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出雲・上塩冶築山古墳とその時代(1)

2020-10-15 07:36:24 | 古代出雲

出雲弥生の森博物館開催の首記特別展の展示内容をシリーズで紹介する。先ずは、<序章>として『ハエの蛹殻(さなぎから)からわかった殯(もがり)』である。

<序章>

先ずは、出品図録の該当Pageである。我が国で殯の習慣が存在したのは、ハエの蛹殻が副葬品の金属製品に錆付いた状態で出土したことによるとの説明。それは列島のみならず朝鮮半島南部の古墳からも出土するという。朝鮮半島南部といえば伽耶や百済、双方ともに殯りの習慣をもっていたことになる。話しは飛躍するが、紀元前後の倭族と本貫の地が近接すると思われる哈尼族(ハニぞく・北タイでアカ族)は、現在でも1週間から1カ月間の殯りの習慣をもっている。横道にそれたが展示品を紹介する。

個人的には、朝鮮半島南部の殯りの習慣より、今日のアカ族の殯りの習慣に心惹かれる。世の研究者に追及して頂きたいテーマである。

<続く>