新興市場反転か。

どうも、新興市場は立ち直りかけたようです。
その証拠にいつものおなじみのメンバーが上げ始めております。口火を切ったのは２３２１ソフトフロントでした。これは乗り遅れて見送り。

その後、皆さんに根強い人気の４３０８ＪストリームがＯＳＣイーブンのところでうろうろしていたので監視を開始し、３７０Ｋの売り玉がなくなる直前に乗りました。これは会心のタイミングでした。それから、これも押されっぱなしの４３０４Ｅストアーをふと見ると、ＯＳＣははっきりとコンバージェンスしており、即２１１Ｋで購入しました。こうした場の動きに敏感な株が動き出すと同時に、マザーズ指数も前場終了時で－７ポイントほどまで戻しました。このモーメンタムが後場も続けば良いのですが、引き続き見守っていきたいと思います。

今日の注目銘柄のＡＭＩちゃんこと３７７３アドバンスト・メディアも、どなた様か存じませぬが、救命処置にようやく動いてくださったようです。これで安心しました。また、３７６０ケイブもやはり見るに見かねて、Cave（洞穴）に突っ込んでいかれた奇特な方があらわれました。水面上に出たようですので何とか息をつなぐことが出来たようです。２４３８アスカネットだけは、葬式写真という地味な業態ですので、嵐が過ぎかかっているからといって、そう早期には死者の確認ができませんので、すこし後ろで控えているようです。この株が生来背負った「業」のようなものであり、これは致し方ありません。４２３８ミライアルは、まだマイナスですが、ＯＳＣは５１％とコンバージェンスしております。昨日の安値も前場に抜いておりますので後場に期待しましょう。シリコンウェハーの容器を作っている、その業界の通の方しか存じ上げない銘柄ですので、動きも多少緩慢になります。もっとミライをじっくりと見る姿勢が要請されるようです。

まあ、まだ安心はできませんが、新興市場で含み損を抱えていた方々も、ほっと一息でしょう。筆者も何とか稼がねば。

明日の注目銘柄（９．２８．０５）

いやはや、久しぶりに結構きつい場でしたね。ついに東証一部も空売りが始まったようですし、筆者の目につくところで調子がよいのは、４３１４ダヴィンチの一人旅の上昇くらいでしょうか。後場は、調子がよかった石油関連も軒並み下落開始でした。

何の支えもない新興市場の小型低位株はひとたまりもありません。幸い、筆者は防波堤の頑丈なところに身を隠していました。ところが、何と荒波が乗り越えて来て、一瞬ですが波をかぶってしまったのです。注目銘柄に挙げていた関係上、外海の様子を見張っていた２３２１ソフトフロントのことです。１２１Ｋで戯れに朝から指しておいたのが、昼下がりのけだるい瞬間に、ついに逆噴射ロケットまで発射されて出来てしまいました。こうなるとうかうかとできません。早速１２４Ｋで売り指しし、そこに届かないと見るや１２３Ｋで売りました。５分ほどの早業でした。こんな日に欲をかくのは罰当たりというものです。一応、これで昨日のリベンジは果たせたことになりましたが、こんな風に立ち回らなければ勝てない今の相場かと、少々複雑な気持ちです。

前場にも言いましたが、最悪の場に突入したようです。これから注目銘柄を挙げてみますが、多分注目するほどの銘柄はないかも知れません。

１．３７６０ケイブ　△

　何とＯＳＣが１７％で、ＲＳＩも１０％です。ウォッチの中で最も凋落が激しかったのがこの株です。テクニカルにはこれ以上下げるにしても限界点が見えております。やはり、Caveという英語が持つ、洞窟＝陥没＝破産　といった意味合いは半端ではなかったようです。早く社名変更しないとまずいですよ。社長。しかし、虎穴に入らずんば虎児を得ずの諺通り、その洞穴に明日か明後日思い切って入ってみる絶好のチャンスです。くれぐれも電池をフルに充電した懐中電灯を忘れずに。さもないと、真っ暗闇に落ちてしまい誰も助けてくれませんから。

