万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

ストーブが欠かせない日々

2011-04-28 | Weblog
 今日から知床峠の冬季閉鎖が解除になりました。通行できるのは当面10時から15時半までのようです。ただ例年、気象条件により通行止めになる場合が多々あるので通行を予定している場合、事前に道路情報を確認するのがよいでしょう。

 付け加えるならば、うちの前の道路も今朝10時に閉鎖解除になりました。


 
 一時暖かく雪融けもぐーんと進んだのですが、ここ10日ほどは寒い日ばかり。先日と今日の大雨で下界の雪はほとんどなくなりましたが、標高5,600メーター以上は残雪が多いように見えます。そろそろ遠音別岳の「見返りキツネ」も姿を現しそうです。

 で毎日日中もストーブを焚いてます。


 今年は白鳥の北帰行も例年より遅いように感じます。数日前の朝は珍しく大部隊が続けて上空を飛んでいきました。150から200羽くらいの群れで壮観です。いつも写真を撮ろうと思うのですが、いつ来るとも解らず、声が聞こえてきたなと思ってるとあっという間に飛び去っていきます。でも、いざ写真を撮ってみても悲しいかな自分の腕ではそれを表現するには至っていません。

 今年は特に、北に去っていく白鳥を見ていると、住みにくくなった日本から早く逃げ出そうとしているように思えてきます。


 喰う野菜が無くなってきたので、また採りに行きました。最短距離をバイク二人乗りで。同乗者は暢気に乗っているだけではだめです。周りを見ながら・・・シカの落ち角二本ゲットです。(今春8本になりました。)

 まだ出始めであまり出てはいませんでしたが、わずかの間に思ったより採ってたみたいです。


 家中に匂いが充満です。こんな時に限って来訪者がいつもより来ます。この人の頭の中は「このうち臭いな!」と考えているに違いないなと思ってるとさっぱり会話の内容が上の空です。


 


 

ガラスの浮き玉

2011-04-27 | Weblog
 隣の羅臼に住む元漁師の方が相談に来られた。

 ガラスの浮き玉に関してだ。かつては漁の時、網に付けるウキに使ったものだが、今やもっと軽量で割れにくいプラスチック製品にとって代わってしまった。現在は全く使用しないそうだ。

 そんなガラス玉が番屋や倉庫の裏にごっそりと置かれ、邪魔なのだそうだ。場所はとるし割れたものは危険でもある。「資源ゴミに出せばいいんじゃないですか?」と聞くと忙しくて分別してる時間が無いとの事。

 ・・・カヤックで浜にキャンプするとほとんどの人が浜に打ち上がったいろんな大きさのガラス玉を拾い集めては大事に持ち帰りお土産に持って帰る。・・・

 「お土産にわざわざ持って帰るくらい人によっては魅力のあるものだから、大事に保管しておいて少しずつでもいいから売れるようにすればいいんじやないですか!」と答えておいたが、要するに邪魔だから一気に大量に処分したいらしい。とりあえずうちは土地も広いし置かせてもらえればと言うのが、話の主旨らしいと解った。


二寸玉(直径)


三寸玉


六、八寸玉


一尺玉


 一尺二寸玉と言うのが一番大きいものだそうだ。(一寸は約3センチ)

 小樽では観光のお土産用に今でもガラスの浮き玉を作っていると言う。宝の持ち腐れではもったいないので、欲しい方は連絡下さい。物々交換しませんか?

落ち角

2011-04-22 | Weblog
 エゾシカのオスは毎年今頃、角が自然に落ちて秋の繁殖シーズンまでにより立派な角をつける。夏の短い間にあのりっぱな角ができるのだからものすごい成長の早さだ。

 山を歩いているとこの落ち角によく出会う。草地に落ちている場合、遠くからでもよく見える。



 草地の落ち角は草刈時期、機械に巻き込むと稀に機械を破損させてしまうので農家にとっては厄介ものだ。

 
 一頭のオスシカには当然二本の角が生えているが、二本同時に落ちることは珍しい。だから今頃片方の角しか生えてないアンバランスなシカもよく見る。

 先日見つけた落ち角は、

 頭を下げた瞬間に同時に落ちたのか?きれいに並んで落ちていた。

山菜生活

2011-04-15 | 山菜
 雪解けと共にいろんな山菜が出始めて、食卓が賑やかになってきた。



 沢にはまだ沢山の雪が残っているが、融けたところから芽が出てくるので6月まで新芽が楽しめる。ここは小さい沢だがオショロコマがいっぱいいてシマフクロウの餌場にもなっている。子供が生まれる前の話ですが、このくらいの時期に家内とここに来たときにクマが目の前にいて、熟睡していたのか?全く動く気配が無く、死んだふりをしてるのかと思ったことがあった。

今のところうちで食べているのは、

 コンブ・・・山のものではないけど、浜に寄ったトロロコンブ、マコンブ。さっとお湯       に通すと鮮やかな緑色になり、おひたし、サラダなどに。

 クレソン・・3月から採れ始め、秋まで楽しめる。

 フキノトウ・天ぷらもいいけどフキ味噌も美味い。

 アイヌネギ・一番の楽しみ! 元気が出ます。

 シャク・・・形も味もニンジンの葉っぱに似ている。

 イラクサ・・大きくなると嫌われ者になってしまうが、新芽のうちは大歓迎。





 採り過ぎに注意!!

海別(ウナベツ)岳

2011-04-10 | 登山、スキー
 雪融けの速さにせかされるように海別岳に行って来た。

 この辺りでは珍しくスキーで頂上まで行ける山。

 ついこの間行った斜里岳もハイ松の緑色が目立ってきた。


 今日も3時間ほどで頂上に着く。南風だが寒くて長居できず。
頂上から知床の連山がよく見えた。

 今日の海別岳は3名しか訪れなかった。帰りは方向を間違えながら、なんとなくスタート地点に着いた。前回の反省から、今日はガッシュは留守番にしました。

知床岳

2011-04-08 | 登山、スキー
 やっと天気も回復してきて、前日にはうちからも知床岳の姿が見えたので絶好の春山登山が期待された。

 相泊からは海岸線を少し歩いただけで、後はスキーが使える。海抜0メーターからの出発。すぐに前日歩いたクマの足跡が雪上に残っていた。



 稜線上は強風が吹いているようで、雪煙が舞っている。弱くなってくれることを期待してスキーを担いで稜線までの最後の急斜面を上がった。



 風下に当たる根室海峡の上空には強風の影響で特異な形の雲がとれない。


 

 再びスキーを履いて進むも強風にあおられて前進が難儀になるになる。約1000メーター地点で全員意見一致で撤退決定!

 最近の暖かさで一気に雪解けが進んでいます。連休に知床方面に登山を計画されている人は要注意です。

新年度開始

2011-04-03 | Weblog
 移動の春!我家からも長男が家を出て行きました。


 吹雪の中荷物の積み込み。たいした量ではない。最後に今まで乗り慣れた自転車を載せて出発。釧路は春らしい陽気で雪も全くない。

 往復265キロ、帰った我家はまだ吹雪いていた。