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どっちにする?

人生って「どっちにする?」そんな選択の連続。あまたあるはずの選択肢。決めるのは自分\(^o^)/

~ために

2011-07-26 09:30:29 | Weblog

~のために というのは、日本語を教えるうえで、大切な構文でもある。

また、おためごかしという言葉もあるし、情けは人のためならず など、いろいろと物議を醸しだすことばでもある。

情け~ などは、過ぎたるは、なを及ばざるがごとし と同じように誤用例の典型版となっている。情けとは、ひとのためにではなく、まわりまわって自分のためにこそなるものです という意味だよね。

昨日のこと。

我が家の近くでお祝い事があった。近くとは、場所でもあるし、精神的な近さでもある。ちょっと事情があって、お祝い会を開けない事情があるので、頼まれもしない私が買って出た。「お祝い会をやりましょう。」

月曜は忙しい。午後から授業があるから、午前中は授業のこと以外は本来は考えない。仙台都心で授業が終わるのが5時。地下鉄に乗り帰ってくると、6時。夕飯は7時からがのぞましいだろうから・・・準備時間は1時間となる。

ちょっと遅くなるから、勉強したいし・・・ という、夏休み追込み中の浪人生の息子に、「薄情者」と、言葉にはせず、態度で責め、時間を守る約束もさせた。

地下鉄から降りると雨が降っている。かったるいバスに乗っていては、時間がかかりすぎると、地下鉄駅に駐輪しておいた、愛車パパカラッチ号(自転車)で雨の中を帰宅した。すぐに着替えて、買いもの。時間がないから手巻き寿司にする。コメがなかったから、コメも買った。刺身に、唐揚げに、あんかけやきそば、サラダ、飲み物 等の材料を買い揃えた。雨が降っていたから、それらを片手で持つ。しびれている腕が悲鳴をあげている。それでも、がんばらなきゃ、時間は1時間しかない。

7時になった。祝われる当人、祝う側3人がとりあえず集まった。(一人は遅れて参加 大学の講義があるから、やむを得ない)

表情を見てびっくり。なんと・・・・眠いだの、疲れただの、覇気がない。用意された食べ物をみて、「こんなにたくさん食えない」と第一声。

崩れ落ちそうになる気持ちを支えながら、なんとか2時間くらいの「お祝い会」を終えた。私は、そのあと疲れてバタンと横になり、夜中12時過ぎに起き上がって、後片付けをした。

「お祝い会」は、だれのためにでもなく、私のためにあったのだ ということに気付いた。後からね。

そして、今朝になって、思い出したことがある。私が中学一年生だった時、高校生の兄が勝手に応募して、兄と母と三人で「家族そろって歌合戦」にでたことがある。当時、声楽をやっていた兄の独断場。決勝戦で母が、もげにもげて、主旋律をはずし、準優勝となった。

私は、定期試験を休んで行っていたので、あとで先生から大目玉をくらった。(でも父が議員だったので大事にはならなかった) テレビ放映の日、私は逃げていたかった。なのに・・・あろうことか、父が周りの人たち(田舎のの人たちみんな)を招待して、祝勝会とやらをやった。床の間には、準優勝でもらった景品が鎮座していた。私は苦痛でしかたなかった。

・・・・・・そうか、そういうことだったのだ。

父は父のために祝勝会を開き、時が過ぎて、娘もまた自分のために祝勝会を開いたということだ。

歴史は繰り返されるのね。


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