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万月堂通信

知床半島、標津町にある民宿「万月堂」から日々の出来事やアウトドアー情報(登山、シーカヤック、釣り、狩猟等)を発信します。

初滑り

2010-01-19 | 登山、スキー
 スキーを使ってしょっちゅう歩いているけど滑るのは今シーズン初めて。滑りに行くと言ってもスキー場じゃなく山に向かうのはただリフト代が惜しいだけ。(そのせいで一向に上達しないけど!)

 向かった先は根北峠。雪質がばっちりと聞いている。かみさんと二人でルベス山をめざしラッセルする。



 天気は上々。雪質はまずまず(ここは南向き斜面で太陽の影響を受けやすく若干重ため)。

 今回は滑り中心の為、頂上には行かずに開けた樹林帯の斜面でまず一本。待てど暮らせどかみさんが降りてこないのでシールを着けて再度登り返し、合流するとスキーに雪がくっついて滑らないとの事。昨シーズン使いっぱなしのまま放って置いたのでエッジも錆だらけで雪が着くのも当たり前。また、ずーと登り返してひとまず腹ごしらえ。



 ここで特性ワックスの登場。と言っても子供がいつの頃か学校で作ってきた極太ローソクだ。これでも取り敢えずは効果がある。



 途中まで滑ったところでこのワックスを置き忘れたことに気づきまたシールを着けて一番上まで登り返す。ここで下からスノーシューを付けた三人の男女組が我々のラッセル跡を上がって来た。頂上は行ってませんからと声をかけた。そうこうする内に貼り付け式のシールが雪まみれで粘着がきかなくなってしまった。帰り一箇所ある急登はスキーを担いでつぼ足で登ったが所々ぬかって大変だった。

 

今年最後?の羅臼岳

2009-10-07 | 登山、スキー
 すっかり日が短くなったので、予定通りの時間取りで歩かないとえらい目に会います。昨日は朝方、雲が多くぱらっと雨が降ってましたが午後には回復するはずなので、ゆっくり歩き出した。登山口には、先日行方不明になった方の尋ね人のポスターが張ってあった。


 風当たりの強そうな尾根上のダケカンバは葉っぱが飛んで付いておらず、白い小骨の集まりに見える。これはこれで美しいが、色づいた葉が残っていたら見事に違いない。ナナカマドも真っ赤に紅葉する木だが、真っ赤な実を付けているだけ。



 予定より若干早く着いたが、寒い頂上で少し粘ると360度視界が開けてきた。

 雲が強い風に千切れて一瞬で展望が開ける。 シャッターチャンスを逃すまいと、皆必死。

 もう寒くなってきました。風があったので体感的には数度です。

 

羅臼岳、遭難者捜索。

2009-09-17 | 登山、スキー
 ニュースなどでご存知かと思いますが、羅臼岳で今月7日を最後に行方不明となっている方の捜索活動でここ数日ばたばたしてました。この前の記事で私達が羅臼岳に行った日に登られた方のようで、しかも私が羅臼平付近で話しかけた人のようです。

 本人のザックが残置された付近、下を流れる川、登山道を空と陸から5日間に亘って行いましたがなんら手がかりを得ることなく今日に至っています。

 今日私は羅臼からヘリに乗って羅臼平に着陸後、羅臼に至る登山道周辺の捜索に携わりました。私にとって初めてのヘリ搭乗でした。自衛隊のヘリは座席も無くフロアーに這いつくばって、必死でしたがすぐに慣れました。



 離陸後あっという間に羅臼の町が下に見える。



 画像が悪いですが、羅臼岳を横に見ながら着陸態勢に入る。



 無事、羅臼平に着陸。実はこれは二回目のフライトで、早朝にもトライしたのだが強風と雲で引き返したのだ。羅臼平は雲の中で泊り場は谷間で強い吹き降ろしの風のため着陸不可能と機長判断された。戻って仕切り直しとなったが最初は羅臼平直下の傾斜地に片足着陸するかもしれないと言っていたので、ホッとした。

 それにしても行方不明の方はどこに行ってしまったのか?どこか見逃しているのでしょうね。

羅臼岳

2009-09-08 | 登山、スキー
 せっかく遠方から来たのだから、やはり少しでも天気のいい日にお客さんには登山してもらいたい。パッとしない天気予報だが、2日間の猶予がある中の初日決行と前夜に決める。朝起きると霧雨状態。こういう時はウトロ側は、案外乾いているときが多い。案の定、現地は曇り、けれども上空は強風が吹いてそうだ。

 途中、登山道上には新しいクマの糞。雨具を着ることなく登頂、たまに雲が切れると硫黄山まで見える。強風の中、這って記念撮影する。
 さすがに登山客は減ってきたようだが、この日も20~30人くらいはいた。



