万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

相泊沼(あいどまりぬま)

2010-01-25 | 登山、スキー
 羅臼町は相泊地区の山奥にある相泊沼まで仲間と行って来た。

 道の終点、相泊までは除雪されている。そこから海岸線をカモイユンベ川まで歩き、尾根に上がって稜線まで黙々と歩く。この日は風も弱く、気温も寒くない、が汗もかかない程度。

 稜線近くまで登ると遥かに知床岳が見えた。



 岬方向の海面には白い帯が見える。どうやら流氷が岬を回りこんで来ているようだ。

 バックに国後島を見ながらガチガチに凍った稜線をしばらく行くと眼下に相泊沼が姿を現した。そこだけ木がなく白い空き地になっている。



 日射で腐れて滑りにくくなった急斜面を転がり落ちるように下って、目的の沼にやっと到着。出発から4時間くらい、ちょっと遅れた昼食をとり一服。沼を囲む山が日陰を作り、じっとしてるとすぐ寒くなってきた。



 沼と言うより湖の冠を与えてもいいくらいの大きさだ(沼と湖の境目は知らないけど)。
氷の厚さはどのくらいあるか解らないけど、真ん中に立ち止まるとなんとなく落ち着かないもんだ。(二年位前、魚がいないかドリルで穴を開けてみこともあるけど結構氷の厚さがあったと記憶してる。) 
 なんと言っても以前、調査に同行しスキーで結氷した摩周湖の最深部上の湖面まで行った時のもぞもぞ感とは比べ物になりません!その時は、「今、大地震が起きたらこの氷が粉々になるんだろうな?」と妄想した。水深、200メーター以上の地点で数十センチの厚さの氷の上にいるんですからね!

初滑り

2010-01-19 | 登山、スキー
 スキーを使ってしょっちゅう歩いているけど滑るのは今シーズン初めて。滑りに行くと言ってもスキー場じゃなく山に向かうのはただリフト代が惜しいだけ。(そのせいで一向に上達しないけど!)

 向かった先は根北峠。雪質がばっちりと聞いている。かみさんと二人でルベス山をめざしラッセルする。



 天気は上々。雪質はまずまず(ここは南向き斜面で太陽の影響を受けやすく若干重ため)。

 今回は滑り中心の為、頂上には行かずに開けた樹林帯の斜面でまず一本。待てど暮らせどかみさんが降りてこないのでシールを着けて再度登り返し、合流するとスキーに雪がくっついて滑らないとの事。昨シーズン使いっぱなしのまま放って置いたのでエッジも錆だらけで雪が着くのも当たり前。また、ずーと登り返してひとまず腹ごしらえ。



 ここで特性ワックスの登場。と言っても子供がいつの頃か学校で作ってきた極太ローソクだ。これでも取り敢えずは効果がある。



 途中まで滑ったところでこのワックスを置き忘れたことに気づきまたシールを着けて一番上まで登り返す。ここで下からスノーシューを付けた三人の男女組が我々のラッセル跡を上がって来た。頂上は行ってませんからと声をかけた。そうこうする内に貼り付け式のシールが雪まみれで粘着がきかなくなってしまった。帰り一箇所ある急登はスキーを担いでつぼ足で登ったが所々ぬかって大変だった。

 

始業式

2010-01-14 | Weblog
 子供達の冬休みも今日で終わり、明日から3学期。

 今までは冬でも自転車で通学していたが、この冬は今までの道が除雪されない。新しい道は舗装されたいい道だが、えらい遠回りになるうえ、地吹雪がひどく、国道の横断があるので今までの道を歩かせることにした。

 本当はスキーがいいのだが3人分そろえるのは大変。そこでスノーモービルで雪を踏んで雪を締め、先頭にスノーシューを履かせ体重の軽いものはつぼ足で、と言う方法で道作り。



 往復2キロ。新雪が降らない限り、毎日歩けばいい道が出来るでしょう。

冬の薫別温泉

2010-01-12 | 観光、温泉
 薫別温泉は冬の間どうなってるのか?行ってみました。
当然雪で除雪してあるところまでしか車で行けません。そこから片道約8キロ歩くしかありません。平地はある程度雪が締まって歩きやすいですが、林間に入った途端ラッセルです(スキーだとふくらはぎくらい、スノーシューだとヒザ下くらいかな)。私は長靴スキーでしたがスノーシューだとラッセルのスピードは半減しました。積雪はふかふかの雪が70~80センチくらい、途中の橋は欄干が見えません。

