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寄り天銘柄の見分け方

2008-04-17 11:23:00 | 株に出会う
今日のような買い気が漲る日というのは、銘柄によってまさしく寄り天に見舞われることもあれば、寄りで買って正解ということもあります。

ここは市場参加者の心理状態を少々勘案する必要がありそうですね。

筆者もよく、こういう日はどうすべきか思案してしまいます。そして、結果は目の前の値動きにだけ気が取られ、上げていった銘柄は益々上げると思ってしまい、つい高値掴みをしたものです。

「したものです」と過去形で書いたのは、さすがにこれだけ失敗すると、それなりの教訓が身に付いておりますので、今日のような日には慎重になるというもの。

さて、本題ですが、市場参加者の心理状態はほぼ次のようなものではないかと思います。

1.これまでに上げに上げてきた銘柄は、ここは絶好の売り場とばかりに売り優勢となる。

 →5563日本電工が、新興では3843フリービットが典型。

1125円と当然のように高く始まるも、12円上げるのがやっと。それもその筈、この株は昨年来、このような「高値」で買った人は皆無の日本市場では希有な株なのです。幾ら何でも高すぎるのでまずいんじゃないの?という人が大勢を占めるのはやむを得ない心情かと。むしろ、ここ数日の上げ潮に乗った方々は、十分に利益が乗っているため、つい売りたくなりますね。

2.ここまでに結構な下げを演じてきた銘柄は、相場への不信感の塊になっているホルダーが多い。新たな参加者もそのようなホルダーの「怨念」に近い雰囲気をうすうす感じとってしまう。

 →今日のモニタリング銘柄の6666リバーエレテックがその典型。

さすがに今日は高くは始まるも、たったの3円高。月足で最安値を更新している銘柄です。もう死んだも同然。ホルダーは何とか損失を1円でも少なくしようと必死です。これは怨念というよりも、もうある種の狂気かも知れません。そうしたホルダーの坩堝の中へ迂闊に入り込むと、これはその買い板が取り込まれてしまうことは必定かと。

しかし、本日それなりの材料がある銘柄の場合はそうではありません。

 →7456松田産業がその典型。

筆者も朝からモニタリングしておりました。金が高値に戻しつつあるためです。しかし、待てども待てども押し目は来ず、結局、分足を頼りに2130円で指してはおりますが、果たして後場に降りて来た時は、もう上げエネルギー切れかも知れません。寄り付きからのチョイ押しでの買いが正解でした。

この株の場合は、4月1日の安値の2150円が上げの節目となります。その前は4月10日の安値の2060円です。この2060円は、寄り付きで抜いております。そうなると、この短期間でのリバウンドは2150円あたりまでは想定できそうです。このように、比較的目先の日付での戻り目標がありますので、寄り付きからの買いで正解ということになりそうです。

3.これまでに比較的戻してはいるものの、まだひと頃より安値水準の株の場合。

 →8604野村ホールディングスがその典型。

この株の注目点は、4月8日の安値1596円と4月7日の安値1646円です。それ以前に遡っても、2月29日の1676円しか節目の値段はありません。2月に遡るほどに今日上げると考えるのはチョイと無茶ですので、戻しの目安は4月7日の1646円あたりとなります。この株、寄り付きはほぼそのあたりで始まりました。しかし、上げてもわずか9円程度で失速しております。そして、地合が下がるに従いジリジリと押されておりますね。こういうケースは寄り付きで手がけないことがよろしいかと。

以上、長くなるので止めますが、これまではあまり気にしていなかった、こういう日の寄り付きでの買いか否かという点については、それなりの理由があることが分かりかけました。今後の教訓としたいと思います。

と言う訳で、ニュースが出て上げるのが分かっていた2432DeNAを660Kで待っていたのですが、後1Kの差で前場は約定せず。なぜ、ここで待つのかは昨日からの分足の節目であるためです。そこが破られると、その下は650K近辺です。そこまで落とされると撤退ラインとなります。

まあ、少しでもこうした見方も出来るかな程度に読み飛ばして頂ければ幸いです。

上記の節目のラインは、その日の終値が前日の安値以下で終わっている時に、筆者は楽天証券のRSS上で自動的に前日の安値にピンク色のマークが付くようにしておりますので、一目瞭然です。戻す場合の節目の数字としては結構に信憑性があります。一例は、6486イーグル工業の昨日のもの凄い買い上がりです。772円というのは3月7日の安値でした。まさかここまで昨日上げるとは。。今日は3月6日の安値の807円とチョイとオーバーランしております。その上は864円ですので、もうこの株はそこまで上げる力はないでしょう。だらだらと地合に合わせての自然落下が待ち受けているものと思います。(そりゃ、個別株の未来は誰にも予測できませんが、その上の「頂上」は高すぎるぐらいは、買う場合に覚悟しておいた方が良さそうです。)

追記:上述のピンク色の安値マーク(壁)が分かるような、「究極のオシレーター他、株式テクニカル指標の作り方」というツールを「https://brain-market.com/u/tondemo-happen/a/bczN3kDNgoTZsNWa0JXY」にて有償にて公開中です。興味がある方は一度ご覧下さい。

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