万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

ナミの初猟

2012-12-21 | 狩猟
 早いもので今年も残り少なくなりました。

 うちは毎日大掃除中です。ガラス拭き(外側)、床のワックス塗りなど大まかなところがやっと終わりました。後は細かい所を残りの日でちみちみやる予定です。


 そんな大掃除の合間にナミをエゾシカ猟に連れて行ってやりました。

 まわりの積雪も30~40センチ位になり、スキーで歩けるようになりました。

 ここのところ毎日シカの生肉をエサにもらっているナミは一段と体格がよくなり、スキーの後をくっついて一緒に歩くようにはなっていました。ただ最近の大雪で重くなった体は潜ってしまい、10分くらいすると人のスキーの跡を辿るのが楽だと判ったようです。


 大雪の後寒い日が続いているので雪がまだ締まっておらず、笹薮の上を歩くといきなりドサッと膝くらいまでぬかってしまいます。また笹は先の葉に積もった雪のためにほとんど弓なりに埋まっているので、スキーがそのトラップに引っ掛かって突然止まってしまいます。

思いっきり蹴ればだいたい笹が千切れて抜けますが、なかには後戻りしないと抜けれないトラップもあるんです。


 しばらく歩くと新しいシカの足跡発見!どうやらこちらの接近に気づいて歩いて行った感じです。後を追います・・・近くの松の下から若いオスシカが飛び出してきました。

 ナミ大興奮です。ナミはライフルの発砲音には全く平気なのが判りました。

 ガッシュも平気な方でしたが、初めのアイヌ犬「ふう」は銃を構えただけで震えだす犬でした。

サケ漁も終わって

2012-12-20 | Weblog
 今年のサケ漁は場所によって漁のあった所、なかった所、差があったみたいです。

 ここら辺は、去年よりは良かった所が多かったようです。



 今時期の漁の主役はスケソウダラでしょうか!「スケソ」と呼ばれています。一昔、いや二昔ほど前の羅臼でのスケソ景気は有名でした。「スケソ御殿」と呼ばれる豪邸があちらこちらで建ちました。

 ここ何日か標津沖でスケソが大漁だったみたいで、漁師の方から売り物にならないスレ(傷物の魚)のタラコを一杯頂きました。

 早速塩漬けして今日完成です。


 おいしくできました。


 せっかくいっぱい作ったので、辛子明太子も作ってみることに・・・果たしてうまくできるかな?

時化ました

2012-12-11 | Weblog
 ここのところ低気圧が発達して通過していく気象状況が続いている。北海道に限らず本州でも大雪のようですね。こちらは低気圧の進路から少しずれているのでさほど天気は悪くはなく、雪もまだたいした事はありません。

 それでもオホーツク海で発達した低気圧は巨大なうねりを送り込んでくる。

 昨日あたりから波が強くなり、うねりが海底をかき混ぜていた。

 近所の人も波情報を伝えてくれる。

 昨夕、干潮の時間を見計らって女将と浜の様子を伺いに行く。高潮と波浪で流木がかなり奥まで打ち上げられ、いつも車が通れる所が通行不能になっていた。風雪の中バケツ(薫別温泉で川水をすくい上げたもの)を持って浜を歩く。

 ホタテ打ち上がってました。

 とりあえず様子見なので、ほどほどの量で切り上げる。



 今朝3時には浜にいました。真っ暗の中、暗闇からは波が砕けるすさまじい音だけが聞こえる。ヘッドランプの光が届く範囲の様子しかわからず、少なくとも自分一人しかこの周辺にいないことだけはわかる。

 思ったより寄っていませんでした。

 帰ろうかとも思いましたが、普段他の人が集中する場所を見に行くことにしました。

 誰も来てませんでした。奥に進むにつれて

 一面にホタテが敷かさっていました。まるで魚屋のショーケースの中に並べてあるかのようにきれいに斜めに刺さってます。すごい量です!

 捜しまわる楽しみがなくなるので、少し採ると飽きてしまいました。そこでホッキ貝がないか捜すことに・・・ホタテの上を歩いて捜し回ると少しありました。


 ほとんどは採りにいけないご近所におすそ分けしましたが、残りを吹雪の中処理するのが、大変でした。自然の恵みに感謝です!!

冬の薫別温泉

2012-12-07 | 観光、温泉
 夕べ寝ながらふと明日薫別温泉に行ってみようと思いついた。

 今朝、最近「太った!!」と言ってランニングを始めた女将を誘うと食いついてきた。

 凍りついた林道は開かずのゲートまで行くことができる。昨日の雨と今朝のシバレで林道はツルツル、徐行運転で安全に!

 ゲートからはコンクリートのように固く締まった雪面を楽に歩くことができた。

 今日は珍しくナミが行きたそうな顔つきだったので、一緒に行く。バケツも背負って行った。

 薄らスキーのトレースが残っていた。誰か日曜日の大雪後に来たみたいだ。

 30分ちょっとで薫別温泉に到着。

 残置バケツはやはりなかった。昨日の雨で増水気味の川からバケツで水を汲み湯船に繰り返し入れていると、女将はさっさと服を脱いで先に入ってしまった。

 いつもの角度から




 今日は真冬日で冷たい風も吹いていたので、カラスの行水はさすがに無理だった。

 出るときは冷たい風が堪えたが、さっとタオルで拭うと体はポカポカ温まりだした。

 林道から温泉への坂道は凍っている。



 帰り道は汗が出るくらい体が暖かかった。


 今日は掲示板によるとうちの前の道道が冬季閉鎖になる日だ。帰りの車の中で「もうゲートが締まってたりして!」とか話してたら、本当に締まっていた。


 これから来年のゴールデンウィークまでこのゲートは開きません。


 

 

猟期二ヶ月が経過

2012-12-06 | 狩猟
 早いもので10月1日狩猟解禁になって二ヶ月が経ちました。

 このまま根雪になるだろうと思っていた積雪もここの所の雨でほとんど融けてしまいました。山に入ると雨がたっぷり雪に含まれ、それが凍ってガチガチのアイスバーンになってます。



 昨日は午後オスシカを獲りました。前々回とてつもなく大きいオスシカを獲ってしまい二度と大きいシカは獲るまいと思っていたのですが、ダメですね!

 でも今回のシカはまだ齢が若い分ラッキーでした。

 このシカを撃った時、火薬が爆発する時の音と弾が獲物に当たった時の音を明確に聞き分けられました。自分にとってはあまりないことでした。


 頭は皮と角のついたまま地面に埋めておきます。来春になればタンパク質が分解されて角付の頭骨となって掘り出される訳です。



 さて暖かい所にお住まいの方にとって今時期地面を掘るのはなんでもないことだと思いますが、こちらでは大変なことです。なにせ土が凍ってスコップの刃が入らないんです。

 まだ今は凍結深度が浅いので、表面をツルハシ等で砕いてやればその下の土はスコップで掘り出せます。



 残りの猟期、カモも脂がのってきたことでしょう?もうちょっと楽しめそうです!