小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

化学の学習

2010-06-30 | 大学受験
 化学の学習基本は化学式の理解と、モル数の概念理解が重要です。
 そこがしっかりしていないと、化学計算での得点に大きく響きます。
 化学Ⅰ・Ⅱではセンターレベルの問題を全て取りこぼさず、高得点がマークできることが、大切です。それが難関校対策への第一歩といえます。難関校二次試験化学で苦戦する人は、センターレベルの問題で取りこぼす人なのです。二次対策と平行してセンターの補強をすることです。
急がば回れの言葉どおり、センター重視の姿勢をお忘れなく。ここでも「センター試験の向こう側に、二次試験を見通すこと」を忘れないで下さい。
 最重要項目は、陽イオン分析、有機化合物の異性体の構造式決定です。ハーバー法、オストワルド法も大事です。センター試験の出題者は化学教科書を丹念に調べていますので、念のため教科書は2、3度は最低でも通読をしておくことをお薦めします
 化学計算問題はそれなりに準備が必要です。卜部さんの「化学Ⅰ・Ⅱの計算」(文英堂もしくは、三省堂)を仕上げ用にお使いください。

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英語の学習について。

2010-06-28 | 大学受験
 大学受験において、理系文系問わず、英語の出来が入試結果を左右することに、異論はなかろう。明治以降日本の英語教育は大きな変化なく推移してきたが、使える英語、話し、聞き取る英語へと学習形態は急速にシフトしている。しかし、大学サイドからすると、一人前の研究者になるためには、フォーマルな英文が自在に読める必要がある。東京大学は幾多の批評・批判に耐え見事に英語教育を変貌させた。ここ30年の入試問題にその意欲の表れを感ずるのは、一人筆者のみではない。すばやく読んで、内容を把握し、それを要約する。自らの考えを表現しうる英作文能力を必要とする東大入試英語は、オールラウンドな英語力を要求している。

 究極の英語力を要請するには、以下の点に注意されたし。
 1.英語構文に習熟せよ。
 2.英熟語に習熟せよ。
 3.英単語に習熟せよ。
 4.文法事項は例文を主体に覚えよ。
 5.英語力はそれを支える国語力しだいと心得よ。

従って、古色蒼然とした京大英語を、「こんな古い英語、今じゃ使わない!」と非難する方も時に散見されるが、その批判は当を得ていないのは、もうお分かりいただけたと思う。
文系のかたなら、17,18、19世紀の文献を読み解く実力がどうしても必要なのです。
筆者の関係する数学分野でも、必要な文献はほぼ100%英語の論文です。その論文を自在に読み解く力が必要なのです。あなたの未来へのパスポート。それが英語なのです。

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物理の学習

2010-06-25 | 大学受験
 大学受験の物理について。
定評のある参考書、問題集を繰り返し学習すること。

1.解説本として良く利用されているのは、「橋元の物理の大原則Ⅰ・Ⅱ」(学研)であろ  う。入試物理の基礎・基本から重要項目まで焦点を絞り込んで丁寧な解説を施してい   る。「親切な物理」なきあとの定番参考書といえる。

2.物理重要問題集(数研)も定番の問題集。
3.物理名門の森(河合塾)は入試物理の定番問題を効率よく学ぶのに適している。
4.難問題の系統とその解き方物理I・II―新課程(ニュートンプレス)は東大早慶ク    ラスを目指す人の必須アイテム。

 学習の基本は原理原則の徹底した理解につきます。標準的な入試問題を確実にこなすことが大切ですが、どこまでも原理原則を重視すること。


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夏休みの学習(受験の天王山)

2010-06-23 | 大学受験
 また今年も受験の天王山である夏休みが近づいています。計画道理に勉強は進んでいますか?
 最終ゴールに到達すべく、弱点補強に抜かりはないですか?
 数学、英語、国語、理科、社会のセンター対策はOKですか?
 二次対策はOKですか?
受験の準備、進捗状況を専門の先生に是非チェックを受けてください。校内模試、対外模試の結果より、内容の検証を忘れないこと。指摘された弱点の補強に、この夏全力投球してください。来春の栄冠を目指せ||

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いつも当ブログをお読みいただきまして有難うございます。

2010-06-15 | 日記
 このブログを始めて、1年が経過いたしました。延べ1万人以上の方々の訪問をいただき、誠に有難うございます。皆様方のちょっとしたヒントなり、参考にしていただける役割があれば、幸いに存じます。

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数学クラブチームの設立。

2010-06-14 | 大学受験
 数学クラブチームを立ち上げます。もちろん大学入試を視野に入れております。
興味、関心のお有りの方は、下記までメールをお願いいたします。。
 その際、①住所、②氏名、③所属学校名、④学年、⑤電話番号、⑥ご質問、⑦ご要望
の順に記載をお願いいたします。
 追って、こちらから連絡差し上げます。

 件名:数学クラブチームの設立
 対象:東海地区在住の小学生・中学生・高校生
 内容:数学研究指導

 メールアドレス:syoji.kojima@auone.jp



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「無限と連続」  遠山 啓 著 岩波新書

2010-06-14 | 私の本棚
遠山 啓先生が亡くなって、30年が経過した。その名前を知らぬ方も随分増えたことだろう。
若い方に、少しばかり数学教育の一端を伝えよう。昨年没後30年であり、その著作選集が日本評論社が出版された。同社から今も発刊されている月刊誌「数学セミナー」は同氏の創刊されたものだ。(共同創刊者として、矢野健太郎東工大教授)東大の数学科を中退し、東北大の数学科を終了。東工大教授の職に永らくあった。数学教育(1950年代)に疑問を感じ、(長女の算数を指導する中で気が付いた疑問から出発し)、数学教育全般の改革を自ら決意された。日本数学協議会の設立、機関紙として雑誌「数学教室」創刊。太郎次郎社発刊の雑誌「ひと」創刊と、遠山先生の活躍には目を見張るものがあった。
特別支援学級が出来て3年。色々な障害を抱えている生徒に対して行う教育。出来ないからといって、小学校の復習ばかりしていては、生徒がかわいそうである。該当学年の教材を十分噛み砕いた教材が提供できたら良いと思う。生徒のプライドを満たしつつ、概念の本質が伝えられる教材の開発が望まれる。
 私自身にとって遠山先生は岩波新書の「無限と連続」の著者である。古本屋で手にしたそれは、旧かな使いで決して読みやすいものではなかったが、「数式を極力使わずに現代数学のエッセンスを伝える。」ことを目的に書かれており、今読み返しても魅力あふれるものである。

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