植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

やっと国家的危機に気づいたのか

2020年04月12日 | 時事
人と接触しないこと、これが最大のウィルス対策というのは明確であります。

コロナの、不気味で恐ろしいことは、出現が明らかになって5か月近くになろうというのに、いまだにワクチンが無く、感染パターンがはっきりしないことです。症状も、無症状から軽症・重篤・死亡と様々、中には再発症もあります。こういう変幻自在なのはこの手のウィルスの特徴でもあります。
 宿主が死ねばウイルスも死滅します。するとウイルスも存続できません。症状が出ないとか軽いとかして、正体を見せず、宿主がばら撒くよう動かして、感染を広げるという策略なのです。更に、増殖・分裂の過程で一定の確率で変異をいたします。ほとんどが、奇形・亜種ですから、自然淘汰されすぐさま死滅するのですがその中のごくわずかな細菌は、もっと毒性が強い凶悪なウイルス(感染力や重症化・死亡率の増大)として生き残るのです。武漢あたりで生まれたこのコロナのいくつかが半年がかりで凶悪化し、欧州やアメリカで猛威を振るっていると考えています。もし、武漢が沈静化したとしたら、今ほど殺人的な能力がない段階で起きたと言えるのかもしれません。
 ワタシは、1月23日に「中国が人類滅亡の引き金を引く」という題でこの問題を取り上げました。勿論、無名のブロガー初心者のワタシの警鐘が世に届く由もありません。それから、幾度となくこの武漢ウイルスについての、危機を書きました。悲しいかな危惧はそのまま現実となっております。自分の発信力の無さが恨めしく、せめて自称インフルエンサーとして、多方にメッセージを送るべきだったと後悔しきりであります。
 日本は、新型肺炎流行の中では初期でしたから、国内感染していても大人しいほうのウィルスだったのでしょう。中国からの渡航を野放しにし、オリンピックを控え、PCR検査実施を抑え「風邪のようなもの」とかインフルエンザのほうが怖いと、国民を欺いたのです。
 国会は、「桜を見る会」から、検察官定年延長、森友問題などコロナそっちのけになりました。自民党支持者・安部信奉者は「野党が悪い」と批判していました。
違うのですよ。安倍総理がすべてまいた種、どれもこれも隠し、嘘を並べ論点をずらしてまともな答弁もせず、去年のうちに事態を収拾させることが出来なっかったからなのです。きちんと事実を認め謝罪し、国会を正常化する術はいくらでもありました。

 そして、この問題にも当初ほとんど危機感を持たず、習近平の国賓来日・オリンピック開催・国内産業への配慮、世界的な評判の維持・・・つまり安倍総理自身の名声と自民党政権維持しか考えていませんでした。

 そもそも、あれほどの甚大な被害が出た大震災と福島原発の教訓も生かすことなく、まったくリスク管理能力が無いこと、想定すべき危機に対する備え(病院船・備蓄・法整備など)、を怠っていたことが明白になりました。
 優秀と言われていた官僚が無能で想像力もなく、安倍総理の顔色しか見ないるごますり集団であったことも。
 ワタシらの、子供のころから「魚が出た日」、「復活の日」(草刈正雄)とか、「バタリアン」などのB級ゾンビ映画、「アウトブレイク」(ダスティンホフマン)、バイオハザードシリーズなど、パンデミックや集団感染を扱った映画をさんざん観ました。試験に出る学問や複雑な数学を勉強し、無機質な法律を覚えるより、よほどまともな感性・危機感が養われますよ。

 ここに来て、はじめて足下の東京都がとんでもないことになっていることにやっと気づいたのです。それは、御用学者や取り巻きが忖度して、耳障りな意見や、感染の実態を耳に入れなかったせいなのかもしれません。さもなければ、この御仁がよほど楽観的で鈍感で、かつ市民の命や健康・生活をなんとも思わなかったか、でありましょう。検査実施数の増加に比例して都では、毎日最多感染者数を更新し、グラフの傾斜がどんどん右に上がっています。彼は、それが政権の支持率に反比例するくらいのことしか考えないのです。「和牛対策」に440億円、と言い始めたのは、国民の生活や命よりも支持層である地方有権者・農家にばら撒くことを優先しようという愚策であります。

  ワタシは、2月15日に「緊急事態ではないのか」と書きました。しかし、2月も終わりになって、総理は初めて専門者会議を立ち上げ、冒頭に数分あいさつしたらすぐに私邸に帰宅しました。
 今更になって「事業者は、7割の従業員を出社させるな」と「要請」しました。強制力も補償もなく、唐突に思い付き発言の連発であります。ハチャメチャであります。在宅ワークがすぐに出来るとでも思っているのでしょうか。しかも経済を止め会社の業務を止める命令を出すと、補償をしなければならないので、いつも要請どまりなのです。

 憐れみしか感じません。どこまで行っても、愚かしく浅ましい人物であります。
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