風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

岐阜7/美濃赤坂・大垣市一部を歩く

2013年03月02日 | 国内旅行
16日、この旅行の最終日です。岐阜から東海道本線で西にある大垣市を歩きました。
美濃赤坂という町は知りませんでした。大垣市の地図を見ていて、
偶然美濃赤坂という魅惑的名前を発見し行くことにしたのです。

9:00岐阜駅発の電車に乗り、大垣に9:11着、コインロッカーに荷物を預けて、
9:24のJR美濃赤坂線に乗り、美濃赤坂着は9:31、わずか二駅、単線で、ワンマンカーでした。
 
私は、美濃赤坂駅を降りてびっくりしました。無人駅だからではありません。
「何かとんでもない辺鄙なところに来てしまったのでは」と思ったのです。
駅前には狭い広場があるのですが、タクシーも店もありません。
喫茶店がたった一軒あるだけなのです。
降りた乗客は二人だけでした。私の頭をよぎったのは、昼ご飯どうしようかと、と言うことでした。
その上、ひとひら、ふたひらと雪が降りてくるのでした。
太陽は照っていて、決して体が濡れたり、積もる雪ではないのですが。
不安な気持ちで、南下して安楽寺を目指しました。

安楽寺(浄土宗)
 
 
お茶屋屋敷跡[中山道沿いにある信長の休泊所]
 
 
手入れがされていて、私に「とんでもない所と」よぎった思いは少し消えていきました。
正安寺(真宗大谷派)
 
聖徳寺                                 子安神社
 
秋葉神社                                明星論寺への案内
 
弘法寺(真言宗)
 
八王子神社 
 
観音寺(浄土宗)                            商店
 
妙法寺(日蓮宗)                                                                お寺の中に日時計が
  
ここまでの道のりは、かなり狭い場所なのですが、よく手入れされ、人々が日常お参りしていると思われる
神社やお寺が軒を重なるようにあるのです。駅前の辺鄙さが嘘のように民家もあるのです。
そして少し広い道に出て出て、徐々にここは、昔の中山道の宿場・街道町であることがわかって来ました。
立派な脇本陣跡[飯田家・現榎旅館]
 
赤坂宿:(東:美江寺2里、西:垂井1里)                民家の軒先で
 
この案内板を見て、私は「辺鄙な所」などと失礼なことを思ったと思ったのでした。
相変わらず、食堂らしきものは相変わらずありませんでしたが、ここから少し北に行くとスーパーがありました。
都会のそれとは比べようはありませんが、何とか食べ物が手に入りそうと入りました。
お握りやお弁当はなかったのですが、保存の利くパンがあったので買いました。
本陣跡・所郁太郎(勤王の志士)像
   
浅間神社                                赤坂港会館
 
赤坂港跡                                ここにも日時計が
 
火の見櫓                               杭瀬川はきれいに穏やかに流れていました。
 
赤坂宿御使者場跡                           赤坂本町駅跡
 
正福寺(真宗大谷派)
 
東光寺(浄土宗)、塀には格式が高いといわれる五本の線がありました。
 
八重垣神社                              天清院
 
天清院仁王門                                                          馬頭観音
   
天清院本堂                              石引神社
 
修善寺(浄土宗)
  
法泉寺(真宗大谷派)
 
さて、時刻はたしか、11時半頃、明星輪寺に行くかどうか迷いました。
美濃赤坂線は、11時台の電車はなく次の電車は12:59、1時間1本以下で、乗り遅れると次は15:43なのです。
明星論寺は、向こうに見えるあの小高い丘の頂上に違いないと思うのですが、定かではありません。
どんなお寺かも知らないのですが、再び訪れることはないだろうと、意を決して登ることにしました。
もの凄い急勾配の道ですが、1.3kmと言う標識を見て、安心しました。
晴れているのに時折雪が一片二片舞う寒さなのですが息を切らし、汗をかいていました。

