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松実ブログ

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批判は受けるのも、するのも難しい

2017年07月21日 09時00分00秒 | Weblog

ほとんどの批判というのは、いくつかの真実が根底にあります。批判を通して、暗示があり、その暗示から物事の改善や学習をする機会が与えられるのです。

批判する人たちの意見には、価値のある重要な暗示を含んでいる可能性がありますが、多くの場合、その人たちの対抗的な態度だけを記憶してしまいがちです。ですから、批判の「本質」と「方法」を切り離す必要があります。たとえ相手が怒りをあらわに話をしていたとしても、批判の底にある「役に立つ提案」を相手の感情から切り離す努力をすべきなのです。

人から優しい言葉を聞くと幸せな気分になり、人から批判を受けると最悪な気分になります。しかし、その賞賛がうわべだけのものだったり、真実から離れたお世辞だったら、私たちは進歩していくでしょうか。改善や発展を遂げていくためには、建設的な批判を受け入れ、その人たちに感謝すべきなのです。

仮に私が妻の料理を批判すれば、妻は怒り出すかもしれません。でも、料理がまずい原因を見つけたのであり、個人を批判したのではありません。批判は自分のためであり、人格を非難されているのではなく、表面化していない過失や欠点が指摘されているのだと感じることが大切です。

そうは言っても、時には的外れな批判もあります。不快な思いはしますが、受け流すことはできます。冷静に完全に無視してしまうことです。そういった批判は、象を攻撃しようとする蟻と同じで、全く取るに足らないと受け止めることです。沈黙を守って距離をおくことで、その誤った批判を鎮火させます。対抗してしまえば、その批判に無用な重要性を与えてしまうのです。沈黙を守れば、相手に敬意を払わせる威厳も保てます。

反応する前に時間をおくことも大事なことです。怒りや傷ついたプライドですぐに反応すると、後悔することになりかねません。忍耐強く少し時間をおくだけで、平穏に対処ができるのです。

また、笑顔というのは作り笑いでさえ、リラックスさせる手助けをしてくれます。前向きな雰囲気を作り、状況をスムーズにします。確実に心理的に役立ちます。笑顔は周囲を和らげてくれるからです。


日本人は英語に自信がなかったり、気まずくなったりしたくないので、話題に触れずにやり過ごしてしまいがちですが、やりたくなくても、相手を批判しなければならない場合もあります。そんな時は、感情的になって誤解を避けるためにも、言い方に十分注意を払いましょう。

  • 直接非難しない

"You’re wrong!"

"Your presentation was terrible!"

などは個人攻撃する言い方で、相手は身構えてしまいます。身構えると、批判を受け入れることはほとんどなく、相手はあなたから何も得ることができません。相手がより批判を聞き入れられるような言い方をしましょう。

  • 褒め言葉を使って柔らかく伝える

批判する前に、褒め言葉を使って相手の気持ちを温めましょう。心から気に入った点をいくつか伝えてください。例えば、

"I enjoyed your presentation today."

"You presented a lot of good and helpful information in..."

"I can tell you a lot of effort into it."

"I appreciate your hard work."

これにより、相手が身構える姿勢を和らげ、喜んで聞いてくれるでしょう。

  • "but"で続けない

"but"を使うと、次に対照的な考えを言うことが相手に伝わり、最初に心から具体的に相手を褒めていなかった場合、相手はすぐに身構えます。褒めた後は、その言葉を飲み込むための時間を相手に与えましょう。相手が褒められた内容を理解したら、新たな文章を使って建設的な批判を伝えてください。

  • アドバイスを加えて建設的な批判をする

建設的な批判の目的は、相手の成長を手助けすることです。アドバイスを添えて、相手を否定するのではなく、相手に役立つような批判をしましょう。

"Next time you might want to…"

"I find it helpful to…"

などといった表現を使うと、相手を非難せずに、かつインパクトを与えることができます。


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