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休日のバッハ(9.17.11)

2011-09-17 10:32:47 | 休日のバッハ
今日の「休日のバッハ」は、カンタータ第123番(「いとしインマヌエル わが魂の救い主よ」)の冒頭の合唱です。

演奏は、最近全集を買ったばかりのヘルムート・リリング。CD70枚ものなのでまだ少ししか聴けておりませんが、ソプラノがちょっと弱いですね。後は、全体的にはそつのない演奏。

カンタータにしては独特の曲の作りですが、歌詞は以下のようになっております。(大村恵美子 訳)

Liebster Immanuel, Herzog der Frommen,

Du, meiner Seele Heil, komm, komm nur bald!

Du hast mir, höchster Schatz, mein Herz genommen,

So ganz vor Liebe brennt und nach dir wallt.

Nichts kann auf Erden

Mir liebers werden,

Als wenn ich meinen Jesum stets behalt.


いとし インマヌエル

わが 魂(たま)の 救い主よ 来ませ とく

尊き なれは わが 内に 愛の 火 灯し

慕わしむ なれを

地に ありて

他(ほか)に なし

主を 抱く 願い のみ

ニコラス・アーノンクールの演奏がウェブ上にありましたので、これもあわせてお聴き下さい。(一番上の映像です。)

アーノンクールの演奏の方が、より抑揚をつけて音の深みを表現しているのが分かります。それに対して、リリングの方は、少し平板ですがよりドラマティックな音楽性を表面に出そうという演奏ですね。微妙な違いですが、同じカンタータでも、指揮者がこの曲が表す歌詞をどう解釈するかによって、様々な楽譜の解釈がある訳です。筆者は、どちらの演奏にも惹かれます。

しかし、このしたマイナーな曲になるとほとんどの方々が、バッハの世界に対してかなりの違和感を抱かれることでしょう。こんな古色蒼然たる曲の何処が良いのか?以前に、真贋を見極める眼という記事にも書きましたが、ここで吉本が語っている言葉、「文句なしにいい作品というのは、そこに表現されている心の動きや人間関係というのが、俺だけにしかわからない、と読者に思わせる作品です。」がまさに、こうした音楽にも通じることではないかと思います。

いつものようにここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。

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