シニアー個人旅行のかわら版

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路線バスを乗り継ぎ、早春の南伊豆を歩く

2014-03-10 13:51:50 | Weblog


伊豆急下田駅は意外にも閑散としています。
桜まつりで賑わう河津駅でほとんどの観光客が降りてしまったからでしょう。
冒頭の写真は夕方、伊浜から波勝崎を取りました。

今回の旅は下賀茂温泉の「みなみの桜と菜の花まつり」でウオーキングを楽しみ、伊豆の秘境といわれた波勝崎・伊浜集落に向かいます。
駅の観光案内所でパンフレット「桜と菜の花ウオークラリー」と東海バス・南伊豆観光時刻表をもらい、バス・ターミナルに向かいました。

みなみの桜と菜の花まつりへ

 ウオークラリー出発地点・日野(ひんの)へ3番乗り場のバスで向かいます。
13時発のバスに乗りました。座席は埋まっていましたが、それほどの混雑ではありません。20分で日野バス停です。菜の花が満開です。ウオークラリーはここから青野川の河津桜が咲く堤を上流に向かって前原橋までの60分のウオーキングです。




 日野橋から下流はソメイヨシノの古くからの名所です。
河津桜ばかりが話題になっているが、3月下旬から見頃を迎える青野川下流のソメイヨシノもまた見事だ」と、地元の方から聞かされました。
ソメイヨシノ近くに河津桜を植えたため、葉桜となった河津桜がソメイヨシノの美しさを邪魔している」とも言っていました。



 青野川はゆったりと流れ山里の雰囲気ですが、ここは河口の弓ケ浜(相模湾)から2キロ足らずです。下賀茂を歩くと海抜表示版を目にします。内陸なのに・・・と思われますが、弓ケ浜は12,3メートルの津波が予想され、青野川を遡る危険性があるからです。



 河津桜は8分咲き・・・静かなウオーキングを楽しめました。
平日ということもあり、観光客より地元の方のほうが多いという印象です。しかし、136号沿いの駐車場は満車でした。「河津町に続けと、河津桜を植え始めたのが30年前、ようやく美しい桜並みになった」とのことです。



マーガレット生産日本一の伊浜へ

 ウオークラリーの終点・前原橋バス停で伊浜行を待ちます。
バス停には小学生がバスを待っていました。東海バスは地域運行スクールバスも兼ねており、伊浜・中木・天神原方面のバスが停まります。14時32分の伊浜行のバスの一般乗客は二人だけした。



 江戸時代に江戸と上方を結ぶ千石船の風待ち港として栄えた子浦です。
子浦から136号はループを描きながら山側を上ります。かつてマーガレットラインと呼ばれた有料道路でした。断崖沿いの歩道か海上を行くしかなかった陸の孤島・伊浜はこの道路により子浦は結ばれました。



 ガソリンスタンドのある一丁田バス停で136号と分かれ、伊浜まで九十九折の3キロの町道を一気に下ります。絶景ポイントの連続で、一丁田で降りて伊浜まで歩けばよかったと後悔しきりです。15時14分に伊浜に到着しました。



 伊浜のマーガレット栽培は、昭和7年、房総・富浦から伝わりました。
 真冬でも氷点下に下がることのない温暖な伊浜は露地栽培が可能で、段々畑はマーガレットで彩られました。現在ではビニールハウスでの無加温栽培で11月から4月にかけて全国に出荷されています。



 宇留井島近くで伊勢えび漁の網入れをする伊浜の漁船です。



伊勢えびは夜行性で夕方から餌を求めて岩陰から出てきます。伊浜では夕方前に網入れして、夜の9時から網を揚げ、番屋に運び、伊勢えびを外します。作業が終了するのは午前2時頃といいます。翌日は破れた網の補修作業をして、夕方の漁に備えます。

 十五軒あった民宿は五軒に減ってしまいました。
舞鯛の煮付けとフライ、メジナの刺身と味噌汁、サザエの酢の物、そして朝食には伊勢えびの味噌汁と岩のり、地物の野菜・・・伊浜の海でとれた新鮮な材料が並ぶ食卓は最高のおもてなしですが、経営者の高齢化と観光客の減少が悩みです。南海トラフ地震の津波対策は万全です。漁港から標高表示板30メートル地点まで歩いてみましたが、5分とかかりませんでした。
かつての賑わいが伊浜に戻ることを祈るばかりです。



 早朝6時24分のバスは中学生、6時55分は小学生、8時は通院用です。
それ以降のバスは夕方までありません(休祭日は13時20分のバスが運行)。前日の最終バス2台が停留場に置かれ、運転手は車で通います。8時のメデイカルセンターに立ち寄るバスを利用しましたが、下賀茂まで乗降客はだれもいませんでいた。



 伊浜と松崎方面を結ぶバスはなく、歩くしかほかはありません。
雨天でなけれは伊浜→波勝崎→富士見農園→石部棚田重文・岩科学校と歩き、路線バスで松崎町経由で下田に戻る計画でした。
田植えが終わった石部棚田と山ツツジが美しい5月に再度、挑戦しようと思います。

松崎町周辺バス路線

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