まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

死とはドブに落ちるようなもの!

2013-03-16 | 随筆
昨夜はスナックなおみにカミさんを連れて行った。送るとこっちは相変わらずパチンコで、2万円をすってしまった。
「フランクさん、肺がんだって」
帰りの車中でカミさんがそう言った。
フランクさんとは同年代の店の常連客で、フランク永井のような歌いっぷりに、みんな本名も知らず通称「フランクさん」で通していた。
半年近く前に、フランクさんがタンに血が混じっていた、と伝え聞いていた。
15年前に俺の親友の新谷が肺がんで亡くなった時も、「タンに血が混じってる」って聞いた時、肺がんかと直感したが、フランクさんも、そうでなければいいがと思っていた。
それ以降、フランクさんは、しばらくなおみに来なくなった。
カミさんと通っているクリニックの所在する団地に独りで住んでいると知っていたので「フランクさーん」って呼んでみようかって、言ったことがある。
心配していたが、先日フラリとなおみにやってきて、肺がんであること、生活保護を受けていることなどを喋っていたという。
叔父も新谷も肺がんで、気が付いた時には一年も持たなかった。
フランクさんもあと半年かも知れない。
作家の名前は忘れたが、ある作家が「死はドブに落ちるようなもの」と言ったのを覚えている。
死は突然やってくる。

池田大作逝去か!

2013-03-15 | 随筆
週間誌AERAの最新号で、創価学会の池田大作名誉会長が心筋梗塞で逝去したとの「説」が載っている。学会側は一切発表していないので、その真意は定かではないが、事実とすれば享年85才になる。
創価学会といえば学会員数800万人。日蓮正宗と喧嘩別れしたことによって、彼らたちは日蓮ではなく、その中興の祖である池田大作名誉会長を崇めている。その池田氏が亡くなったとなれば、その後の学会は大変動を起こすだろう。
今は亡き私の義母も学会員だった。
義母はいつも「人」という塗り絵に、学会へ寄付したごとに色を塗っていた。いくら寄付したのか全く定かではないが、晩年「しらゆり賞」というのを貰い、その賞状が床の間に掲げてあった。
「マサオ、よく聞くんですよ」、そう言って義母は、聖教新聞から切り取った池田大作氏の「人間革命」をカミさん共々よく読んで聞かされたものだ。義母は学会を信じることで、晩年幸せな余生を過ごせたと思っている。
ところがこっちはジャーナリストの端くれ。
ジャーナリストというのは何事もまず疑いかかってナンボの世界である。
ニーチェの「真実は虚妄のなかにある」ではないが、例えば世間様が「白」と言っていても、「黒」の視点はないかを探すのがジャーナリストの使命である。
だから私は何の組織にも宗教にも党派にも属さず、常に「無信」の立ち位置で生きてきた。
しかし、そういう仕事と「人間の幸せ」というのはまったく別問題である。
ジャーナリストは疑えば疑うほど「いい仕事」ができるが、人間というものは何でも「信じる」ことで幸せになれる。
信じる対象は、文字通り「いわしの頭」でもいいし、カミさんでもいいし、神、仏でもいい。何だって信じれば、人間の心は不安から解き放たれ、精神は強くなり、スッキリと集約できる。人間というのは、そんな能力を持っている。
職業柄、何事も「無信論」で生きてきた私は、今も「無信論」である。
よって、心は弱く、いつもオタオタしている。

世界で一番贅沢な車でありたい!

2013-03-14 | 随筆
ありゃりゃ。
娘夫婦とは仲良くしてるから、言いたかないけど・・
今度車を乗り換えたんだって。
それが、「世界で一番贅沢な車でありたい」というキャッチフレーズのトヨタランドクルーザー。
げ、げ、げ、新車900万円のところを中古600万円で買ったという。
こちらは年金暮らしで600CCの軽、ランドは6400CCだと。
別に嫉妬しているわけでもないし、ただただ、唖然。
二人は大学病院で共稼ぎ、たぶん二人で年収2000万はいってるだろうねー。
一方夕方になって、テレビを付けたら、29才のホームレスを追っていた。
三日間働くところが無くて、今日やっと日給5000円の日雇いにありついたという。
人生、いろいろだなあ。

TPP参加へのデキレース!

