新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカの元の同僚からの返信 #2

2018-03-18 08:30:01 | コラム
2期目を狙うトランプ大統領:

昨17日の私からの「トランプ大統領の独断専行的政治手法」についての質問の最後のパラグラフ

「私はトランプ大統領の頭の中は依然として「ドナルド・トランプ不動産会社のオウナー兼CEO」のままであり経営の全権を掌握していた経験がある以上、何でも自分の意志決定のままに動かせることができた事態を、the United States of Americaの大統領、即ち、Chairman and CEOになった以上、これまでと同様に振る舞って良いというか、これまで以上の絶大な権限を得たと思っておられるのではないかと想像している。」

について、彼から追いかけて下記のような意見が寄せられたので、私の英語の解説とともにお知らせする次第だ。

>引用開始
君の指摘は将にその通りだ。これはアメリカ的な表現にすれば言わば「大正解」という意味にもなる。私はトランプ氏が出演していたテレビの「アプレンティス」を見たことがないが、彼の人柄にピタリと合っていたのだろうと思う。

現在の破滅的状況の不幸な部分は共和党の政治家たちがトランプ大統領の支持派であり、根拠に乏しい彼の振る舞いを正当化するかの如き理由を並べ立てていることだと思っている。昨日のEmailでも指摘したように、私は「トランプ大統領は次から次へとロシア疑惑からの大方の注意を逸らすような手段を講じている」と考えている。今やミュラー特別顧問がわたしにとっては最後の頼みの綱である。

私は本日の報道で「トランプ大統領は既に二期目に向かっての準備段階に入ってと知った次第だ。神様、仏様、アラーの神よ、他の如何なる神でも我々をお救い下さい。私はトランプ大統領がアメリカ憲法を書き換えて「2期以上大統領職を続けようとしないとは信じているが、これから先に何が起きるかを見通せる者などいる訳がないと思うのだ。

私は鉄鋼とアルミへの関税賦課問題は世界全体の経済というか貿易に悪影響を与えると見ているが、そのような事態が生じるのは、もしも科学と知性がこのような決定に遅れた場合のみのことだ。私が現在の我が国の状況には挫折感を味わっていると解ってくれるだろう。
<引用終わる

ここで、興味と関心がおありだろうと思う方の為に、少し原文の英語の表現に触れておこう。それは、私が「将にその通り」としたところは “hit the nail on the head”だったのだ。次に「大正解」としたところは “right on”だったのだ。

私はこれらの表現が果たして idiomatic expressions(慣用句)に入るのか “colloquialism”の何れに属するかの断定は出来ないが、前者は慣用句かと思う。注意すべきはこういう言い方はかなり日常的に出てくるものだ。後者などは「ドンピシャリ」という日本語が当たっているかも知れない俗っぽい言い方だ。

更にご注意願いたいことは「こういう言い方を覚えたからだといって、如何にも俺は英語を知っていると見せたい欲望に駆られて迂闊に使おうとしないことだ。それはこう言う表現を日本の学校教育で勉強された英語の中に入れて使うと「木に竹を接いだ」ような状態になって極めて据わりが悪くなってくるから。でも、承知しておけば「相手が使っても慌てなくて済むことになる」と言える。


私は彼の意見を良識あるアメリカ市民の全体の意見を表すとまでは見ていませんが、皆様はどのように受け止められたでしょうか。



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