２．４２３８ミライアル　△

　配当増、好業績も織り込み済みということで８３６０円の高値からの調整が済んでいたのが、はからずも今回の下落に対しての免疫力を作っていたようです。今日も下げてはいますが、ＯＳＣは＋４％の４７％でＲＳＩも＋１％の４８％です。この株、半導体関連のシリコンウェハー容器を作っている会社ですが、６７６９ザインエレクトロニクスも今日の荒波の中＋３Ｋとしており、半導体関連銘柄の粘り腰が目につきました。しかし、この会社は原料のナフサの値上がりでの収益圧迫といった要因を、来期に向けてどうコスト低減を図り克服するのかをきちんと説明しないと、株価は一過性の戻しに留まるかも知れません。ミライアルという名前に負けない精進を望みます。

３．３７７３アドバンストメディア　▲

　筆者は２２日に７８０Ｋで買いその日７７７Ｋで撤退した苦い思い出をもつ株です。しかし、それは単にほろ苦いコーヒーに過ぎませんでした。その後のホルダーの苦労を誰が想像できたでしょうか。この株、筆者が昔飼っていた猫と同じく、「ＡＭＩちゃん」と掲示板などでは呼ばれているので何とかしてあげたいのですが、この嵐の中では荒波にブイを打とうにも全く方策がありませんでした。しかし、ホルダーの皆さん、今日でほのかな灯台の明かりが２００海里ほど先に見えてきました。何と、ＯＳＣは２５％と＋２％コンバージェンスしております。乖離幅も－１２Ｋと申し分ありません。ＲＳＩはまだ１５％で下落しておりますが、ここからの下げはこれまでの苦労からするとたいしたことはありません。明日、場が悪ければそれなりに下げるでしょうが、今日の引けにかけての動静を見れば、灯台の光に少しでも近づこうとする一途な気持ちが勝ったように見えました。波間に浮かぶかわいそうなＡＭＩちゃんに救いあれ。

４．２４３８アスカネット　▲

　１０月２０日子株環流までの調整が続いておりました。しかし、今日でＯＳＣは１７％までＲＳＩも８％まで落ちました。いくら台風やハリケーンで葬式どころではないとはいえ、それら自然災害がもたらす災禍は、後でじわじわと業績に効いてくるはずです。この会社の亡き人の顔を見事に修正するレタッチの技術は、そこらのパソコンおたくでも多少は追随できそうですが、実は、全国津々浦々まで迅速に葬儀用の写真を届けるシステムにおいては、他社の追随を許さないようなのです。これは大きなアドバンテージです。ことは一刻を争います。１日延ばせば友引になったりします。かといって、前もって写真のネタを貰っておくことなど、口が裂けても看病に一生懸命の家族にお願いすることなどできません。いいニッチビジネスを手がけていますね。この会社。別にあわてて仲良くしたくはありませんが、そろそろ、この下落からむっくりと不死鳥のように起きあがって欲しいものです。そこまで考えたところで、とって付けた「ネット」は抜きにして、ひょっとして社名は飛鳥ではないかと推測して、ＨＰを見たところやはり鳥に縁がありました。何と、昭和５７年飛鳥写真工藝社が出発点の会社でした。こりゃあ、明日、この株で天国に羽ばたけるかも知れない。

【テクニカル妙味のある銘柄】

・９３９９新華ファイナンス
　筆者が昨日けなしたのが効いたのか、反転しました。
・８７０１イートレード
　わずかですが、５４％とＯＳＣがコンバージェンス。
・２４４６ゼンケンオール
　ＯＳＣは＋７％の４０％と反転しました。
・３７７２ドリームバイザー
　８月１０日あたりからの業績失望売りからの回復途上で、また強烈なハリケーンにやられました。しかし、ＯＳＣが＋３％の２１％と反転です。
・８９３９大和システム
　ＯＳＣ４６％と３％コンバージェンス。この株根強い上昇志向あり。
・２３６０ウィーヴ
　ＯＳＣが何と２０％、ＲＳＩは９％まで落ちましたが、２００Ｋは死守しております。　そこからの攻防がみものです。
・４２９７インターネットセキュリティ
　ＲＳＩが何と４％まで落ちました。ところがＯＳＣはまだ４６％もあります。２０万円　割れは３月以来ですので、ここからはセキュリティの時代です。反発を期待。
・２３５１アドミラルシステム
　後場１７４Ｋまで売られそこから脱出した模様です。ＯＳＣが２７％と　＋３％コンバージェンス、ＲＳＩも１０％です。しかし、まだ明確なサインでないので、うっかり近づかないほうが良いでしょう。