2013-03-13 | 発言
まったく見てられないねー。
アメリカさんにTPP参加しろと言われて、安部ポチは初めから参加決定しているのに、自民党内では反対のデキレース。
小選挙区に立って当選した議員らは、農協の支援を得るため軒並みTPP反対を表明して当選しているから、反対のフリをしないとメンツが保てない。だから反対のポーズをとる。
石破幹事長だって、昨日の全農連TPP反対集会に参加し、「日本のコメ、酪農は守ります」、なんてぬけぬけ言っているけど、TPPは一切例外や特例を認めないんだ。だから韓国なんかアメリカにめちゃめちゃされて、36も法律を改正している。
TPPに参加すれば、米や酪農の関税撤廃は目に見えているし、日本の農業は終わり、自給率は限りなくゼロに近くなるだろうね。
まあ、言ってみりゃあ、詐欺みたいなもんだなあ。言ったこととすることが真っ向からちがうんだから。日本の政治家というのは、どこまでいってもウソツキばかりで成り立っている。

司法のおかしい「有効判決」!

2013-03-12 | 発言
昨年12月の衆院選をめぐる選挙で、最大2.43倍の「一票の格差」が生じた。
6日の東京高裁判決はこの選挙を「違憲」と判断した。
2つの弁護士グループは同様の訴訟を全国の高裁・支部で計16件起こしており、残る15件の判決も月内に出そろう見通しだが、すべて「違憲」判決だろう。
ところが「憲法違反」の選挙であっても、その選挙は「有効」というから、実にヘンな判決である。
違法なら「無効」でやり直しが当然である。
司法もおかしくなっているのではないか。
 衆院選の一票の格差をめぐって最高裁は過去に3度の「違憲状態」判決と2度の「違憲」判決を出しているが、選挙無効とした例はない。
憲法は98条で、憲法に反する法律やこれに基づいて行われた行為は効力を有しないと定めており、原則として違憲と判断された行為は無効になると解釈されている。
しかし、選挙のやり直しを避けるために最高裁が用いたのが「事情判決」という考え方だ。
つまるところ、やり直し選挙をしたら、いろいろと支障をきたすからという理由らしい。
司法がそこまで行政を思いやってどうするのか。
立法、司法、行政は三権分立である。
行政を思いやって、司法が判決を出すこと自体、分立していない証左である。
前回の選挙は「違憲」なら、「無効」とすべきである。

今日は3.11.

2013-03-11 | 随筆
二年前の今日、あの大津波によって、三万人以上の死者・行方不明者を出し、今も31万人が疎開している。
箱根山や富士山にも異変があり、いつ噴火するかわからないといわれ、自然災害はいつ来るかわからない。
それに備えろと言われたって、何をどう備えればいいのかわからない。それが天災である。
しかし、人災は避けられる。
その最たるものが原子力発電である。
原発は天災に無力だということを今回の津波で証明した。
にもかかわらず、また自民推進派が再開を望んでいる。
目先の利益だけに目を奪われ、日本が、地球が汚れていくのを見逃すわけにはいかない。
何万年とかかる放射能という処理方法さえわからぬものを、なぜ被害を経験した日本が推進するのか、大人の欲にからんだ浅知恵というほかはない。
原発は即、廃止すべきである。


ヘンな天候だねー。

2013-03-10 | 随筆
東京は3日連続、25度前後の真夏日。
一方、北海道は雪の台風の暴風雪。
ヘンな天候だねー。
これも地球温暖化のせいか。
おかげで梅の花は一挙に満開。
でも明日は10度下がるっていうから、体調がついていかねえよー。
まあ、自然は動いてる証拠、いろいろあるよねー。

すげえ、杉花粉!

