新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月24日 その2 瀬戸大也が不倫問題を起こした

2020-09-24 15:15:51 | コラム
瀬戸大也の不倫と報道された件に如何なる裁定が下るのか:

私はスキャンダルの報道にはほとんど興味も関心もない。だが、瀬戸大也というオリンピック代表に選出されている水泳選手が週刊文春に付け狙われていたと知った時には「そこまでやるのか」と、やや驚かされた。私は嘗ては荻野浩介の後塵を拝していた瀬戸大也という選手の何となくというのか、何処か何かが緩んでいるように見える表情が嫌らしいので、家人には「何故か分からないが、瀬戸大也という選手には好感を持てない」と言い続けてきた。ただそれだけの単なる個人的な「好き嫌い」の話だった。

それが、この度の不倫報道である。その昔にプロ野球の監督だった三原修氏(瀬戸大也の大学の大先輩である)は「選手たちがグラウンド外で何をしていようとその責任は問わない。グラウンドの上で活躍してくれればそれで十分」と言ったのを覚えている。そう言われたコインの裏側では、彼等の中にはご乱行の者もいたのだという解釈が成り立つ。瀬戸はその行為を認めて謝罪したと報道されている。私は問題はここから先にあるように思える。マスメディアが彼の謝罪を受けて今後は不問に付すか、あるいは世論に訴えて「そんな不品行な選手をオリンピックに出すのか」と言い募りだしたらどうするかと言う事。

私はここで何らかの結論めいたことを言おうとは思わない。だが、マスメディアが追い回しているのは芸人だけではなく、世界的なスポーツ選手にまで標的にされるとは難儀な世の中になったと思わざるを得ない。だが、何れにせよ、瀬戸大也には日本代表としての自覚が不足していたとの誹りは免れないだろう。あれだけ大々的に報じられれば、何れ組織委員会かJOCかスポーツ庁等が何らかの裁定を下さざるを得なくなるだろうと思う。その場合に何れかの組織に三原修氏がおられるかどうかが、鍵を握るような気がする。そう考えては甘いか?


英語の教え方・学び方 #2

2020-09-24 08:55:35 | コラム
英語教育改革:

前回は「学び方」に移行すると予告したが、考え直して「英語教育改革」を続けようと思うに至った。

発音:
先ずはこの問題から入って行こう。私の主張は「正しく乃至は綺麗にすること」であり、以前から「正確で綺麗な発音は七難隠す」と言ってきた。私は多くの外国で現地の人たちの英語での表現と発音に接してきた。そこで知り得た点は「事発音に関する限り、遺憾ながら我が国の人たちが最も不正確でお世辞にも綺麗とは言えない事」だった。その原因を考えて見れば、第一に圧倒的多くの英語の先生方の発音が外国人離れしている点を挙げたい。そういう不正確な発音の先生に最初から教えられれば、native speakerの発音からかけ離れてしまうのは仕方がないと思う。

第二に指摘したい点は「カタカナ表記」である。それはカタカナは便利な表音文字だが、遺憾ながら英語の“this”や“that”や“two”等を元の英語のままでは表記できないのだ。即ち、「ザット」や「ジス」や「ツー」とならざるを得ないのだ。この点は韓国のハングルが良く出来ているようで、英語の“Maxwell Coffee”が「メックスウエルコピー」や“hamburger”が「ヘンボゴ」のようにしか表記できないのにも似た欠陥であると思う。私は決して日本人が“th”や“two”を発音できないのではなく、教師の教え方とカタカナ表記に原因というか問題があると見ている。

現に、中学1年の時に最初に言わばアメリカ人の先生に教えられた私は、先生の真似をしただけで出来るようになっていた。私は何も全員が絶対的にnative speaker並みの発音が出来るように教えようとまで主張する気はない。だが、「何とかしてカタカナ表記的というかローマ字的な発音を教えることを止めたら如何ですか」と言っているのだ。正確で綺麗にする為にはnative speakerが良いお手本になる。だが、心すべきは「何処の馬の骨か分からないような外国人を連れてくるな」という点である。彼等全員が必ずしも良いお手本になる発音をしている訳ではないのだから。

念の為に、私が不正確で汚いと遺憾に思っているカタカナ表記乃至はローマ字読みの例を挙げておこう。映画の題名の「ミッション・インポッシブル」は両方の極限の酷さである。英語に極力近づければ「ミッション・インパサブル」になる。もう一つ映画の題名だが「ハリーポッター」は「ハリー・ポター」辺りで妥協しておくべきではなかったか。「セキュリティー」も悲しい一例で、せめて「セキュアラテイー」として欲しかった。

だが、問題点がある。日本人同士で「ミッション・インパサブル」などと発音すれば「何とキザな奴か」と嫌われるのは必定だ。要するに「このカタカナ表記の元の英語の正確な発音はこうなっている」と認識できるところまで教え込む必要があるのだ。そこに「まともなnative speakerのお手本が必要になる」ということ。同時にその先にある問題がアメリカ式と英連合王国式(Queen’s English)の何れを採るかだ。

私は最初からアメリカ式の影響を受けてきたが、選択したのは日本人にとっては最も楽に発音できる両者の中間だった。それを薦めていたのが当時人気が高かったジェイムス・ハリスというアメリカ人だった。それでも、私はアメリカ西海岸の発音が最も癖がなくて正確だと認識している。ハーバード大学出身だと言うことでテレビ界の寵児的存在のパトリック・ハーランは「アメリカ中西部が正調だ」と言う。だが、私はその中心的なシカゴ出身のヒラリー・クリントンの上品とは言えない発音を聞いて「そうとは思えない」と言いたくなった。

発音の問題には「カタカナ語」が大いに関係していると思う。この件は2008年から何度も何度も指摘してきた問題だ。カタカナ表記やローマ字読みも兎も角、元の英語の意味とかけ離れた使われ方がされている言葉が多過ぎる。私が「あれ、この単語の本来の意味は何だったか」とOxford等で慌てて再確認した例に「トラブル」や「メリット」がある。「カオス」や「オアシス」等のように「本当の発音は」と思って、あらためて辞書で確認した例は数えきらないほどあった。私にはこの件が英語教育の問題か、マスコミの無知が為せる業か俄に判断出来ないでいる。