マルソータの道楽日記

東京湾・相模湾の沖釣りと釣り魚料理のブログです。今日も皆様の大漁をお祈りしています。

ワラサとイシダイのお作り

2010年11月28日 | 料理
今回のワラサ、コメントにも書きましたけど、脂の乗りに個体差がありました。

<一番下のが最高>


上2本は脂なく、一番下の太ったのが最高の脂ののり。
比較写真をとっておけばよかったのですが、とらなかったのでちょっとわかりずらいけど比べてみます。」
<真ん中のやつのはらみ>


<一番下のやつのはらみ>


もう身質がぜんぜんちがいます。
なので、一番下のだけ刺身にしました。

<ワラサとイシダイの刺身>


ワラサの刺身はもう大トロ状態でとろけるよう。これだけ脂乗っているワラサは過去に記憶がないくらいです。
イシダイも脂乗ってうまいですが、2日目ではまだ身がかたすぎました。3~5日ぐらい寝かせた方がよさそうです。
脂が乗った刺身はすぐになくなります。普段食い渋りのガキが無言でガンガン食べていました。
普通のイナダなんかだとぜんぜん減らないけどね。

<イシダイのえんがわ>


700gぐらいだとちょっとしかないけど、脂が乗っていてもこりこりで珍味ですね。マダイにもえんがわがあるけど、身と分離しないで刺身にしています。


<イシダイ茶漬け>


イシダイのアラと昆布、カツオでとった出汁に生わさびとあおさを添えていただきました。
大好評で出汁があっという間になくなりました。


今回のワラサですが、これだけ身質がちがうって、ひょっとして太った方は城ヶ島の生簀の脱走兵か?
という疑念がわいております。


11月22日 ワラサ釣り

2010年11月23日 | ワラサ釣り
今年はワラサ、カツオの大型青物に恵まれず、このまま来年待ちかと思っていたのですが、
ホームグラウンドの久里浜沖にワラサの群れが入ったとの情報で定宿五郎丸をたずねてみました。

今日は少し遅めに着いたので先客2名がいたのですが、お一人はトモにはいらなかったので、右トモに入りました。
潮変わりの11時ごろまではトモの潮です。
朝、船長と話すとワラサを中心にやるのでハリス5~6号でという指示がでます。そこで、ハリス6号6mにグレ10号を結びます。

開始早々、左トモの人にアタリがあり、長いやりとりでワラサゲット。他船でもぽつぽつやりとりしているので、のんびりかまえていると、よそ見をしているうちに竿が海中に突き刺さっていました。
6号ハリスはドラグをロックしさえしなければ、切れる心配はありません。船中4名なので、少し遊ばせても余裕のやりとりができます。祭りもなくあがったのは3キロ級。やはりワラサ釣りはアタリの豪快さと引きの強さが魅力です。

しばらくして小移動しますが、餌取りが多いので、ビシをFLに変え、2分インターバルでやっていると竿ががくがくと入り、タイ系の引き。あがったのは700グラムのイシダイ。これは裏本命なのでうれしい土産です。
それから潮が東向きの潮になり、反対舷の人にワラサがぽつぽつあたりますが、右舷には全くあたりがなくなってしまいます。先週とは逆のパターン。

<置き竿に念を込めるも潮には勝てず>


でも、これで釣り座を嘆いてもはじまりません。この場を打開すべく6mのハリスにさらに6m足して、餌取りを避けるため、うえからタナをとります。他人のコマセで釣りをする戦術です。水深50mで45mまでおろし、あまりこませをふらずに38mあたりでながめに待つようにします。もちろんビシはLです。4分のインターバルで5ビシ目ぐらいに竿が入りました。ハリスが長いので迷惑をかけると思い、強引に巻いてさっきより太めの3キロ強をゲット。潮上になったとき使える手ですが、サバやソーダがいるときや怖い船長の場合はやめた方がよいでしょう。とりあえず、これで気が済んだので仕掛けを元にもどしますが、アタリも止まってしまいました。

