まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

「黒子のバスケ」脅迫の裏にある下流社会の絶望!

2013-12-29 | 発言
週刊少年ジャンプ(集英社)に連載中の漫画「黒子(くろこ)のバスケ」を巡る連続脅迫事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された渡辺博史(ひろふみ)容疑者(36)、逮捕された時、笑っていたので、ちょっと精神的に病んでる人かなあっと思っていた。
ところがどうもそうではなさそうだ。
彼は、フリーター、派遣を繰り返し、最後は日雇い労働をしていて、まったくのその日暮らしになって、将来に絶望し、死のうと思っていたという。
そんな彼からみれば、2300万部も売れた「黒子のバスケ」の作者は成功者の象徴で、下流の怨念をぶちまけるには絶好の対象者だったのだろう。
逮捕された時「負けました」と彼は言い、すがすがしい笑い顔になったのは、彼自身の中で最期の納得できる行為をしたからだろう。
別に俺は犯罪を賛美しているわけではない。
しかし胸を痛める行為であることは確かだ。
小泉元総理の派遣労働法改正で、今では、全国に年間所得200万円の労働者が1000万人もいる世の中になってしまった。
若者にとって、フリーターや派遣では、将来がまったく見えてこないのは当然である。
我々昭和の時代は、会社を辞めても、またすぐ再就職できて、三か月見習いのあと正社員というのが通例だった。
今は不景気というが、こと雇用は、そういう問題ではない。
派遣労働法改正で、雇用条件が企業の意のままにできる風潮になったことが大きな原因である。

その日暮らしで、働いても働いても「明日がみえない」若者は、今も下流社会で絶望し続けているのだ。

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