goo blog サービス終了のお知らせ 

小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

サタデー・プログラムに行ってきました。OBのX君とも久々に会えました。

2014-06-30 | X君へのアドバイス
久々に、X君に会えた。
 X君は現在、京大の3年生。機械工学を専攻している。
来名すると、本ブログを見ていますとのこと。
専門課程に入って、講義ノートだけではなかなか分かりづらいとこぼしていた。

当たり前です。講義ノートだけで勉強は済むものではありません。

流体力学のお薦めは、今井功先生の「流体力学(前編)裳華房」につきます。(なお後編は未出版です。)
「ベクトル解析」は安達忠治先生(培風館)がお薦めです。
「熱力学」は谷下一松先生(裳華房)が良いです。(すでにお持ちか?)
TeX live2013 を導入して、論文を書く下準備をすること。
技術評論社「美文書作成入門 LaTex2ε」(奥村著)の巻末付録のDVDでインストール可能。(windows Apple Linux いづれにも対応)
なお、アカデミック・スキルについては、慶應義塾大学アカデミック・スキルで検索すれば、適当な文書、動画が得られます。論文の書き方、ノートのとり方など参考になることが満載です。
それから、参考になるのが、OCW(オープン・コース・ウェア)でMITのOCWが特に優れものです。参考にしてください。もちろん講義は英語ですが・・・
生協のお手伝いと、教学社(赤本編集)のアルバイトで忙しいとは思いますが、本業を忘れず、アカデミックな学生生活をお送りください。
ではまた。See You!




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先日、生物の研究授業を参観しました。その後の思わぬ展開について。

2013-02-14 | X君へのアドバイス
生物の研究授業を拝見しました。とても分かりやすく、かつ最新の研究成果の紹介と、申し分ないものでした。さすが、東大の博士課程を終えられたことが、授業の各所ににじみ出ているものでした。分野は「遺伝とDNA」ワトソンとクリックの二人の論文発表は1953年4月25日号のNature誌であった。(この日付を覚えておいてください。)
ワトソンとクリックはこの論文のお陰で、ノーベル賞を受賞した。
 はるか昔、大学の化学の先生が授業のサブテキストとして推薦されたポーリングの「一般化学」はとても参考になるものだった。現在では化学の一般的、標準的な教科書として定評があるという。このポーリング先生も実は、「DNAの構造」決定に努力を重ねていた。1953年2月には、正しくはないけれど、DNAの螺旋構造について言及した論文を発表している。結論から言えば、ポーリング先生の基本的な研究成果の上に、年若い
二人の発表があった。二人はイギリスのキュベンディッシュ研究所の所員であった。
「完全なパクリではないか?」と誰でも思うだろう。
 もっとも、ポーリング先生は量子化学の先駆者としてノーベル化学賞およびノーベル平和賞を受賞している。ことによると、本来彼はノーブル賞を3つ受賞していたかもしれない。
 彼の業績を知りたい方は、オレゴン州立大学のホームページをご覧下さい。
「ポーリング 化学」で検索すればすぐに見つかります。
ポーリング先生と、ワトソン、クリックの往復書簡も残っています。動かぬ証拠です。
量子化学の着想は、シュレージンガーのもとで研究したことが影響しているのでしょう。
 ポーリング先生の「一般化学」は一級のテキストです。日本語訳は岩波書店から出ています。ふと大学時代の先生の表現が思い出されました。「電子雲がぶらさがるのではなく、ぶらあがっていますね。」
 今は東大理Ⅲに合格し、医学部の5年生の教え子が、教養課程時代、「先生何か面白い本ないですか?」の質問をしてきた。そのとき、とっさに思い出したのが、数学ではなく、ポーリング先生の「一般化学」だった。それから2週間後、彼からお礼の電話が入った。「先生、とても面白く読ませていただきました。なんだか読んでいてわくわくする本でした。」「それは、よかった。で、上巻・下巻とも読んだのかい?」「はい」「さすがだな。」「有難うございます。」
「天才は、天才を知る」ということでしょう。
 なお、生物の授業担当者から、この間の事情を翌日教えていただきました。S先生、有難うございました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海外の大学、大学院への留学について。