2013-03-09 | 随筆
三年前にも釣りをしていて、初めて杉花粉が飛ぶところをみたが、昨日のは猛烈で、その比ではなかった。
相模湖の周辺の山はほとんど杉の木で、昨日は26度の初夏の陽気。
おいらとカミさんは水辺で釣りをしながらコンビニ弁当を食べていた。
やがて、風が吹きだすと、向かいの山々から、まるで山火事のように花粉が立ち上った。
「すげえー」、おいらとカミさんは唖然とした。
「まるで生き物のようねー、風が吹いたら一斉に、ボッボッと花粉を吐き出すなんて」とカミさん。
おいらたちは花粉症ではないから、こんなのんびりしたことを言ってられるが、花粉症の人は大変だろうなあ。
帰りの車中で、さすがにカミさんとおいらは、くしゃみを一つづつした。

まったく中国って国は!

2013-03-08 | 随筆
まったく中国って国は。
大気汚染もほったらかし、黄砂もほったらかし、バカじゃねえの?
日本も高度成長時代は公害で大変だったけど、中国は今やGDP世界一の国だぜ。
その責任ってものがあるだろうよ。
軍事費ばっかり増大させて、公害には知らんぷり。
愛国無罪で、日本大使館やデパートを襲撃したって無罪なのに、市民が大気汚染で問題にすれば、すぐ警察に引っ張られるだろうなあ。
だからあんなに汚染した空気吸ってても、デモすら起こらない。
いつまで健康でいられるか、ほとんど動物実験だねー。
それに黄砂、砂漠に植林する技術だってあるのに、やらないねー。
それで、朝鮮列島や日本にまで迷惑かけてるってーのに。
言論の自由がない国ってのは、歪むねえー。

暴走するか、北朝鮮!

2013-03-07 | 発言
北朝鮮は5日、国連の対北朝鮮制裁強化の動きや韓米合同軍事演習に反発し、朝鮮戦争の休戦協定を白紙化するとの声明を出した。
しかも軍部最実力者からの声明である。これは何を意味するのか。北朝鮮内の情報はとぼしく、計り知れないが、金正恩書記も同調しているのか軍部の力が勝っているのか定かではない。しかし白紙化は、いつでも開戦するという今までにない踏み込んだ発言である。
窮鼠猫を噛むというが、ここまで国際的に包囲網で追い込まれた北朝鮮は、もはや暴発しかねない。
北朝鮮が仕掛ける前にアメリカが一気に空爆してしまえという意見もあるが、北朝鮮には核があり、その核をも爆破してしまえば、韓国、日本にその放射能の影響は計り知れない。
かといって、軍部が南下してきたり、韓国と戦争になれば、米軍基地のある日本も、東京に核を一発落とされるかも知れない。
いやはや一気に緊迫した「白紙化」発言、今までの「脅し」とはちょっと次元が違うようだ。

今日はヘラブナ釣りでも行こうかな。

2013-03-06 | 随筆
ヘラブナという魚はもともと琵琶湖にだけいたゲンゴロウブナだが、釣りの妙味がいいということで全国に放流されている。
自宅から車で30分の相模湖は全国でも巨べらのメッカとして知られている。統計では60.1センチというのが最高だが、二十年前にそれを超えそうな大物を水面まで上げてバラしたことがある。
ヘラ釣りをする人をヘラ師という。釣れても釣れなくても夢中になって何日も泊まり込む人もいる。
若い頃おいらはコイを釣っていたが、その釣り場で10才年上の師匠と出会い、ヘラブナ釣りを教えてもらった。ぼちぼち巣離れや乗っ込み(産卵)時期を迎え、浅瀬に巨べらが来る季節になって、師匠に電話を入れたらインフルエンザに罹って咳が止まらないという。よく師匠と二人で出かけたものだが、この頃はおいらの持病もあって、こちらはせいぜい行っても1.2時間しかやらなくなった。
で、今日は気温が19度まで上がるというから、またカミさんとコンビニに寄って昼弁当を買って、釣り場に行ってみようと思っている。ダム湖の関係から12時から1時まで増水するので、その時間帯がヘラブナが回遊する確率が高いので、いつも昼飯を食べながらの釣りである。まあ、なかなか釣れないけれどねー。釣れるとカミさんに竿を渡して、その醍醐味を楽しんでもらうことにしている。カミさんはいつもビール片手にピクニック気分である。



庶民には百害あって一利なしのアベノミクス!