明星輪寺に行く途中にある金生山神社                     
  
金生山化石館
  
金生山化石館から美濃赤坂の街を                明星輪寺参道
 
明星輪寺(真言宗)
明星輪寺入り口                                             芭蕉句碑
  
仁王門
  
観音堂                                                         子安地蔵堂
   
不動明王
  
本堂
 
 
本尊お前立ち                  阿弥陀如来
  
大日如来
  
  
私も鐘を撞かせてもらいましたが、軽く撞くだけで、低音で良き響き渡りました。
境内では、大きなたき火がありました。        参道入り口付近で
 
ここからの景色
 
明星輪寺は来て良かったです。本尊は、日本三大虚空蔵の一つだそうで秘仏ですが、お前立ちが目の前にあり、
本堂内も写真を撮ることが許されています。
電車の時間があるので、ゆっくり参拝はできませんでしたし、スーパーで買ったパンを慌ただしく食べ、
駅に向かいました。帰りは、下り坂なので楽です。
帰り道を間違えてしまったのですが早めに気づき引き返し、12:45頃駅に着き、12:59の電車に乗ることができました。
駅には券売機がないので、電車で整理券をもらい大垣駅を降りるときに支払います。
来るときはスイカで入場してしまったので美濃赤坂駅で運転手さんに現金(確か180円)で支払い、
そして運転手から下車証明をもらって、スイカでの入場料は大垣駅で払い戻してもらいました。
あぁ、これが外国だったらどうするのでしょう。相手が言うことも理解できず困ったことでしょうね。
でも、私にはなにかほのぼのとした時間の流れで楽しい経験でした。
帰りの美濃赤坂から大垣に向かう電車は学生がたくさん乗って、ほっとするやら、うれしくなりました。
都会では、たった三分後に来る電車を待てないで駆け足乗車します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
数分で大垣駅に着きました。帰りの電車の時刻表のメモをなくしてしまったので、少し慌てましたが、
大垣→名古屋間の電車は、10分おき位にありますし、新幹線の本数も多いので問題はありませんでした。   大垣駅
 
冷たい風が吹いていますし、だいぶ疲れて来たので、初めの計画よりうんとはしょって駅周辺だけ歩きました。
浄専寺(真宗大谷派)                         大垣八幡神社
  
大垣大神宮                              常葉神社

戸田氏鉄像                              大垣城(石田三成が居城とした城の一つ)
  
大垣城東門                               金森吉次郎(明治以降の治水家)像
 
濃飛護国神社                              願宗寺(真宗大谷派)
 
大悲禅院                                全昌寺(曹洞宗)
 
全昌寺本堂                               大垣城堀跡
   
住吉燈台                                無何有荘(幕末の勤王の志士小原鉄心の茶室)
 
 
奥の細道むすびの地記念館(奥の細道の最後の地)      奥の細道の最後の句:「蛤のふたみに別行秋ぞ」
 
常隆寺(日蓮宗)                            善教寺(浄土真宗)
 
善念寺(真宗大谷派)                          徳秀寺
   
浄覚寺(真宗大谷派)                          等覚坊
 
等覚坊門と本堂                            大橋翠石(虎を描いた画家)像
 
天神神社                               浄圓寺(真宗本願寺派)
 
浄圓寺本堂                              乗蓮寺(真宗大谷派)
 