あれだけ好調だった東証一部銘柄から、テクニカルに注目銘柄を見つけようとしましたが見つかりませんでした。つまり、完全に下落局面です。下落しきればそこからテクニカルにも妙味が出てくる筈ですが、それが見あたらないということは、いよいよ空売りの方々の出番でしょうか。明日少々下がったからと言って東証に飛びつくのは控えた方がよさそうですね。

まだ下げ余地あり

今日は、寄りで上に行きそうだった８６９８ＭＢＨを１２０Ｋで指して置いてから、トイレに行っているうちに何と出来ていました。売り板を見ると８００枚くらいにパクリと食われておりました。ここからいわゆる「パクリ」という俗語が出来たのかも知れません。

こういうとき、つまり意表をつかれて買ってしまった日は、経験則からあまり良い思い出がありません。全体の場を改めて見渡してみると日経も下げておりました。しばらく我慢しておりましたが、だんだんと１１９Ｋの買い板が減っていくのを見て、やむなく降りました。－１Ｋ。この株は動きが緩慢ですが、一旦動くと早いという特徴を持っております。普段は象の周りをぶんぶんと飛んでいるハエのような値動きですが、何か危急存亡の時が訪れると、その逃げ足の速いこと。地響きをたてながらどころではありません。何しろ数十頭の象の大群の一斉移動です。

本当に買うべき銘柄がありません。一部の不動産関連以外は、新興株というより、小型低位株が切り捨てられているようです。あえて注目銘柄に挙げていた２３２１ソフトフロントもその餌食になりました。途中、買いそうになりましたが思いとどまりました。反転のサインが出ていないからです。

この相場、今しばらくは手を付けない方がいいでしょう。新興株でも、優良株と言われる銘柄は下げてはおりますが比較的緩慢です。これらに絞って、場の好転の時期を見計らうというのが賢明のようです。

また、テクニカル指標をよく見ると、新興市場の株は底にきているような感じがするかと思いますが、２８日間のトレンドを見ている究極のオシュレーター（ＯＳＣ）は、まだまだ下落余地があることを示しております。しかもコンバージェンスしている銘柄はほとんどありません。乖離幅もまだプラス圏のものが多いようです。そして、ＲＳＩを見てもシングルになるほどに売り込まれているのはほとんどありません。

これらを総合的に勘案すると、もっと下げに入ると見ております。特に利益が上がっていないのに需給だけでこれまで上げてきた銘柄、マイナス発表が最近あった銘柄、業績が良くても上げを先取りしすぎた銘柄、これらの銘柄の下落がより激しくなると思います。

逆に当然のことですが、業績は着実に伸ばしておきながら地合の悪さに引きずられてずるずると下げられていた銘柄、もっと出来高を伴い上げる局面に来ていながら停滞を余儀なくされている銘柄、こうした株は、今回の下落局面でも比較的被害が少ないと思います。

最後に一言。やはり心の片隅で気になっている、３連敗中の海軍提督という意味を社名に持つ因縁の２３５１アドミラルシステム。ホルダーの皆さんには悪いのですが、海底地獄に片足をようやく突っ込んでくれたようです。前場終了でＯＳＣは２４％で変わらず、ＲＳＩは１２％です。もう一つの足を突っ込むのにもう１－２日かかりますが、そこで悔悟の念仏の声が聞こえれば、地獄の更にその下（ありましたっけ？）に落ちる体力・気力はＭＳＣＢ閻魔大王にも残っていないと思われます。呉々も、今の段階で情にほだされて、ご自分から地獄まで降りていって手を差し伸べないように。骨までしゃぶられるところで留まっていたのが、灼熱でその骨まで溶解してしまう恐れがあります。

