昨夜はスナックなおみにカミさんを連れて行った。送るとこっちは相変わらずパチンコで、2万円をすってしまった。
「フランクさん、肺がんだって」
帰りの車中でカミさんがそう言った。
フランクさんとは同年代の店の常連客で、フランク永井のような歌いっぷりに、みんな本名も知らず通称「フランクさん」で通していた。
半年近く前に、フランクさんがタンに血が混じっていた、と伝え聞いていた。
15年前に俺の親友の新谷が肺がんで亡くなった時も、「タンに血が混じってる」って聞いた時、肺がんかと直感したが、フランクさんも、そうでなければいいがと思っていた。
それ以降、フランクさんは、しばらくなおみに来なくなった。
カミさんと通っているクリニックの所在する団地に独りで住んでいると知っていたので「フランクさーん」って呼んでみようかって、言ったことがある。
心配していたが、先日フラリとなおみにやってきて、肺がんであること、生活保護を受けていることなどを喋っていたという。
叔父も新谷も肺がんで、気が付いた時には一年も持たなかった。
フランクさんもあと半年かも知れない。
作家の名前は忘れたが、ある作家が「死はドブに落ちるようなもの」と言ったのを覚えている。
死は突然やってくる。
「フランクさん、肺がんだって」
帰りの車中でカミさんがそう言った。
フランクさんとは同年代の店の常連客で、フランク永井のような歌いっぷりに、みんな本名も知らず通称「フランクさん」で通していた。
半年近く前に、フランクさんがタンに血が混じっていた、と伝え聞いていた。
15年前に俺の親友の新谷が肺がんで亡くなった時も、「タンに血が混じってる」って聞いた時、肺がんかと直感したが、フランクさんも、そうでなければいいがと思っていた。
それ以降、フランクさんは、しばらくなおみに来なくなった。
カミさんと通っているクリニックの所在する団地に独りで住んでいると知っていたので「フランクさーん」って呼んでみようかって、言ったことがある。
心配していたが、先日フラリとなおみにやってきて、肺がんであること、生活保護を受けていることなどを喋っていたという。
叔父も新谷も肺がんで、気が付いた時には一年も持たなかった。
フランクさんもあと半年かも知れない。
作家の名前は忘れたが、ある作家が「死はドブに落ちるようなもの」と言ったのを覚えている。
死は突然やってくる。