で楽しめなかったもので、特にそう感じてしまいます。

 この季節にこんなに雨が多いとさぞかし困るだろうと思うのがウィンブルドン。
 もともと雨にたたられることが多かったので“レイン”ブルドンなんて悪口を聞いたこともありますが、今年は開閉式屋根のおかげで試合消化がスムーズにできたようです。

 いや、この屋根自体は既に一昨年完成していたのですが、上記のように過去2年間はずっと快晴が続いたので、あまり屋根が活躍した印象はなかったんです。

 ともかくそのおかげで今日無事に迎えた男子決勝戦。第1シードのナダル vs第2シードのジョコビッチという見応えのある戦いになりました。
 結果はご存じのように、ジョコビッチが6-4、6-1、1-6、6-3でナダルを下しました。

 もちろん開催地のロンドンのこと、地元のウィンブルドンのみならず他のところでも盛り上がっていました。
 うちの近くの広場でもご覧の通り、大型スクリーンが配置され、おまけにシャンパンなどの売店まで。



 でも、本当はテニス発祥の地としては、アンディ・マリーの優勝(少なくとも決勝進出)で盛り上がりたいところだったでしょうね。何しろ過去のイギリス選手の優勝を辿ると……ええっと……あれっ?75年前?そんなに昔なんだ!

 何だか最近の大相撲を連想してしまいましたが、これまた日本人力士の優勝って、ここ30場所以上見ていないみたいです。
 もっともこちらは大相撲自体が存続するのかどうかの危機ですけどね。