万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

早春の「地の涯」へ、徒歩の旅 ②

2013-04-16 | 登山、スキー
 二日目

 この日は主稜線を一気に岬方面まで歩く予定だったので、早出するつもりだったが、寝坊してしまい早出とまではいかなかった。天気は晴れているが、上空は風が強そうだ。

 案の定、雪面はカチカチで自分はアイゼンを着けたまま出発。快調に昨日の到達点に達する。これから先はかなり急な登りとなる。

 「大崩壊地」のへりは、雪が飛んで夏道も所々見えていた。どうやら寝坊して遅れた我々より先にキツネとシカが足跡を残していた。



 広い主稜線に出るとそこは、氷の世界だった。

 ダケカンバもハイマツも氷の鎧を纏って風に揺れぶつかり合って「カラン、カラン」といい音を出している。

 雪面は河原の小石が全て氷の塊に置き換わったようで、アイゼンの爪はほとんど埋まらないくらい固かった。主稜線上で雪洞、イグルーの作製は不可能だと思われた。

 知床沼も雪原の一部

 
 (ところで無積雪期キャンプ禁止となっていた知床沼ですが、今年から場所を限ってキャンプが許可になるみたいです。)


 
 思ったより風もなく、快調に歩みを進め眼前のポロモイ岳(992m)


 振り返ると知床岳



 この日は国後島が常によく見えてました。


 
 昼頃には、前回のキャンプ地を越えてウィーヌプリ(652m)

 今日歩いてきた道のりです。

 ここで初めて緑色のハイマツに出会いました。

 知床岬方向は

 すっかりハイマツが出ていました。


 ここからは、主稜線を離れ、沢を斜里側に降りることにしました。

 沢はびっしり雪で埋まっていましたが、雪が腐って腿まで踏み抜く事しばしば、抜け出るだけで体力消耗です!

 沢の途中で新しいクマの足跡です。これから先は足跡だらけです。

 海が見えるところまで降りて岬方向に向かいます。

 いいかげん疲れて程よい所でテントを張りました。テン場からの夕日がきれいでした。

春の便り

2013-04-16 | Weblog
 しばらく家を空けて帰って来ると雪解けが進んでいるのに驚きます。

 周りの畑もだいぶ顔を出してます。


 今朝は白鳥が頻繁に飛んで行きます。毎年のことなんですが、春を実感します。




 昨日の夕方、ナミと散歩していると家の近くに


 ついさっき歩いてたみたいです。

 ここから先は人目が多くなるので、クマも大変です!