植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

絶対に植えてはいけない(part2) きれいな花には毒がある

2020年05月17日 | 植物
かなり前に、自身の失敗に基いて植えてはいけない植物を紹介しました。

その理由は以下の通りでありました。
1.成長が早く大きく育つ。どんどん増える・
2.つる性のため、他の植物に巻き付く。
3.棘があり、刺さると痛い。毒性が強いまたは毒虫が発生するなど危険。
というようなことです

前回具体的には
「ササ・竹 ・ニセアカシア(ミモザ) ・ワイヤープランツ ・ラズベリー・玉すだれ・ハーブ、ツルニチニチソウ、シャガ」などを挙げました。

今回は第2弾であります。

 まず、球根・根茎類では、ハタケニラ!、オキザリスとムスカリです。球根類は概ね放置しておくと年々広がります。スズランや水仙なども繁殖しすぎて悪者扱いされますが、花が綺麗ですし香りもいいのでセーフといたします。オキザリスは可愛らしい小花を咲かせますが、やはりポロポロと小さな球根から範囲を広げていくので、いざ駆除しようとしても、除ききれなくなります。健康食品としてちょっと知られてきた「タイガーナッツ」も同様で、小さな丸い根茎が土の中に残っていつまでも広がります。
 
 ハタケニラは、北米原産の帰化植物です。鱗形とよばれる球根の塊を形成し無尽蔵に増えるのみならず、零れ種でどんどんと広がります。農地に繁殖するので農家さんは駆除に頭を痛めているようです。最初は香りが良い小花を咲かせるので、そのままにしていたらあっという間に広がっています。根が深く抜けません。球根はばらばらと広がり際限なく広がります。似たようなものが「玉すだれ」ですね

 ムスカリも、うじゃうじゃと隙間なく球根が増えてきますから、どうしても植えたい場合はプランター限定がよろしいかと。

次はツル植物。壁に這わせる蔦の類は論外であります。壁を傷め汚く虫の巣窟にもなります。絶対これは日本の家屋にはいけません。外国の石造りの建造物にこそ似合うのです。
 やめておきたいのは「ふじ」です。房状に下がる花は見ごたえがありますがめきめきとツルがのび、当たりかまわず巻き付きます。昔から「首を絞める」と忌み嫌われるものですね。キウイも同様で他の樹木を締め付けて枯らします。つる植物の特徴は何といっても、伸びた茎が地面に触れると、そこから発根して、別個体として広がることにあります。ウチの畑の「ブラックべりー」はあちこちに拠点を作って勢力を拡大しています。ツルニチニチソウなども然りです。
 
園芸品種として人気のモッコウバラ・バーデンベルギアなども同様で、ツルと葉がからまり藪となってきます。 よほどの大庭園でない限りこうしたつるものは敬遠すべきでしょう。とはいえ、ウチの狭小ガーデンでも駆除しそこなったカロライナジャスミンやバラに合うクレマチス、スイカズラ「ハニーサックル」、薄紫の小花を沢山咲かせ続けるヤマホロシなどは、きれいな花を咲かせていますが。

 帰化植物は、ほとんど野生化雑草化をしていて駆除対象になっています。有名なセイタカアワダチソウを植える人は居ないでしょうが、高砂百合などは、育てる方も多いのです。台湾原産で、やはり種が飛んできて自生し、コロニーをつくります。お盆の頃に一斉に咲くので見事ですが、繁茂するので庭先や植え込みに勝手に生えてくるのを眺める程度にしておきたいものです。
 更に近年人気が高いランタナであります。世界の「侵略的外来種ワースト100」に上げられています。小さなカラフルな小花が魅力ですが、繁殖力が強いこと、実に毒性があることなどが理由の様です。本来は熱帯性、非耐寒性の植物ですが、日本の風土に適応し、温暖化のせいもあって、露地で冬越しして木質化するようになります。

 棘のある植物も厄介です。今のところ薔薇、ラズベリー(クサイチゴ)、ハナキリン、柑橘類は実用性があり我慢しております。因みにその中でも最も凶悪なのは、クサイチゴと柑橘「フィンガーライム」ですね。クサイチゴは地上部の茎から葉の裏まで棘が生えています。葉の棘は小さく鋭利で指に刺さったままいつもでも痛みます。伸びすぎたものを抜こうとすると今度は大きな鋭い棘が手袋を簡単に貫通して痛みに思わず声が出ます。フィンガーライムは、耐寒性が少ないので鉢植えでありますが、横張ですべてが細く、棘は針のように尖っています。皮の手袋なしでは手入れできません。

 次は毒性のある植物。中には猛毒があるものも。有名なのはトリカブトで、普通にホームセンターに売っています。キョウチクトウ科の植物は全体に毒性が高いです。代表的なのはマンデビラ(サンパラソル)で、根から花まで猛毒成分があるようです。また、朝鮮朝顔(ダチュラ)は幻覚作用がある成分を含み危険とされます。きれいな花には棘どころか毒もある(これはワタシの実体験であります)

 そもそも、古来から植物は自分の身を守るため(動物に食べられるので)有毒なものが多いのです。特に根と種には要注意です。昔から毒矢に塗る毒は、植物由来です。
 
きりがないので以降は、part3でご案内いたします。



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