植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

篆刻印を差し上げた先生方に会ってみた 第二の故郷ヨコハマ

2023年10月15日 | 書道
本日は予報通り朝から本降りであります。
こんな日はおとなしく篆刻をやっていればいいのですが、夕方から菩提寺の世話人会議&食事会が予定されております。この世に生を受けて数年前までは思っても見なかった役回りですが、高齢化の波にもまれお寺さんもなかなか大変なご様子であります。
 
昨日は、久しぶりに横浜に行ってまいりました。自分の勤務先が長年横浜で、60歳でリタイアするまで、毎日通っておりました。大学は横浜、学生寮も横浜市内、18歳から60歳になるまで約20年間居住し、20年間勤務した計算になります。
定年後平塚に引っ込んで、園芸と書道・篆刻に浸かって暮らして自分の日々の行動範囲はおよそ5㎞以内であります。滅多に人と会うことも無くなり、めっきり人が減った閑散とした平塚の駅ビル周辺に行く程度です。横浜には1年に一度行くかどうか、位になっておりました。そして昨日土曜日に横浜へ出かけたのが、初めて会う人同士のオフ会でありました。

書道を始めてから、篆刻まで手を伸ばして3年半になります。その間ふとしたきっかけでネットで交わされている「書道チャット」に参加することになりました。だいたい200人ほどの書道好きな老若男女による情報交換を主としたチャットでした。そこで、「篆刻修行中につき、ただで彫ります」と幾度か呼び掛けて知り合った(連絡をくださった)方が20名ちょっと。その中の16人がグループlineに参加しているのです。つまりワタシが彫って提供した篆刻印を通じて知り合っただけの赤の他人、で顔も知らないグループです。

幸い、神奈川県在住の方が2名いて、そのお二人とは顔合わせをしました。そして、今回「日展」の提出期限10月10日を過ぎて関東在住者を対象に「ご苦労様会兼オフ会兼初めまして会」を企画したのです。それで都合がついたのがワタシを入れて4名、横浜そごうの入り口で待ち合わせしましょうとなったのであります。土曜日の横浜、久しぶりの横浜はこんなに人がいるのかと思うほどの雑踏・人出でありました。

来られた方3人ともに、書道は子供の頃からずっと継続して関わり「師範級」に達している書道家さんで、お二人は実際にお弟子さんもいて、今回の日展にも出品されています。ワタシを入れて3人が日展に出品するという稀有なグループです。だいたい日本全体で1万人くらいが応募するらしいですが、そのうちの3人が、たった16名のグループに入っているのですから。こんなワタシの拙い印でも、実際に作品に使って貰っている写真を見ると、本当にやってよかったとしみじみ思うのです。

実際、ワタシは全くの無役・無資格であります。小学校2,3年の時に通信教育で3級になった以来、一切の級も段位にも無関心で全く無段であります。篆刻に関しては、段の認定機関も聞きませんから、その気になれば「篆刻家」でございます、と看板を上げるのも可能です。しかし、自分の力量や経験は一番わかっております。今回立て続けに3つの公募展に出品するのは、ワタシ自身の篆刻の腕前・レベルが、専門家から見てどこら辺にあるかを確かめてみたい、ついでに入賞作の展示物を見てみたいという理由からであります。

そんなわけで、妙齢のお美しい師範格のお三方と一緒に昼間からワインを飲みスパゲッティを食べるということが実現いたしました。(うらやましいでしょう笑)
家族の事、お子さんの事から始まって、書道経験や考え方・人脈・会派のことなど多岐にわたって話し笑って楽しい4時間!があっという間に過ぎました。ワタシは、せっかくなので自分のコレクションのうち気に入っている石印材を10個ばかりと、古い書筆を持参しました。筆は6年以上前からヤフオクで集めた古い使用済みのものですが、山羊のひげや鬣の毛で作られた最も高級でいまは入手できないほどの珍しい古筆です。扱い・運筆にコツがあって、なかなか使いこなすのは難しいのですが、自由に操れるようになると、普通の鼬筆や兼毫筆では出せない、なんとも奥行きがある柔らかな線が出せるのです。書筆は200本ほどあるので、良さそうなものを選んでいただいて、お一人一本ずつ差し上げました。

 恐らく、ワタシがこれからなんとかボケずにあるいは倒れることも無く5年10年篆刻を続けられたら、こんなお仲間や先達に助けられ、励まされることも多々あろうかと思います。せっかく巡り合えた縁であります。大切にしようと思うのです。
 
 
 
 
 
 
 

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