2013-03-05 | 随筆
アベノミクスの推進で、4月から物価がどんどん上がる。一ドル93円の円安になり、小麦、原油など輸入品のすべてが値上がりする。食品類、衣服、電力ガスなど庶民の生活に必要なものが一斉に上がるからたまったものではない。それでいて、賃金の値上げはローソンとセブンイレブンのみである。自動車、家電など輸出企業にとっては恩恵があるが、彼らにしたって、海外現地生産が進み、恩恵による賃上げの話は一切出てこない。
日本は昔から資源がないから、資源を輸入し、それを加工して輸出する、それで国の生計を成り立たせてきた。
しかし、今日のGDPに占める輸出額は1割にしか過ぎない。つまり、国内需要の活性化があってこそ成り立つ国に変貌している。
それを従来通りの輸出企業応援のアベノミクスは時代錯誤も甚だしい。
こんな政策では、給料は上がらず物価だけが上がる生活苦に陥るだけである。
そして株価が上がり恩恵を受けているのは、一部の富裕層だけである。
古い自民政策をいまだに振るう安部政権に、愚国民の支持率は高い。
なんでだろー、なんでだろー、本当に愚かである。

昨夜はよく喋りました。

2013-03-04 | 随筆
スーパーでモンブランの小さなケーキを二つ買い、ローソクを立て、昨夜は乾杯して、結婚43回目を祝いました。
43年間を凝縮した一冊のアルバムを見直し、43年間の足跡を二人で辿りました。
まあ、最も大きなことは39才の時以来、おいらが病気を抱えたこと、カミさんがそれを辛抱強く支えてくれたことでしょう。
どこの夫婦でもある山あり谷ありの人生、とにかく乗り越えてきました。
「死ぬときは、あなたにありがとうって言って死ぬわ」とカミさん。
「俺もそう言いたいけど、気の小さい俺のこと、痛いーとか、苦しいーとか、そんなことしか言えねえんじゃないかな」と俺。
そういえば、一軒隣りの夫婦は、どうも室内別居したみたい。
晩年で、いざこざする元気は、こっちにはねえなあ(笑い)。

今日は43回目の結婚記念日。

2013-03-03 | 随筆
今日はカミさんと結婚して43回目の結婚記念日にあたる。まあ、男の場合は、いまさらってとこあるけど、女性の場合は、そういうのを大事に思っているらしい。
43年間を振り返ってみると、前半は俺が好き放題の人生を送らせてもらったし、後半は、逆にカミさんに懺悔しながら暮らしてる感じだ。
夫婦というのは「折り合い」「思いやり」が大事だ。赤の他人と一緒に暮らすんだから、お互い「育む」心がないとつまずいてしまう。
一昨年の40年の時には、それまでのアルバムを一冊にまとめて記念にした。
ほんとなら、ホテルでディナーってなところだろうが、おいらにそんな元気はないし、何か買ってやりたいと思うけど、何買っていいか欲しいものが判らないし、まあ、ケーキでも買って、家で乾杯ってところかな。

母が特別養護老人ホームに入所した。

2013-03-02 | 随筆
京都で兄の隣に住むおふくろ92才が、昨日、兄に連れられて特別養護老人ホームに入所した。
「姨捨山に持っていったでー」と半分自嘲気味に兄は言う。
「ところが山のなかとちごうて、五階建ての新築のピカピカ、廊下なんてすべるぐらいや。自動扉で、冷暖房付、可愛い姉ちゃんはおるし、俺でも引っ越したいくらいや。個室で、風呂もトイレもある。明日はテレビを持っていくわ」と笑いながら言う。
母を、姉が3年、70才になる兄が6年看ていた。俺は東京にいて何もせずで、頭の下がる思いだ。
「時期としてはよかったかも知らん。わしももう体がしんどくなってきたしなあ」
老老介護は大変である。兄貴は本当によくやってくれたと思う。
母は認知もあって、喜怒哀楽の気性も若干激しい。ホームにうまくなじんでくれるといいのだが。
「まあ、うちの近くやし、毎日見に行くよ」。
「兄貴、ほっとして、今までの疲れが出んようになあ」
人生の終わり近くなってくると、なかなか辛いものがある。