2013-02-09 | X君へのアドバイス
日本から外国、特にアメリカ合衆国への留学生が急速に減少している。
911以降特に減りが甚だしい。少し古い資料だが、2007年には、その数33974名であった。
これとは対照的に、中国、韓国への留学生は着実に伸びている。2006年段階では、日本から中国へは18363人、中国から日本へは72766人が留学している。
若い世代が今後国際的に活躍するには、またとないチャンスだ。
若い中国人留学生はみな真面目に良く勉強します。
負けるわけにはいかない。互いに切磋琢磨して実力を養成しよう。
この20年で変わったこと、それは国費留学だけであったのが、今は大半が私費留学であることです。

しかも、その多くは大学院生なのです。
高学歴であることが、就職に有利なのです。
最後に、大学生以上の学生数は、中国1410万人、日本284万人、韓国241万人。
韓国の人口を考慮すると、その進学率がいかに突出しているかが分かります。
頑張れ日本、加油中国。韓国語では何と言うのでしょうか?


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学入試について。一般入試、推薦入試、AO入試。貴方はどのタイプで入試を突破しますか?

2013-01-29 | X君へのアドバイス
昨年度のW大学の入学者を入試形態で分類した資料を拝見した。
なんと、一般入学者が入学者の50%を割っているではないか。
学生の確保に腐心すると、こうした結果になりやすい。
しかし、他の私学はその比率は7,8割に達するという。
ところが、出口で思わぬ伏兵にやられかねない事態が発生している。
つまり、就職活動(いわゆる就活)において、企業がAO、推薦入試を嫌い、一般入試を優先的に入社させているという。それは、エントリーシートに記入した内容で、企業説明会に参加できるのは、有力大学(15大学)の一般入学者に限るというものだ。
確かに一人何十社とエントリーする学生にたいして、有力企業では希望者が何十万人に達するという。そこで、ふるいをかけるときの、キー項目として、上記の条件を学生に課して、学生の絞込みを行っている。
出口での現状を良く考えると、安易な推薦入試、AO入試に頼るのは、危険であるといわざるを得ない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHKドラマ「MADE IN JAPAN」主演 唐沢寿明

2013-01-15 | X君へのアドバイス
ソニー、シャープ、パナソニックの凋落ぶりには目を覆いたくなる。
この3社の共通点は、主力が家電製品であること。
例えば、東芝、三菱電機、日立などは家電部門の他に、必ず重電部門を持ている。一領域に固まらず、多岐に亘る領域でのビジネスを行っている企業の底力を感ずる。
1月26日から始まるドラマです。(全三回)
いまから、楽しみです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆さんの身の回りのもののルーツはアテナ・プロジェクト(MIT)にあります。

2013-01-10 | X君へのアドバイス
身近なところで、大学、研究所で研究開発された技術が、民生用の商品に生かされることが多い。テレビ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等マルチメディア関連技術のルーツは1980年代のMITアテナ・プロジェクトに端を発します。アテナプロジェクトとは、アメリカ合衆国のIBMとDECの共同出資によりMITで行われた、マルチメディア関連技術の研究開発プロジェクトをいう。以下、当時、その中の一部で研究されたX-windowsシステムの開発コンソーシアム責任者ピエール教授に伺った話です。

「ワークステーション用のX-windowsシステムの仕様は、開発各社からの提案を受けて、コンソーシアムの委員が内容を検討し、最終的な試案をまとめる。その試案を元に、具体的な製品化を各社が行い、標準仕様として最終的にまとめる。こうしたサイクルを経て、X=windouwsは研究開発されています。」
「コンソーシアムの所属委員は自分を入れて、6名で構成されています。最終的な試案のまとめでは、人数は少なければ少ないほど良いと思っています。」
「我々のような、メーカーから距離を置いた組織の方が中立性を守ることがより容易に行えます。」
「今後、コンピュータの進化する方向は、マルチメディアであり、音声画像の処理が容易に行える環境の整備が急務と考えます。」

ピエールさんは、フランス系アメリカ人であり、本来の所属はDECでした。(DECからの出向教授でした。)
先日インターネットを調べていましたら、このアテナプロジェクトの最終報告書はピエールさんが担当されていました。担当責任者から直接お話を伺えたわけで、楽しかった当時のことを久々に思い出しました。