ただ、つり方を変えたから食ったのが、たまたまそこにワラサがいたから食ったのかは神のみぞ知るところです。あまり理屈で釣りをしない方がいいことが多いです。


<アタリが止まったら沖を行く大型船をながめてすごすのが久里浜沖のたしなみです>



上げ潮になり、元の場所に戻ると他船ではワラサが入れ食い状態になっています。
ワラサはコマセに付くので、大人数で餌をまく船が有利になることがあります。釣果としてはもう十分だったのですが、他船の入れ食いを黙ってみているわけには行かず、コマセをぎゅうぎゅうに詰めて、3分のインターバルでやっていると竿が海中に突き刺さりました。さっきよりいい引きで太ったワラサがあがりました。その後1本とっておしまい。
まじめに最後までやっていればもう1~2本ぐらいは取れたように思いますが、ワラサは飽きのくる魚なので、これでおしまい。

本日の釣果
ワラサ 3~3.4Kg 4本
イシダイ 0.7kg 1枚

バラシなし。 

船中4名でワラサ1~5本 計14本 イシダイ計3枚

これで赤いのがあれば、などと心の片隅にでも思うと、久里浜の女神さまにそっぽをむかれ、ながい坊主スパイラルに陥る危険があります。釣れた魚には満足しましょう。

<ワラサとイシダイ>


船長に1本進呈しました。

おまけ
さて帰り道、携帯がなりました。信号待ちで相手を確認すると船長からです。
クルマをとめてかけなおすとなんとクーラーを船宿に忘れたらしい。あわてて引き返しましたが、高速に乗っていたら気が付かなかったでしょう。あやうく魚を食えなくなるところでした。五郎丸さんありがとうございました。







マダイのクリーム煮ディエップ風

2010年11月18日 | 料理
残りのタイの身でフレンチ風に作ってみました。
こちらの記事を参考というかほぼそのまま使わせていただきました。プロの方のようです。
ノルマンディー地方の郷土料理とのことです。

<マダイのクリーム煮ディエップ風>



作り方は上のリンクの通りですが、意外と手軽にでき、かなりいけます。
ソースとバターが分離してしまいましたが、味には影響なさそうですした。
エビから出る出汁がマダイの上品な身の味とよくあっておいしかったです。うちのガキも絶賛しておりました。


マダイはどんな料理でもおいしいですね。フランス人に生まれてもよかったかな?

さて、そろそろ魚の在庫もなくなったのでまた釣りに行かねばなりませんね。今週末はどこ行こうかな?


マダイ料理いろいろ

2010年11月17日 | 料理
今回は大漁だったので、いろいろやってみました。


<刺身>



節取りした身の腹側を刺身に背中側を皮霜作りにしました。
うまく銀をつけたまま皮を引く事ができました。これは包丁を変えたからでしょうか。最近、トウジロウプロの柳刃を買いましたが、これがものすごい切れ味で、皮引きなど、ちょっとうまくできるようになりました。
腹の身は脂がほんのりのって甘みがあって味が濃く、絶品といわねばなりません。

<煮付け>



500g級を一枚丸まる煮付けにしました。んまいです。それだけ。

<塩焼き>


300gを2枚焼きました。一枚はお隣におすそわけ。お礼に焼きたてのパンをいただきました。

<マダイと松茸の蒸し物>



前にもやりましたが、家族のリクエストもあり、まだ安い松茸が売っていたのでやってみました。
前回との違いは大根(写真ではみえませんが)を出汁で煮た物を下に入れたこと。
うちのガキがめずらしく、”これ、うまいな”と言っていました。

<マダイと松茸の炊き込みご飯>



やっぱうまいなぁ。日本人でよかった。ラテンの人に食べさせたいですね。

<松茸の澄し汁>


これだけはちょっと失敗。
油断して沸騰させてしまい、わずかににごってしまいました。味にもにごりがでますね。
でも及第点です。

実はまだ、半身あるのです。洋食編があるかも。
鯛はいくらあってもいいですね。




11月13日 マダイ釣り 久里浜沖の女神様

2010年11月13日 | コマセマダイ釣り
今日も定宿、五郎丸から哲ちゃんとマダイ釣りです。夜中の早くに目が覚めてしまい、いつもよりかなり早く港に着くとはやくも他船にはクーラーがいくつかおいてあり、車も何台かあります。五郎丸のマダイ船は先客がいなかったので、一番乗りでクーラーを置けました。
今日は小潮で満潮10:27。北東の風、トモかミヨシかかなり迷うところです。上げ潮勝負のミヨシにかけるか、下潮の頭狙いと釣りやすさを考えてトモにするか悩みに悩んだすえ、左ミヨシに釣り座を取りました。哲ちゃんは右ミヨシです。

