万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

秋深し

2009-10-23 | Weblog
 平地でも紅葉がきれいになりましたが、強い風が吹くとたちまち散ってしまう。
この日は羅臼岳から吹き降ろす風がたまに烈風となって沢を吹き抜けた。その度に枯葉と川からの水しぶきが体に当たり前を向いていられなくなった。



 川には水面だけでなく水中まで色とりどりの枯葉が流れて美しい。上を見上げても枯葉が舞っている。森の見通しも良くなった。


 今日、久しぶりに薫別温泉に行ってみた。相変わらず閉鎖されているゲートから45分くらい歩いた。最近バイクが走った跡があるだけでお湯は枯葉が溜まっていた。まだ痺れている腕だけ浸かって来た。今度ゆっくり湯治に来ようかなって言う気分になった。



 温泉付近の紅葉は見頃を過ぎたようだった。

火山活動の測定

2009-10-16 | Weblog
 今朝は霜で真っ白になり、氷も張りました。

 ところで前回の記事の続きで・・・複雑な原理は解らないけど、単純に言うと磁力は温度が高いと活性化し、低いと弱るそうだ。そこで逆に磁力を測定することで温度、つまりマグマの活動状況を知ることが出来る、と言う仕組みのようだ。

 この仕組みを利用した観測装置が日本で3箇所あるそうだが、そのうちの一つがこの雌阿寒岳付近にある。雌阿寒岳は最近火山活動が盛んで時々登山規制もあった。

 私は、今回はその計測機器ではなく、その機器を載せる特注のアルミの枠を作った網走のサッシ屋さんと山に行ったのです。上の話は、その時一緒に行った気象庁の方から伺ったんですが、これでいいんですかね?




 時々吹雪き模様になり、春山のようでした。私は荷揚げの際、慣れない背負子に材料や工具をバランス悪く背負ったせいか、途中で両手が痺れてしまい、それでも我慢して歩いたせいか、結局今も痺れがとれません。・・・歳ですね。


初冠雪

2009-10-14 | Weblog


 台風18号が通り過ぎて冬型の気圧配置になった後、一夜明けたら知床の山並みは冠雪しました。その後、低気圧が通るたびに白さが増していきます。
 紅葉前線はまだ家の辺りには下りてきてないようなのですが。

 今日は雌阿寒岳付近に行ってきました。1000メーター付近から積雪模様で時々吹雪気味でした。




 降りてきてオンネトー越しに雌阿寒岳と阿寒富士を眺めました。

今年最後?の羅臼岳

2009-10-07 | 登山、スキー
 すっかり日が短くなったので、予定通りの時間取りで歩かないとえらい目に会います。昨日は朝方、雲が多くぱらっと雨が降ってましたが午後には回復するはずなので、ゆっくり歩き出した。登山口には、先日行方不明になった方の尋ね人のポスターが張ってあった。


 風当たりの強そうな尾根上のダケカンバは葉っぱが飛んで付いておらず、白い小骨の集まりに見える。これはこれで美しいが、色づいた葉が残っていたら見事に違いない。ナナカマドも真っ赤に紅葉する木だが、真っ赤な実を付けているだけ。



 予定より若干早く着いたが、寒い頂上で少し粘ると360度視界が開けてきた。

 雲が強い風に千切れて一瞬で展望が開ける。 シャッターチャンスを逃すまいと、皆必死。

 もう寒くなってきました。風があったので体感的には数度です。

 

秋の風景

2009-10-05 | Weblog
 朝起きると丁度月が西方の山並みに沈もうとしている月があった。朝日が紅葉の始まった山にあたりきれいだった。



 知床の川は今、カラフトマスの産卵がそろそろ終盤にかかろうとしている。今遡上しているのは二回目の群れのようだ。



 そんなカラフトマスを狙って熊達も川にやって来るが、9月から食いまくっているので飽きたのか、オスを獲ってもポイッと放ってしまう。もちろんメスの卵はきれいに食べる。


  冬篭りを前に熊達は丸々と太りだした。次に狙うのはそろそろ遡上し始めたシロサケだ。


秋を楽しむ

2009-10-03 | 山菜
 5日くらい前に見つけたマイタケはまだ小さかったので、後で来るお客さんが来るまでにもっと大きくなるはずだと思って採らずに放って置いた。天然のマイタケがなっているところを見せたくて、急な崖をザイルで確保して2ピッチ。
 全然大きくなっていなかったが、ご飯にするには十分なのでお持ち帰りする。


 この木でマイタケを採るのは実に十数年ぶり、見回り大変です。


 天気が思ったより良かったので急に予定変更で羅臼湖に行くことに!


 紅葉は始まっているもののまだ早い。人はほとんど来てなくて、たまたま一人で来ていた若い男性と一緒になる。伊豆大島から原付で来たと言っていた。おにぎりを分けてあげて、旅の無事を祈りつつお別れした。