この他に、MITには有名なメディア・ラボがあります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合格の条件とは何か。

2013-01-07 | X君へのアドバイス
入学試験、資格試験その他、どのような試験であっても、定員の2倍までに入っていれば、本番で何とか合格を勝ち得る可能性があります。例えば、医学部入試、東大入試、司法試験その他、難関といわれる試験において、すべからく言えることです。つまり、その範囲内にいない人は、敵にあらずということです。ある意味厳しいですね。例えば、難関といわれる司法試験。合格者が2012人(2012年度)ということは、模擬試験でその倍の4000人以内に位置すれば、合格の可能性が高いけれど、それ以下だと不合格の可能性が極めて高いということです。試験当日までこの合格可能性を如何に高めるかが求められるのです。試験に強い人は、その辺の事情が分かっている人です。
さらに言えば、どんな試験問題を出されても、上位3割の合格は不動であり、それ以下の人々はその時々の出来不出来で合否がころころ変わるのです。「勝負は時の運」といいますが、この辺の事情を踏まえたまさに名言です。「やるだけのことはやって、後は天命を待つ。」といえるだけの努力、精進を重ねたいものです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学卒業後の就職を見据えた進路指導とは。

2012-09-26 | X君へのアドバイス

一般入試、推薦入試、AO入試と、大学入試の形態は豊富になった。また、全大学の入学者のうちに閉める、一般入試による入学者が50%を切るまでになった。

ここで、企業の大学生新卒採用において、一つの大きな変化が現れている。具体的に言えば、就職希望者の多い、有名企業では、主要有名15大学の卒業生のエントリーシートを基にして、採用計画をくみ、さらに、採用対象者の大学入学時における、入学形態のなかで、AO入学者を、対象から外す動きがあると言う。

何故だろうか。

 ひとつの解答としては、AO入学者が高校生時代に基礎的な学力をしっかり身に付けずに、大学に入学してきた事実がある。そうした反省から、各大学では、AO入試時に、基礎学力テストを実施するケースが増えてきた。もっとも一般の私大では、時期的に早い段階で入学者が確保できる一つの方便としてAO入試を捉えているケースも多く、経営的観点からAO入試を初めから組み込みで考える大学も増えてきた。

 そこで、受験生としては、卒業後の就職まで見据えると、所謂(いわゆる)選抜性の高い、有名大学を目指すことが、一つの重要戦略となってくる。東大、早慶はじめ、主要15大学と先に述べたのは、こうした事情による。

 結論を言えば、一部上場の有名企業に就職を希望するなら、初めから選抜性の高い大学を目指すべきだし、入学すべきであると言える。

企業説明会に出席できるのは、主要15大学が中心である事実を忘れぬことです。

(一般大学にAO入試で入った人は、採用対象者から外され始めた事実もお忘れなく。)

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記念祭ある断章。

2012-09-25 | X君へのアドバイス

古巣、T海高校・中学の記念祭が今週末の土曜日、日曜日に行われます。

土曜日の午後、日曜日の終日(といっても午後3時まで)記念祭を行う。

見ものは、なっといっても、クラス企画とカヅラタカではなかろうか。オーケストラにおける、ミニ・コンサートも毎年講評です。ジャグリング同好会の発表も見ものです。

クラス企画によるクラス演劇は舞台作り、脚本作り、など生徒の自主性が発揮され、できばえも上々です。

夏休みをフル活用して、クラス全員、一致団結てのパフォーマンスは見ものです。

ゲテモノかと思いきや、歌と踊りを現役タカラジェンヌから直接指導を頂き、芸術の域にまで達するカヅラタカ。必見の価値ありと言えます。

合言葉は、『記念祭で会いましょう。』 

                                                                               Byマリオ先生。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『結論からお迎え』チャート式80年の成果。

2012-09-19 | X君へのアドバイス

数学の証明において、結論を仔細に分析すると、証明の道筋がよく見えてきます。論理を逆に辿る分けです。そうすると、仮定からどのような経路で結論に来るのかが自ずと分かって来ます。

その辺の事情をチャート化すると表題の『結論からお迎えする』となるのです。

証明に困ったりしたら、是非実践して欲しいテクニックです。ご愛用下さい。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする