風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

スペインを旅してきます。

2011年05月06日 | 海外旅行
5月8日から1ヶ月間、スペインに行って来ます。
5月8日、深夜0時35分羽田を出発し、6:20パリ;シャルルドゴール国際空港着、7:40パリ出発、
 5月8日 9:20バルセロナ;バルセロナ空港着、
6月6日、11:05バルセロナ出発、13:20アムステルダム;スキポール空港着、14:55アムステルダム出発、
 6月7日、8:55成田国際空港着 の予定です。

日程。
現地でいくつかのツアーに参加しますが、後は地下鉄利用の歩きがおもな個人オリジナルツアーです。


スペイン国内の移動は鉄道とバス、市内はメトロと歩きです。
今回、ちょっとアニマックですが、スペインとフランスの国境にあるアンドラ公国も訪れます。
広さは金沢市と同じ位、人口は7万人、関税のない小さな観光立国の国で、
政治体制は、帝政以前の古代ローマの共和制とよく似ていると言われます。
バルセロナから、バスで片道3時間、滞在約3時間、つまりただ行くだけ、ですが。
ピースボートでは、バルセロナとカナリア諸島に行きましたが、それぞれ半日だけの滞在でした。
今回は、ロンダ・コルドバ・セビーリャ・トレドなどの地方都市も訪れ、のんびり旅をしたいです。
ピースボートでは、ジブラルタル海峡を海から通りましたが、今回は陸からジブラルタル海峡を見る予定です。
ジブラルタルは、現代でもイギリスの海外領土で、イギリスが領有しているのです。
他方、アフリカ・モロッコの先端のセウタは、スペインの飛地領でスペインが領有しているのです。
中世・大航海時代・帝国主義時代から、今日に至るまで「先進国・大国」がずぅーっとここを領有し、引き継いでいるなんて、
不思議を通り越して私には"変"というか"異常"としか思えません。
ジブラルタル海峡の一番狭い所は、アフリカとはわずか14kmしか離れてなく、晴れるとモロッコが見えるそうです。
そんなわけで、細かく言うと3ヵ国を訪れることになります。

スペインは、古代ローマ・キリスト教・イスラームの三つの文化が類いまれに解け合っていると言われています。
イスラームのオスマントルコは難攻不落と言われた東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルを陥落させ、
スペインを支配下に置き、古代ローマと匹敵する帝国を築きました。
彼らは、都の名をイスタンブールに変えはしたが、キリスト教文明を破壊することなく、それらを融合・温存させ、
こうしてスペインには三つの文化、そしてアジアとヨーロッパが融合したトルコの文化も残されたと言われます。
また、バルセロナを中心としたカタルーニャ地方は自分たちの独自の言語・カタルーニャ語と文化を持ち、
誇り高い自主・独立心の強い地域で、長年の戦いの末、今日ではカタルーニャ自治州を勝ち取っています。
ピカソやダリもこうしたカタルーニャの歴史の血・精神を引いていると言われます。
ヒトラーが台頭した同時期、スペインではフランコファシズムの嵐が吹き荒れました。
カタルーニャを中心としたスペイン人民線戦線は激しく抵抗しましたが、欧米列強はそれが容共だと支援しませんでした。
ヒトラーに支援されたフランコに人民戦線は破れ、以降スペインは、冷戦下、複雑な歴史を歩むことを余儀なくされました。
とまれ、私には相棒のロシナンテはいないのですから、ドンキホーテのように風に抗うことなく、スペインの風をたっぷり吸って来たいです。

パソコンは持って行きます。簡単なブログを発信したいのですが、おそらくその余裕はないと思います。 では。


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