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小島教育研究所

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2016年度東京大学&名古屋大学入学試験数学直前対策。

2016-02-09 | 国公立大学二次試験
 入試本番前、あと2週間で決戦を迎える、東京大学、名古屋大学の理系数学直前対策をお送りする。最後の詰めの参考にしていただければ幸いです。

 用意する物、1.過去問(駿台青本)
       2.鉄緑会 東大数学問題集30年 (角川学芸出版)
       3.東大数学で1点でも多く取る方法 理系編(安田亨 著 東京出版)

 以上を使用して、過去問の研究をすること。その際の留意点を述べる。


1.解き始め時刻と終了時刻を記録し、解答時間を計る。
2.問題文を一読して、出題分野、関連公式その他を把握して、解答時間を想定する。
3.(1),(2),(3)と分題式になっている。これらはすべて誘導形式であるので、前問の結果をヒントと考え、解き進めること。この誘導にうまく乗ること。

 名古屋大学は、この分題式になって既に8年経過している。この分題式は東京大学が本家であり、解法を誘導し、解答パターンを制限することを目的とした出題形式である。採点者があらかじめ基準を設けた模範解答という共通尺度をもとに採点し、採点者による採点のブレを最小にすることが目的である。そのへんの事情を良く理解しているのが、鉄緑会の問題集であり、安田さんの「一点でも~」である。「完答できなくとも、部分点で稼げる」ことを教えてくれている。
 採点事情がこの分題式を生んだと言える。
 つまり、解答パターンを限定し、採点しやすくすることが、分題式を生み出したのだと言える。

 過去問を利用して、その誘導に乗る練習を積むことが期待されていると認識し、解答練習に励んで下さい。



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