万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

山菜シーズン到来!

2010-04-27 | 山菜
 長い冬が終わろうとする頃、なんと言っても瑞々しい青物を身体が欲します。

 うちでは雪が融け始め最初に採って来て食べるといったら浜に寄ったコンブです。波で千切れ、寄ってきたものを拾ってさっと湯がくときれいな緑色に変わり、おひたしやマヨネーズ和えで食べます。特に羅臼コンブの若いのは絶品ですね!

 丁度その頃陸の日当たりが良いところではフキノトウが出るのでこれも頂戴です。天ぷらやフキ味噌にしますが、今年はやたら食っているような気がします。

 イラクサの新芽も食べますが、どうってことないか!

 そしてやっと待ち焦がれていたアイヌネギ。今年は雪が多いのでどんなものかと見てきたら・・・




 とりあえず1回分だけ採ってきました。雪の解けたところから次々出るので長く楽しめる。去年は斜里岳登山のついでに7月中楽しんだ。個人的にはマヨネーズ和えが好き。お客さんと作る餃子も楽しみだな!

 昔は冷凍保存したりしたが、最近は止めた。旬の時だけ食べれば充分だ。

遠音別岳~知西別岳~天頂山縦走 その4

2010-04-24 | 登山、スキー
 知西別岳から羅臼湖に向かって標高を下げるとすっかり疲れてしまい時間はまだ早いが、泊まることにした。とてもすぐに雪洞を掘る元気なく、30分くらいザックに仰向けになり休んだ。昨日と同じくらいの雪洞を掘り、やっと落ち着く。当初は翌日羅臼岳に登る予定であったが、天頂山に登った後、下山することにして翌朝はゆっくり寝ていようと言う事になった。

 眠っている間に雪が降ったらしく、入り口の雪をどけると細かい雪が吹き込んできた。風は強そうだが天気は良いようだ。

 羅臼湖はまだ雪で一面覆われてただの雪原だ。



 さっきまで雲のかかっていた知西別岳も見えるようになった。

 荷物を置いてアイゼンを着けて天頂山を目指した。天頂山は知西別岳と羅臼岳の間にある目立たない山だが、いくつもの噴火口跡がありいかにも火山らしい。







 頂上は風が強く、断念した羅臼岳はもっと強い風が吹いているようだ。

 後はいっきに羅臼の町まで滑り降りるだけだが、下のほうは雪が腐り始め快適な滑降とはいえなかった。除雪された道を1回横断し、最後は1キロほど熊の湯温泉のゲートまで道を歩いた。

残雪状況・・・

2010-04-23 | Weblog
 全国的に低温傾向のようですが、知床も世間並みに同様で、近年では珍しく残雪が多いように思われます。

 数日前に積もった雪も融け難く、残ってます。



 例年、うちの近くを通る熊もこの雪に乗じて里に下りてきたようです。

 標高の高いところはアイスバーンになっているようで、滑落しやすいようなのでゴールデンウィークに山に入られる方は注意が必要です。もちろん熊にも注意を払って下さい。

遠音別岳~知西別岳~天頂山縦走 その3

2010-04-23 | 登山、スキー
 スキーを引きずりながらいくつもギャップを乗り越えたり、急斜面を巻いたりしながら約3時間で知西別岳に着いた。あいかわらず風が強く頂上に長居は出来ない。振り返ると遠くに遠音別岳が見える。



 やっと羅臼岳が近づいてここからは、いつもならスキーで大滑降を楽しめるところだが、雪質は所々アイスバーンでかえって時間がかかりそう。そのまま歩いて下る。今回我々を悩ませたのが、歩きにくい雪面。



 7.8センチほどの氷の塊がびっしり雪面に敷き詰められて、アイゼンの爪の間に入り足は挫きそうになるし、爪が浮いてアイゼンが利かない。近くから見ると・・・



 稜線上の羅臼側にしかなく、ウトロ側には見られなかった。

遠音別岳~知西別岳~天頂山縦走 その2

2010-04-22 | 登山、スキー
 翌朝、雪洞の入り口を塞いだ雪のブロックの隙間から外を覗うと良い天気のようだ。

雪面は冷えてカチカチなので、アイゼンを着けて歩き始める。稜線まで急な雪壁をスキーを引きずりながら300メーターくらい直登する。朝一の荷揚げは結構堪えた。



 稜線に上がると風が強かった。ここからは頂上往復なので重荷からは解放されるが、距離はありそう。我々より先に登頂しようとしたのは足跡からどうもキツネらしい。頂上まで後少し、羅臼側は300メーターほどの壁となって、雪屁も張り出している。



 


