万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

早春の「地の涯」へ、徒歩の旅 ①

2013-04-15 | 登山、スキー
 知床岬を尋ねる旅に行ってきました。

 4年前の春にも4人で行ったのですが、この時は岬を目前にして同行者がアクシデントにあい途中退散した経緯があります。

 4年前の記事

 (この時骨折した大先輩は、凄まじい回復力で翌春にはもうスキーで山を歩いてました。)


 今回は前回も一緒に行った友人との二人旅です。コースも日程も前回と一緒です。


1日目

 各地に大雨をもたらした発達した低気圧のために予定より三日出発が遅れましたが、天気予報ではしばらくいい天気が続くようです。

 出発地の相泊に着くと濡れるほどではないにしても小雨が降ってます。

 止むのを待っていても仕方がないので、とりあえず歩き出します。

 すぐに雪が現れ、スノーシューを履きました。(自分は前出の大先輩から借りたワカンです。)こんなに雪が残っているとは思いませんでした。


 冬の知床岳のコースになっている尾根に取り付きます。いつもここは、クマの足跡だらけですが、今回は見当たりません。

 進路を北にとりクズレハマ川を渡り、急な出尾根を登って行きます。久しぶりの重荷が、肩にくるが、徐々に空が明るくなってきて、太陽も顔を出して気分は良くなってきます。


 尾根を乗越してウナキベツ川に降ります。前回は降りてすぐの沼の畔にテントを張ったのですが、まだ時間があるので先に進みました。

 「青沼」と呼ばれる沼の畔にテントを張りました。標高400mくらいで予想通り水面が出ています、これでわざわざ雪を解かさなくても水が得られるので楽です。


 テントを張り終え、まだ時間があったので翌日のための道付けに行く事にしました。

 雪が腐ってきてぬかりますが、空荷なのでどんどん進みます。振り返ると乗越して来た尾根が、


 「大崩壊地」では、気温が上がり緩んで崩れ落ちてくる石の音が木霊してます。


 急登にかかる所で引き返します。明日の朝はこの腐った雪がカチカチになっているはずです。

 ・・・つづく