明日の注目銘柄（９．２７．０５）

今日は上げサインの新興銘柄は結構あったのですが、それも前場にほぼピークをつけて後場からはじり貧となりました。日経が調整後の一段高へと進んだのと対照的です。
後場は、このような地合を見て、まさかと思って指していた３７４６ＭＥＸの半分を３９０Ｋで売ってしまいました。＋１９Ｋ。分割権利をとっても子株環流時までのリスクがあるからです。（新華ファイナンスの株価など見てください）もっともここまで上がらなければそのままホールドの予定でしたが。少し持つつもりだった４３４０シンプレクス・テクノロジーも、３００Ｋ買いの３０１Ｋ売りで一旦下りました。ＯＳＣが下落しているためです。

後場、その他の注目銘柄を監視しておりましたが、買いサインに入ったものはほとんど見あたりませんでした。むしろ、明日の下落サインを点灯するものが続出です。

よって、今日の後場でまたキャッシュポジション１００％に戻ってしまいました。じりじりと残高は増えてはいるのですが、この新興市場の相場ではどうしようもありません。

そこで明日の注目銘柄ですが、以上の様な市場の雰囲気から、あまり注目すべき銘柄はありません。基本的には、明日は下落を続けると思いますので、そこからの反転を狙う「底に近い売られすぎ銘柄」も参考までに挙げておきます。（今日の分割銘柄は対象外。）

２３２１ソフトフロント　▲　（今日はこれだけ）

　今日の後場、ＯＳＣがコンバージェンスした１４１Ｋで買いましたが、その後１３７Ｋまで押される過程で、１４２Ｋと１３９Ｋで処分してしまった因縁の仕手株です。引けに１４１Ｋまで成り買いがあり、ＯＳＣは３２％と＋４％コンバージェンス。ＲＳＩも２０％のままと、絶好の上げポジションまで戻しております。乖離幅もゼロ。まだ投げがでると思われますが、１３８Ｋあたりで止まるのを確認して買い。筆者も何とか今日のリベンジを狙いたいところ。勢いがつけば１５０Ｋ～１５５Ｋあたりまでの戻しは早いでしょう。

ＳＩＰ（ＩＰネットワーク上でのセッション開始のプロトコル）の技術で定評あるそうで、利益が出ていないにもかかわらず、一部「おたく系」の投資家の人気を呼んでいます。筆者も分割前に少し落ちては買って、勝ったり負けたり動きに翻弄されたものです。しかし、値動きが大胆かつシャープなので気持ちがよい株だったですね。分割後初めて今日買ってみましたが、デイトレのスキルアップにはもってこいの株です。筆者は今日、あえなく振り落とされましたが、ある程度の大局観がないとこの株は負けます。

ところで、２週間くらい前に筆者も光ＩＰ電話に代えましたが、ここにもＳＩＰ技術が使われておりました。しかし、ハウリングがするので、今日ＮＴＴの技術者に来てもらい調整してもらいました。２人も来ました。アナログ部分の調整でＮＴＴも相当に苦労しているようです。こうしたことがルーターの設定１つでうまくできるようになれば、ＮＴＴもコスト削減できるのですが、そこにソフトフロントの技術が絡むのかどうか、いずれ調べてみたいと思います。いずれにしても、これからのＩＰ電話でのコア技術に関与していることが、この会社の「仕手性」を支えているようです。

その他の注目銘柄は下記のとおりです。

【更に売られたところからの反転狙い】

・３７６０ケイブ（８００Ｋ割れから、ＯＳＣ２２％、ＲＳＩ１６％といよいよ底近い）
・２４２８ウェルネット（４１０Ｋあたりから、ＯＳＣ２２％、ＲＳＩ２３％）
・３７７３ＡＭＩ（７４０Ｋあたりまで下げてから、ＯＳＣ２３％、ＲＳＩ１８％）
・６６６２ＩＲＩユビテック（ＯＳＣ２６％、ＲＳＩ４％、１３６０Ｋ割らねば）
・２３６０ウィーヴ（２１０Ｋ割れからの反転狙い。ＯＳＣ、ＲＳＩとも－１％下落）
・４３０４Ｅストアー（まだＯＳＣ３７％、ＲＳＩも３８％と高い。２３０Ｋ割れ狙い）