 頂上は風はあるがたいした事無く、知床連山がきれいに見える。

 寒いのでそそくさと頂上を後にして先を急ぐ。



 痩せた稜線がしばらく続く。目指すは知西別岳。



遠音別岳~知西別岳~天頂山縦走 その1

2010-04-20 | 登山、スキー
 約1年ぶりで積雪期の泊りがけ登山に行った。2泊3日の予定だ。

 最初の目的は遠音別岳。うちからは真北に真正面に見える山で大規模な地滑りでできたと言う切れ落ちた壁を持ち格好の良い山だ。最近はウトロ側から日帰りないし一泊でポピュラーに登られるようだが、我々二人は羅臼側から入山する。羅臼側からはアプローチが長く、敬遠されるようだ。

 林道が長く続くが、それを嫌って尾根に上がる。7時間くらい歩いてやっと標高800メーターくらいに達する。荷は軽くしたつもりでも老体に応える。所々でクマの足跡が交錯する。

 遠音別岳の姿が 間近に見えるようになった。



 宿泊予定地は稜線付近にしていたが、疲れたので雪洞の掘れる様な場所を手近に探すことにした。

 雪洞に泊まるのは25年ぶりくらいか?1時間ほどで2人寝られるくらいの穴を掘る。雪を融かして水を作って簡素な晩御飯を食べて、7時過ぎには寝ることにする。



 蝋燭の灯りだけで明るいもんだ。


斜里岳+越川温泉

2010-04-09 | 登山、スキー
 この冬はほとんど登山らしい登山をしてなかった。2,3月と平日他の仕事があったし、土、日となると天気が悪かったりと。今年は積雪自体は少なかったものの3月が低温で天気も悪かった為、例年より残雪が多いように思える。

 昨日の久しぶりの快晴を見てたら山に行きたくなったので、斜里岳に行ってみた。

 朝早く起きると曇りながら視界はよい。今日は夏道コースのある北西稜を選んだ。(当然、積雪で道はないですけどね!) 峠を越えると風が強そうだ。林道は積雪状態で車で入れず、幹線道路の取り付けに駐車。

 スキーをつけて歩き出すとすぐ鹿除けネットがありゲートをよじ登って越える。林道を無視してコンパス頼りに進む。だんだん風が強くなる。4時間くらいで1200メーターくらいの樹林限界に達したが、強い風で立っていられない。ここから先は細くなるので頂上を諦め、そそくさと登山道入り口まで滑り降りてきた。



 北壁が真冬の様相で間近に見え、美しかった。

 上部の雪質もよく、久しぶりの粉雪スキーが楽しめた。

 あっという間に滑り降りたので時間もあり、予定外で帰り道にある「越川温泉」に立ち寄った。入るのは30年ぶりくらいだと思う。いつも通ってる道なんだけどなかなかよる機会がなかった。



 無人の温泉なので、貯金箱と張り紙のあるドラム缶に運営協力金として200円入れる。紙には「100円玉なら2枚、10円玉なら20枚、1円玉なら200枚」と丁寧に説明されていた。



 温度も丁度良く、透き通っている。男女も別れているし、休憩室まである。以前入った時とは建物も新しくなったようだ。

 入り口が目立たないので通り過ぎてしまいそうですが、国道脇の白いドラム缶が目印です。お勧めの温泉!

 温泉と言えば、人気のあった尾岱沼の「浜の湯」。去年の秋くらいに復活したようです。

さらば!犬ぞり隊

2010-04-04 | Weblog
 10日間に亘る南富良野からの犬ぞり遠征隊が今朝帰りました。




 3回の一泊二日ツアーも無事?(軽傷1名)終えることができ、最終日(土曜)には町内の子供、父兄あわせて50名以上の犬ぞり体験も行うことが出来ました。

 犬達も疲れた様子でしたが、松原さんには大変ご迷惑をおかけしました。おかげさまで道東では珍しい犬ぞり体験を子供らに経験させることが出来て良かったと思います。

 子供達にもゆくゆくは犬ぞりに乗って山で泊まるようなツアーができたら最高なのですが!

犬ぞりデビュー

2010-04-02 | Weblog
 ついにガッシュが犬ぞりデビューしました。



 ちょっと緊張気味!



 前を挽くのは百戦錬磨のメス犬。もうガッシュの目と鼻は目の前30センチのメス犬のお尻に釘付け。

 あとは付いていくしかないようです。



 ソリを引っ張っているのかメス犬に引っ張られているのか判らないけど何とか一周した。でも二周目を良く見ているとほとんど引き綱は張られることなく走ってた。日頃の散歩では引っ張れば怒られるので、いきなり引っ張れと言われても無理ですよね!