まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

続・さとるな、「さとり世代」!

2013-04-04 | 発言
今朝、フジテレビで橋下大阪市長が、「給料が減らないように、市の一つの高校に校長・教頭の肩書をもった人が120人もいて、その人たちは教育委員会で別の仕事をしている実態はおかしい」と激怒していたが、それに対して、若いコメンテーターが「全国どこでもしていることでしょ、橋下さんは何を怒ってるのかよくわからないですね。いいじゃないですか、どこでもしていることなんですから」と物わかりの良いコメントにびっくりしてしまった。
間違ったことでも皆がしているんならいいじゃないかという発想は若者の特徴なんだろうか。
正義感を持って「抵抗する」のは若者にとっては無駄な行為なのだろうか。
首をかしげてしまった。
昨日の東京新聞でSMAPの「世界に一つだけの花」の「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」の歌詞が若者に与えた影響を特集していた。
賛否両論を二面にわたって特集していた。
つまり、学校の入学式や卒業式でも歌われているという賛同派と、思春期をこの歌で育った若者は「頑張らなくてもいいんだ」と思っているという反対派を取り上げていた。
日本青少年研究所が去年調査したところによると、「偉くなりたいか」との問いに、日本の今の若者は「全く思わない」「あまり思わない」というのが54%を占め、アメリカ17%、中国9%、韓国27%と大きく違っている。
「努力しない」「抵抗しない」というのが「さとり世代」の特徴のようだ。
大リーガーのイチローは「この競争社会に生きている者として、オンリーワンがいいなんて言っている甘い奴が大嫌い」と発言したことがあるという。
何度でも言うけど、若者というものは、いつの世でも、志を持ち、それに向かって、抵抗し、努力する。結果はどうであれ、そのプロセスこそが大事で、のちの人間形成に大きく役立つものである。
初めから「オンリーワンだ、これでいいんだ」と、高望みをしないというのは、やっぱり、人間として向上がないし、むしろ実際の競争社会に放り出された時に、簡単にくじけてしまうだろう。
動物もそうだけど、人間というのは「競争」と「共生」の一見相矛盾した調和の上に成り立っている。
イチローの野球をみればわかる。
競争に打ち勝ってナンバーワンにならなければ試合には出られない。そして試合にでれば、今度はチームワークが大事である。
つまるところ社会で生き抜くためには、「ナンバーワン」になる努力も大事だし、「オンリーワン」を認める寛容性も必要ということだ。
「さとり世代」といわれる今の若者は、ぜひこのふたつを備えてほしいと思う。


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