【順張り】

・８７０１イートレード（４４５Ｋあたりに押されてから）
・１７１１省電舎（ＯＳＣ４３％で＋３％、ＲＳＩも１６％で＋９％伸びる）
・３３７３リンク・セオリー（ＯＳＣ、ＲＳＩともに２５％で＋５％、乖離幅－８Ｋ）
・８６９９ＨＳ証券（２５００円の高値を抜いてきた、各指数もわずか上昇）
・８７３９スパークス（株高が追い風。ＯＳＣ、ＲＳＩは＋１％、＋４％と伸ばす）
・８６９８ＭＢＨ（ＯＳＣ２９％でダイバージェンス。乖離幅－３Ｋ、反転したか？）
・２７５９テレウェイヴ（ＯＳＣ，ＲＳＩとも続伸、乖離幅＋１Ｋ、この株強い。）
・４８１９デジタルガレージ（ＯＳＣ２５％で＋２％、今日が買い目でしたが）

【ＯＳＣコンバージェンスその他で注目】

・８９３６リプラス（３９％で＋１％、ＲＳＩも５１％で１％、Convergence）
・４２８６レッグス（３６％で＋１％、乖離幅も－４Ｋ）
・３７４０フレームワークス（ＯＳＣ３８％でConvergence、１５０Ｋ割れで狙う）
・４７７６サイボウズ（ＯＳＣ４５％でConvergence、この株落ちない強さあり）
・２３８４ＳＢＳ（ＯＳＣは４４％と変わらず。乖離幅－１０Ｋと好転）
・６７６９ザインエレクトロニクス（３６８Ｋから戻し、ＯＳＣ６７％、乖離－２Ｋ）

以上です。この悪い相場でも少なくとも負けないトレードをするため、これらの情報が少しでもお役に立てるようなら、今日も良い眠りにつけそうです。

悪いなりに何とかせねば

相変わらず日経が上がっておりますが、先行して上がった銘柄も先週の調整を挟んでまた上げております。しかし、このような短期での上昇局面は必ず調整が入りますので、これから参入される方は要注意です。

新興市場でも、全体の指数はよくありませんが、着実に上昇している銘柄もあります。４３１４ダヴィンチしかり、前場に３００Ｋで買った４３４０シンプレクス・テクノロジーしかりです。

前場、３７４６ＭＥＸを分割で資金拘束を考慮し、３７６Ｋで半分売りました。＋５Ｋ。後は分割後の動静を楽しみに保有します。最近の分割銘柄の動きを見ていると、分割後の１－２日の上昇局面では親株を一旦売却しておいた方が良さそうです。後の子株は環流後の上昇局面まで放置。

また、寄りに３７２３日本ファルコムを１２５Ｋで売りました。＋２Ｋですが仕方ありません。この株、木曜日に買ったのですが分割前の水準からまだ割高感があり、利確売りがでると判断したためです。

そのほか、本来は気長に持つつもりだった４７４３ＩＴ４を５８４円で売りました。－６円。これは、ＯＳＣが２７％と３％下げており、ＲＳＩもコンバージェンスしていないため、少なくとも今日は下げ基調が続くと判断したためです。引けにかけて戻すかも知れませんが、やはり６００円を回復して着実に上昇するまでは、このような既存ホルダーの戻り売りや利確売りがぽろぽろと出るようです。

後場の注目は、４３０４Ｅストアーが２４１Ｋで踏ん張ってくれればそこからの反転を、また、３７５５ＧＤＨが４８１Ｋを死守できれば、ＯＳＣも＋４％の３５％ですので、５００Ｋ回復に向けて動くかも知れません。乖離幅が－１３Ｋと拡がっておりますので、買うなら引けにかけてか明日の寄りですね。今日の３７３６コネクトテクノロジーがそのケースでした。

それと色褪せたとはいえ、ファントム戦闘機的上昇を日本ファルコムに期待したいところです。一応テクニカルにはＯＳＣ３７％、ＲＳＩ２１％とコンバージェンスしておりますので目を離さないよう。