船長から木曜までは(金曜は久里浜休み)ワラサがいたのでハリスを太くするよう指示が出て、最初はハリス6号で望みます。こういうとき気をつけたいのは針の大きさ。ワラサがガシガシ食うような場所ではワラサ仕掛け(ハリス6~8号、針ヒラマサ12号)を迷わず使うべきですが、マダイと両狙いのときはハリスは太くしても針はマダイを意識したサイズをつかいたいものです。今回の針はグレ9号をチョイスしました。

釣り場はいつもの久里浜沖50mの場所。

<久里浜名物三本煙突>



すると3ビシ目 ククンと竿が入り、あわせをくれるとなんとも軽い引き、でもマダイの0.3キロでした。その後、近くを流す他船ではときどき竿が曲がり、イシダイや小型マダイがあがりますが、こちらの船には何もあたらない状況が続きます。

<他船にまけてなるものか!!>


他船で釣っている人を観察していると、ビシを上げるときドラグを締めている。これは細ハリスにちげーねぇとおもいワラサをあきらめハリス3号2本針に仕掛けを換装。さらに餌取りがやたら多いので、ビシもLからFLに変えます。コマセの量を減らして2分のインターバルでマシンのようにコマセをまいていると・・・
ガクンと置き竿がはりました。さっきよりかなりいい手ごたえであがったのは0.9キロ。
これからどういうわけは一時間に一枚のペースでどんどん竿が入る、あがってくるのは0.3~1キロ級ですが、0.5キロを超えるとタイらしい引きを楽しめます。

下げ潮になり、釣り座的には不利になります。やはりトモの釣り人がワラサをあげたのですかさず、ハリス6号に戻しワラサ狙いにすると、またも竿が入ります。でも引きは軽く、マダイの0.5キロ。その後同じ位のと0.8キロを追加して沖あがりとなりました。

本日の釣果

マダイ 0.3キロ 2枚、0.5キロ 2枚 0.8、0.9、1.0キロ 各1枚の計7枚

全部で4.2キロ

<マダイ7枚>


ちなみに船中9名で11枚。2枚1名、1枚2名、ほかの5名様は残念ながら顔を見れませんでした。

食いダナはハリス6m、クッション1mで下から6.5m。全部下針にかかり、やはり秋のタイは底を釣れというセオリー通り。

今日はなぜか自分の竿ばかりアタリがあり、最後の方はちょっと恐縮してしまいました。
無理に理屈を考えれば、釣り座があたったこと、ビシをFLにしてインターバルを短く取ったこと。食いダナがあっていたことなどでしょうが、これを次回反復しても釣れるわけではないのは、過去に何度も体験してわかりきっていることです。
ただあきらかに言えることは、ストップウオッチをみているとアタリは例外なく竿掛けに置いてから20秒~50秒の間できています。この時間がコマセと針が同調する時間なのです。つまり、50秒から先の1分10秒はアタリ待ちのマージンでしかないということです。(ただ大ダイはこの限りではないので・・・)
それからハリスは3号で4枚、6号で3枚。今回の結果からはあまり相関関係がないように見えますが、以前に職漁でマダイの一本釣りをやっている船長さんからはハリスの号数を1上げると釣果が3枚減るとも聞きました。結論出しがたいテーマですね。

