文部科学省は2022年9月14日、大人の読解力や数的思考力、問題解決能力を測る経済協力開発機構(OECD)の「国際成人力調査(PIAAC:ピアック)」を、同日から2023年3月にかけて実施すると発表した。結果は2024年12月以降に公表する。
国際成人力調査(PIAAC)とは、OECD(経済協力開発機構)が実施する国際比較調査の1つで、参加者(16~65歳)の「成人力」について調査し、読解力や数的思考力、問題解決能力を測り、社会的・経済的成果との関係等を分析するもの。子供の学力を国際比較する学習到達度調査(PISA)の成人版となる。
前回は2011年8月~2012年2月にかけて実施。「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」の3スキルのうち、「読解力」と「数的思考力」が参加国中1位だった。
第2回調査は、日本の他、米国や欧州各国等30か国以上が参加する予定。日本では、住民基本台帳から無作為に抽出された、日本国在住の16歳以上65歳以下を対象に、2022年9月~2023年3月にかけて実施する。調査項目は、「読解力」「数的思考力」に加え、新たに「状況の変化に応じた問題解決能力」が追加。あわせて対象者自身のことについて尋ねる「背景調査」を行う。
調査には、調査員が訪問。調査員が持参するタブレットに対象者自身が解答を入力する方式で行う。なお、「背景調査」は口頭で回答する面接方式となる。文部科学省のWebサイトでは、国際成人力調査のパンフレットを掲載。PDF形式でダウロードすることができる。