植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

人が羨むほど楽でも素敵でもない とにかく忙しい

2023年06月29日 | 旅行
ワタシを知る人の多くは、理想的な老後ね、とか日々素敵な生活ね、私が代わりたいなどとおっしゃいます。狭いながらマイガーデンがあり、日がな趣味の世界に没頭できている、とみられております。はいその通りです。

しかし、自慢ではありませんが、おかげでワタシのこの歳(67歳)で「一円にもならないことばかり」で、朝6時から夕方まで、動きづめ、働き放しの生活をしていて、こんな忙しい思いをしている人はなかなかいないと思います。

早朝に仕事場(ワタシだけの隠れ家)に赴いてやること
・マイガーデンの周囲の点検、ゴミ拾いとやることのチェック。
・ぼかし肥料の製造、果樹の点検(害獣等に荒らされているか等)
・メールのチェック
・ブログ更新
・メダカの餌やり・水替え 採卵 死んだメダカの除去
・屋上のスイカやイチゴの水やり
↑ここまででだいたい9時になります。外にいる時間は常に、目につく雑草を抜く、鉢植えの水やり、害虫の有無を調べる、などは欠かしません。

ここからお昼までは可能な限り「篆刻・書道」の時間で、石を磨いたり筆を持ったり摸刻したりで、あっという間に昼食となります。
家内を連れて外食したらすぐに仕事場に舞い戻り、やりかけの印の続きを彫ったり、ネットの写真投稿サイト「グリーンスナップ」投稿用の花の写真を撮るのが待っています。朝気づいてやろうと思ったガーデニングの作業はそれからで、樹木の剪定・鉢の植え替え、殺虫剤や殺菌剤の散布など様々であります。合間を見てメダカの餌やりと草むしり(笑)。
勿論体がもたないので若干の休憩を取り、コーヒーを飲みながらテレビをつけ、ツムツムをやりながら音楽も聴く、という同時並行型複合的休憩時間をとっております。一つの事を1時間ぶっ続け、というのが難しくなりました。

一方、現役時代の仲間たちでいくつかのグループの世話人を引き受け、篆刻などのグループlineの管理主催者になっているのも3・4件あります。毎日のようにやり取りがあり、いくつかの書き込みや連絡には当方が解決に当たったり調整したりするので、なかなか手間がかかるのです。

本業は実は会社経営、家内が社長の不動産管理業という零細企業なのでワタシが会計処理と建物の周囲の管理人(掃除と緑地の管理)をやって月8万円の役員報酬を頂戴しておりますが、そっくりその現金は家内に食費として渡ります。ハンコを彫って、たまにいくらかの金品を頂戴しますが、元手がかかっていて儲けにはなりません。メダカの販売もしかりで、近所の花屋さんから売り上げの25%を頂戴して、昨年はワンシーズン25千円いただきましたが、容器代と餌代などでほぼチャラであります。野菜や果実は自家用で、余れば近所におすそ分けいたします。

これに自治会相談役・地元神社のお神輿の会の評議員・菩提寺の世話人と年齢に応じた役回りを引き受けているので、あちこちから召集がかかるのであります。

さて、そんな金にならないことをなんでやって自分を忙しく追い込んでいるのか?

その第一は、当然人生を2度愉しむためであります。趣味の世界に入り今までできなかったことをやれるのは得した気がします。

第二は、金がかからないで生活できるから、であります。スポーツやレジャー、旅行にサークルなど外向きで家を離れる趣味や遊びは必ず大きな出費をともないます。会費・外食費・旅費交通費・ガソリン代に遊興費と人と付き合う趣味やイベントには見栄を張って飲食し、きれいな洋服も必要になります。
ワタシは2千円のゴムの作業靴にT-シャツ・ジーパン・作業着なのでクリーニング代もかからず洋服も滅多に買わずに済みます。書道・篆刻にしても対外的な展覧会に行くでなし、出品料を払って作品を出すことも致しませんから、ほとんどお金はかからないのです。

第三は、趣味には余禄があるからです。いろんな人と知り合えて自分自身の経験が増えます。野菜と果物は自分で食べられる分買わずに済むし、人に差し上げるとかわりにお返しが来たりします。いわば物々交換です。苗代や肥料・殺虫殺菌剤などの費用もまかなえる計算になります。なにより自分で無農薬・有機栽培で作った野菜のおいしいこと。 
そして大事なことは、一日体を動かし、人の事に気を使うことなしにストレスを感じないマイペースな生活で大変健康にいいからであります。

面倒な人付き合いを避けて、好きなことがやれて、健康に良くてお金がかからない。しかも料理やおやつ代わりに自分の作った農作物が食べられる、これが理想的だ、と思われるゆえんなのです。従って猛烈に忙しいのは止むをえません、自分で招いたことでありますから。「健康のためには死んでもいい」というのが知り合いの口癖です。趣味や健康のためには忙しくて死にそうでも仕方ないのです。

とはいえ、本日、半日後には高校生の時代の仲間たち十数人と「那須高原」に集まり、日中はゴルフ、夜はお酒を酌み交わし来し方を語り、旧交を温めるという、年に一度のお楽しみが待っております。二日半の日程でありますが、その間は、頼まれた篆刻印も中断、イチジク泥棒探し・鉢物の水やり、メダカの餌やり、剪定・雑草・・・・どれもこれも忘れて「はじけよう」と思います。

出発まであと3時間、少なくとも廊下や室内にある100以上の鉢植えの水をやって、メダカにふだんより少し余計に餌をやり、万一のことに備えて(笑)ワタシの隠れ家を、ざっとかたづけしなくてはなりません。やりかけの篆刻も少し手を付けたいなぁ

コメント
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