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為替円安の谷間。

2016-01-07 23:33:45 | 経済
2016年の年明け早々からの株価の大暴落は日米共に年明けから一週間程経った
今でも世界中で継続中で納まるところを知らない。

7日の日本市場は前日比-428の17767で取引を終えた。為替は1ドル/117円台まで
円高傾向を強めた。これで去年の19000代ギリギリから1200以上の下げ幅だ。

昨年の米国の金利引き上げからドル高円安に動くセオリーは現時点で真逆に動き
為替は円高へ流れている。これは日本株を売却するためには好都合な為替と言える。

つまりは金利引き上げからドル高円安の中長期的な流れが本格化する前に円高にして
日本株を売ってしまおうとする海外ヘッジファンドの働きかけと推測される。

どうも日本株は20000代を超えたところから売り時を狙った動きが定番化している。
1ドル/120円以上の円安の時に買った株を1ドル/120円以下の円高の時に売り払うのだから
それだけでもトレードは効果的なものだ。

今の円高で日本株売りが進行している時になんだが、海外投資家が日本株を売り払った後
にはセオリー通りの米国金利引き上げによる「ドル高円安」が待っていると思われる。

巷ではチラホラと約半年のタイムラグの後に更なる円安傾向が不安視され始めている。
円安株高のトレンドを利用したアベノミクスは逆に円高株安の出口を作ってしまっている
のは現在の年明けからの暴落でも解るのだが、更に怖いのは本格的な円安に反転した時に
超円安為替を作り出す可能性も秘めている。

只でさえアベノミクスで円安を加速させているにも関わらず、更にそこに米国金利引き
上げからのドル高円安の煽りも受けて、二重の為替安になれば、不安視する声も出てきて当然の
なりゆきだ。それが2020年の東京オリンピック円高の前に谷間となる予想できてしまう。

株式でもそうだがそこで再び為替ヘッジを利かせたトレードが期待される。
日本国債を為替円安の谷間で購入して東京オリンピックで円高になった時に売り払う戦略だ。
となれば海外資本家にしてみれば、行く行くは日本国債の利率は上がって欲しいものだ。

その期待を裏切らないアベノミクスの消費税増税10%が2017年に控えている。
さてさてその前に最も深刻な問題として米国金利引き上げからの円安進行が半年後に日本経済を
直撃するかどうかで見極めるのがベターなのかも。

単細胞的に「円安株高」を諸手を挙げて歓迎した経済心理にはどこか無責任さがある。
紛れも無くアベノミクスは90年代後半の韓国のリフレ政策と同じ轍を踏みそうだ。




コメント
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