世界の街角

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ワット・ケートカラームで見上げればリンチー(茘枝)

2018-04-27 11:15:46 | チェンマイ

一昨日、ワット・ケートカラームへ行った際、上方を見あげると赤い果樹がみえるではないか。よく見ると茘枝(れいし)で、タイでリンチ―(ลิ้นจี่)と呼び、一般的にはライチないしはライチ―と呼んでいる。

見る目が全くないのでよく分からないが、相当な古木で樹高数十メートルに達する古木である。推測の域を出ないが、チェンマイにおけるリンチ―の原木ではなかろうか?。

茘枝の原産は中国・嶺南、現在の広東、広西、海南各省で秦末漢初の南越国に重なる。唐代に楊貴妃は南から遠路、茘枝を求めこよなく好んだと云う。従ってワット・ケートカラームの境内でみたこの古木は、広東周辺から華僑が持ち込んだのであろうか?。

ワロロットからナワラット橋に向けての南端に、清邁本頭古廟なる廟が存在するが、多分道教色が強いと思われる。本頭公とは後漢光武帝の武将馬援との説もあるようだが、中国南部の土地神”地頭公”が移住先で祀られて、本地の地頭公が転じて”本頭公”になったのが通説である。つまり土地神となる。

チェンマイの華僑の出身地の詳細を知らないが、多くが先の嶺南からであり、潮州人が多いと云われている。つまりこの潮州人が持ち込んだと推測している。

ワロロッ(ト)市場は、ワット・ケートカラームの対面である。そのワット・ケートカラームはそれら潮州人の菩提寺であったっかと思われる(確かめたわけではなく、あくまでも推測であるが)。

チェデーの仏龕の左右には漢字による対聯が記され、そのチェデーの前には、写真の墓が存在する。

記された個人の氏名をみれば、中国の出身地が判然とするであろうが、当該ブロガーにその知識はない。ちなみにタイ人は墓を持たないとされているが、華僑とその末裔は墓をもつ。チェンマイにおける茘枝の原木と思われる大木をみて、思うところを綴った次第である。

 


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