世界の街角

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沖縄県立博物館・#7

2017-09-07 06:49:17 | 博物館・沖縄県

<続き>

琉球王国の東南アジアとの交易の証として、出土陶磁を紹介してきた。そのことについて書き残したことがある。当時の琉球王国は、タイとの交易を頻繁に行っていた。相手はアユタヤ王国である。その際「香花酒(ラオ・ロン)」と呼ばれる酒が輸入されていた。これが後、泡盛に化けることになる。この酒を飲んだと思われる中国からの冊封使の記録が残っていると云う。

交易陶磁について、出土するベトナム陶磁器にコンテナの役割をする甕、壺類は含まれず、青花や白磁に限られている。文献によると琉球がベトナムへ渡航したのは、1509年の1度だけだと云う。当時の黎朝が鎖国的な政策をとっていた影響であろう。

写真の進貢船で大陸との接触が行われた。明朝に朝貢船を派遣したのである。以下、それに関する展示資料を紹介する。尚、説明する知識を持たないので、キャップションも合わせて掲示する。

本文の左には、尚真王への下賜品が箇条書きに記されている。見ると錦等々の布地や衣類のようにみえる。朝貢とともに大陸から冊封使が来琉した。

画面に登場するのは220名の中国人とキャップションにあるが、民間人も混じっていたのかどうか?。以下、中国人役人が遺した遺物である。

 

                         <続く>