 雲の上から国後島のチャチャ岳が見えていた。

羅臼岳登山

2009-08-07 | 登山、スキー
 珍しく朝から晴れた日に羅臼岳に行ってきました。コースは羅臼温泉登山口から。このコースは距離も長く、ほとんど人気も無い。道々にクマの糞が生々しい。

 この日は珍しく、二人の先行者がいることが登山名簿から判った。林間を抜けると太陽が照り付け、久しぶりに大汗をかく。屏風岩上部の雪渓付近には高山植物が一面咲き誇り、素晴らしい景色があった。



 分岐の岩清水からは突然、ウトロ登山口からの大勢の登山客に圧倒された。
5時間15分かかって頂上。丁度良い涼しい風が吹いていた。



 下山中、小2が足が痛いと言い出し大失速!
6時間弱かかり無事下山。

トムラウシ山 その2

2009-07-16 | 登山、スキー


 この日の泊まり地、ヒサゴ沼は山頂から4キロくらいにあり、三方を斜面に囲まれた、きれいな雪解け水を湛えた割と大きい池。

 夜半過ぎにテントに雨があたる音が聞こえ、徐々に本降りになる。予想より6時間くらい早く降りだした。風もある。明るくなると同時にそそくさと朝ごはんを食べ出発する。雨具を着てても寒く、長い休みもとらず、黙々と歩くこと約4時間で山頂に着いた。雨は相変わらずだったが風が思ったより弱かったので写真を撮る余裕もあった。



 後はトムラウシ温泉まで下るだけなのだが、ぬかるんだ登山道を5時間近く歩き続けた。

夏山シーズン 大雪山 トムラウシ山その1

2009-07-16 | 登山、スキー
 大雪山は北海道の中央にある2000メーター級の山を有する山地の総称である。今回はその中のトムラウシ山(2.141メーター)に行ってきた。コースは層雲峡で宿泊して翌朝、沼の原登山口を出発、沼の原、五色岳、化雲岳を経由してヒサゴ沼避難小屋で野営。翌日、トムラウシ山を経てトムラウシ温泉に至るもの。黒岳や旭岳のある表大雪に比べてアプローチが長いので比較的静かなエリアである。



 五色が原付近から高層湿原が点在する沼の原を振り返ると、昨日の大雨がうその様に晴れ渡った空に石狩連峰、ニペソツ、ウペペサンケの懐かしい山並みが続いていた。

 実は大雪山を訪れるのは約30年振りである。学生時代に当時の環境庁のアルバイトで一ヶ月ちょっと白雲岳からトムラウシにかけての区間をゴミや高山植物のパトロールもしたし、クマの調査で春から秋にかけて何日も歩き回った懐かしい場所だ。



 五色が原の花畑の向こうに目指すトムラウシ山が見えた。やはり大雪山の花畑はスケールが全然違い本州の山慣れしたお客さんもびっくりしていた。

 稜線上の主登山道は整備が行き届いてそれほど荒れていなかった。特に高山植物の群落地や湿地は木道が整備されていた。ただ、そこに至る各登山道はかなり荒れていて折しも大雨の後だけに水溜りと泥で靴の中までグッチョリと濡れてしまった。




夏山シーズン 雌阿寒岳

2009-07-11 | 登山、スキー
 雌阿寒岳は比較的短時間で登れるせいかずいぶんたくさんの人がいました。
ほとんどが中高年で5,60人くらいいる人達を観察してみると私の年齢でも
若い方から5番目以内に入れそうな感じでした。



 頂上から見た阿寒湖と雄阿寒岳。雲が無ければ遠くに知床半島の山並みが見えたはず。

夏山シーズン 斜里岳

2009-07-01 | 登山、スキー


 丁度、高山植物の花が見頃です。この日はあいにくの曇り空で遠望はいまいちでした。




 登山道は新、旧道の二股までに雪渓が残っており横断箇所はかなり雪が薄く踏み抜き、崩壊の危険性大です。要注意! この雪は雪崩の残したものらしくちぎれた木が散乱していた。

 

 上流にも雪渓が残っていて崩壊した後にはコースどりが難しくなるでしょう。雪渓の末端は上がり下りが厄介なところも出てきます。補助ロープは必要でしょう。
足元は完全に濡れる覚悟をしたほうが安全かつ迅速だと思います。また当分の間、自信の無い方は往復新道を利用したほうが良いかもしれません。

 新道も荒れていて濡れているとかなり滑りやすいでしょう。

 

夏山シーズン 羅臼岳

2009-06-28 | 登山、スキー
 ここ数日で急に暑くなりました。大雨の翌日になったら、いっきに10度くらい気温が上がって一晩で夏になりました。

 農家の人も待ちかねたように冬のエサ作りにかかっています。



 山のほうもそろそろシーズンになりました。羅臼岳、斜里側ウトロからの登山ルートは残雪多くアイゼンを用意するに越したことは無いでしょう。





 羅臼岳頂上は老若男女10人くらい和気藹々と楽しい雰囲気でした。

斜里岳の情報は近日お届けします。