予定ではもう少し歩く予定でしたが疲れてきまし、大垣の再訪はそんなに難しいことではないと思い、帰ることにしました。
大垣は、決して大きな町ではないようですが、昔から交通の要衝であったと想像できます。
松尾芭蕉の名前は、日本各地でよく目に入ります。本当にすごい人で、良く歩いたものです。
幕府の隠密だったという一説もあるようですが、その真偽はさておき、
江戸時代になるとごく一般大衆も伊勢参りなど人々の往来は本当に手軽にできるようになったようです。
名古屋15:43発の新幹線、東京駅着17:23、自由席はほとんど満席でした。
今回の旅も十分楽しみました。
今回の旅には、旅の楽しみの他に別の目的もありました。
4月からピースボートに乗ります。
そのための準備というか予行練習を試みたのです。
一番は、スニーカーです。新しいスニーカーを買ったため足に慣らすためです。
ジムで何度か履いた時は何でもなかったのですが、今回は長時間歩いた性でしょうか靴擦れができました。
試しは必要でした。
二番目は、パソコンです。これまで旅行用に、モバイルパソコンを使っていたのですが、使い勝手が良くありませんでしたので、
この度思い切ってそれより少し大き目の13.3型を購入しました。
ウインドーズ8が新発売され、ウインドーズ7のアウトレットが少し安くなったからです。
私には不要なソフトが入りすぎているのですが、モバイルパソコンより断然使い勝手がいいです。
私としては、7も8は不要で、ウインドーズVISTAの方が使いやすいのですが、もうほとんど手に入らなくなっています。
おかしなことです。

さて、岐阜は楽しみました。
アメリカの無差別空爆がなければ、きっともっと豊かな歴史的遺産が残ったでしょうが、本当に残念です。
それでも、いくつかのお寺は残ったようです。
最初に訪れた妙興寺、そして最後に訪れた明星輪寺はその数少ないお寺ではないでしょうか。
見応えがありました。岐阜の中心から離れていたことが残った原因でしょうか。
長良川、木曽川、揖斐川などの急流は豊かな穀倉地帯を作りましたが、
他方、それらの氾濫は多くの被害ももたらしました。治水・治山の重要さは容易に想像できました。
岐阜城天守閣からの長良川を見るとよくわかります。

岐阜城は高い山ではないにしても、これらの川を天然の防御堀とし、急な山道の上に築かれていて、
おそらく攻め落とすは決して容易ではなかったはずです。
斎藤道三、織田信長を生んだ土地という私の思い入れはひとしおでした。
今回は訪れませんでしたが、墨俣城の立地も面白い立地と想像します。
これまで関東と関西では交通機関カードが別々でとても不便でした。
最近、スイカも西日本で使えるようになったということでしたが、近鉄は使えませんでした。
また、岐阜バスも使えませんでした。
新幹線の自由席の数は、絶対に少なすぎます。
東京~名古屋間の指定席料は自由席より500円ほど高いだけですが、指定席にすると確実に座ることができるのですが、
時刻が大きく制約されるのは、非常なデメリットです。
新幹線は、約10分おきに走っているのですから、細かい時刻を決める必要は全くないのです。
新幹線は座席がゆったりし便利なのですが、値段が高すぎ、自由席などの利便性はきわめて良くないです。
座席がゆったりの格安航空機の便数が増えれば、飛行機の方が利用されるでしょう。
最近では、飛行機のチケット購入はオンラインでとても簡便となり、チェックイン時間の制約も緩くなり、
その利便性はとても増し、以前よりずっと手軽に利用できるようになりました。
岐阜市内のレンタサイクルは1日100円と安いのですが、自転車は古く、ブレーキ音が大きかったり、
サドルがすぐ動いてしまったりと、整備はいまいちでした。
市内数カ所にあるサービスステーションへの乗り捨てもできるそうですが、今回私は、利用しませんでした。
越美南線のアシスト自転車は三段ギア付きで500円で良かったです。
美濃市は山間の町なので電動自転車でないと難しいでしょう。
関市は遠出しなければ、自転車は必要ないでしょう。[いずれも予約は必要ありません。]
越美南線の電車の本数がもう少しあれば、途中下車ももう少しできたでしょう。
雪が降るほどではないのですが、ちらほら舞う寒い季節に旅するなんて、寒さが苦手な私は昔はできませんでした。
加齢で寒さを感じるのが鈍くなって来ているのでしょうか。
蛇足ですが、万歩計を忘れ、手袋が切れたので、100均の店(名鉄一宮駅)で買いました。
指先が出る高い毛糸の手袋の片方をなくしてしまい残念でした。              【終わり】

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