 約3時間かかって温泉着。湯船まで下りる道は雪崩れそうな雪壁でスキーで踏んだ後スノーシューで踏み、最後につぼ足で固めたがすっぽ抜けると這い上がるのが大変。


 出来上がった道は深い溝になり子供が隠れるくらい。湯船は雪壁で隠れて見えない。


 お湯の温度は丁度良かった。夏なら熱くて川の水で埋めないといけないくらいなので、一応バケツは持ってったんですけど。

 この日は寒く、終日雪降りで帰りまでに10センチ近く降った。 女性陣が入っている間、雪よけのシートを張り、その下で昼食を食べたりしていたが、我々は体が冷え切って入浴する戦意喪失!服を脱ぐ勇気がなくなりました。冷えた手だけ温めて帰って来た。1日がかりの入浴。

 


野付半島

2010-01-11 | Weblog
 珍しく晴れて、夕景色を見に野付半島に行ってきた。尾岱沼の水面は凍っているようだが、薄そうなところは雪が積もらずどのくらいの厚さか判らない。厚そうな所では氷下漁をしているらしく漁師さんが仕事していた。

 あっという間に日の入りとなり真っ赤な夕日をバックににオオワシやシカが姿を現してきれいだったので同行したプロのカメラウーマンがなかなか帰してくれなかった。



 ニュースにもなった先日の嵐で漂着したロシアの座礁船も行きに姿を確認したが帰りには暗くて寄ることができなかった。

 同じ嵐の残した例のスノーボールはまだ残ってます。(だいぶん降雪でうまってしまったけど。)



 写真を撮るのに接近したついでにひとつ抱えてきてもらった。なにせ綿菓子のように柔らかいので両手で大切にと声をかけ、写真を撮るまでがまんしてもらった。なんせマイナス4,5度の中素手ですから!
この後受けとった瞬間、あっという間に壊れてしまった。

吹雪の後に

2010-01-07 | Weblog
 また降りました。ここ10日くらいで3回大除雪しました。今回はより湿った雪でここより南の地域では水溜りが出来るような天気でした。

 吹雪でないと仕事にならない仕事も当然あるわけで、そんな仕事の手伝いをしてきました。道路が吹雪いて見通しの悪い中、そのようすを写真に撮ったり、ビデオを回したり、風速を計ったり、寒いし車に注意しないといけないし大変な仕事です。ご苦労様です。

 朝、外壁には雪がガリガリにへばりついてました。



 やっと天気も回復して車に乗って出てみると、すぐに不思議な光景が目にはいりました。こんなに見事なのは初めてです。



 ここは平らな草地なのでいつもならただの白い平原のはずが、小はゴルフボールくらいから大は頭くらいの大きさの丸い雪球が一面いっぱいです。

 一緒に仕事していた人は南極にも行った事のある雪氷の専門家で、これは「スノーボール」と言われるものだそうだ。どこでも出来ているわけでないのである条件が整ったときに出来るのだろう。試しに持ってみたらフワフワの雪の塊で簡単に壊れてしまった。一見、硬いと思われたので意外だった。


 ここからは正月のワンショット。勇気のない人はご遠慮下さい。



 いつもタンスの肥やしだと文句を言われているので正月だけでもと着て現れた。
もう亡くなったおばあちゃんの着てたものだそうだ。「正面姿はご勘弁を」と言うことで!

寒中稽古

2010-01-05 | Weblog
 正月はいかがお過ごしになったでしょうか?  予想がはずれ思ったよりいい天気に恵まれた三が日、お客さんを無事送り出して、私はシカ猟に出ました。例年正月早々殺生は控えているのだが、今年は事情があり出猟。


 雪が多いので登山用の山スキーで歩く。数分の差が縮められず、姿を確認するだけに終わった。二度の渡渉で靴の中まで濡れた。

 子供達は学校でウサギの世話当番。


 ウサギは増えて困る状況になるのでオスとメスは隔離されて飼われている。

 体育館で剣道の練習。正月の間はうちで素振りだけだったが校長先生に稽古をつけてもらえた。ここ標津町の町技は剣道で一昔前は剣道人口も多かったそうだ。


 次男は去年の秋から始め、長女はこの冬休みから。もちろん私もただ見てるだけではありません。一緒に素振りやってますよ~!



明けましておめでとうございます。

2010-01-01 | Weblog



 皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


 全国的に冬らしい天気のようです。こちらは天気が良く、風が冷たい元旦になりました。なんとか家族皆、新しい年を迎えることが出来ました。今春は、長男が中3に、長女が中1に、次男が小3になります。

 皆様のご健康とご多幸を祈っております。お近くにおいでの際は是非お寄り下さい。



 新しい道は車が通らないのでいい散歩道になりました。