ま、釣れた理由をいろいろ考えてもあまり意味のないことかもしれません。

今日はたまたま久里浜沖の釣りの女神様がちょっと微笑んでくれただけのことなのですから。

<やっぱり置き竿ドカンがいいな>








ハナダイの中華風蒸しもの

2010年11月09日 | 料理
今回はハナダイがたくさん釣れたので、いろいろやってみました。

<ハナダイの中華風蒸しもの>



下処理して塩をしたハナダイに、酒とオイスターソースを合わせたたれをかけ、5分ほど強火で蒸す。
そのうえにちんちんに熱したごま油をじゅわーっとかければできあがり。意外と簡単です。25cmぐらいのハナダイで家族一人に1枚づつ作りました。
うちのガキ(高2♂)の感想。”まあまあうまいけど、たれは改良の余地があるな”とのことでした。
憎ったらしいけど、まさにそんな味ですね。


<イナダ、ショゴ、ハナダイの刺身>



はやり、ショゴはカンパチだけあってうまい。脂はほんのりだけど、味がイナダよりずっとこくてどんどん食べたられますね。ハナダイは生で食べるとマダイには負けます。写真の盛りは隣家の奥さんに差し上げたものです。同じくらいの盛りを自宅ように作りました。

<ハナダイのてんぷら>



うちの定番メニュー、タイのてんぷら。まずますのお味。

<鯛めし>



いっぱい釣れたので身をいっぱい入れてみました。景気よく12枚分のアラを使ってとった出汁はあっさり目ですが、味にコクがあり、うまかったです。

ほか、酢締めを作りましたが、締めたまま忘れて4日ぐらい酢に漬けておいたら、酢の味しかしなくなりました。
下浦の秋の幸、うまかったです。



11月3日 ハナダイ釣り 気合の下浦沖

2010年11月03日 | ハナダイ釣り
基本的に置き竿がドカンと海中に突き刺さる釣りが大好きなんで、ハナダイのウイリーシャクリは最近はご無沙汰だったんですが、哲ちゃんと一緒に久々にハナダイ釣りに出かけてみました。
船宿はもちろんハナダイを得意とする定宿五郎丸です。
11月は下浦にハナダイがついてこれが頭30枚~40枚と釣れる時期なので素人でも顔ぐらいは見れます。とは言ってもここは東京湾。シャクリさえすれば釣れるという漁場ではありません。ここのハナダイは釣り人をよく見ています。仕掛け、竿の調子、しゃくり、リールを巻くストローク、コマセ籠の開き加減。この辺をすべて魚の好みに合わせてコントロールしないとたくさんは釣れません。多くの場合、毎週ハナダイばかりやっている常連の入れ食いを指を咥えてみているだけになります。まず、竿頭の1/3ぐらい釣れれば上出来の釣りです。
さて、前日の釣果もよかったので船宿は盛況。4時過ぎに着くとはやくも、先客3名。直後の車もハナダイの客で、危うく5番目になるところでした。22名の釣り人を2隻に分けての出船です。しんちゃん船長操船の勇丸の右艫に哲ちゃんとならんで釣り座を構えます。やはりお祭りを避けられる大艫が有利です。

ポイントは三浦海水浴場の真沖水深35m。

<三浦海水浴場前のハナダイの場所>



しんちゃん船長から事前に短いストロークで早めのシャクリが有効との話をきき、早速実践してみます。
すると2ビシ目でいきなり竿先がクンクン。早くもハナダイゲット。それから5~6枚空ビシなしの食いで幸先よい出足。
ウイリー釣りはそこまで落として、下から5m~15mまでをシャクリながらあげてきますが、7~8mくらいまでシャクりあげるとガツンとくることが多かったです。この釣りの面白いところはやはりシャクった瞬間ガツンとくるアタリとハナダイならではの断続的に鋭く突っ込む心地よい引き。ハナダイは水圧変化に強く、水面近くでもよく引きます。
時に27cm前後の良型も混じりこのサイズになると思わず糸を送りたくなる引きがたのしめます。

<開始30分ほどの桶の中身>



しばらくするとそこかしこでショゴ(カンパチの当歳魚)が回りはじめ、私の竿にもハナダイとは明らかに違う強烈な引きがきました。糸を出して慎重にやりとり。あがってきたのは30cm強のショゴ。サイズの割にはいいひきでした。

その後も10時ぐらいまでは順調にアタリ、この時点で13枚。20枚ぐらいいくかとおもいましたが、その後はアタリが止まり、ぽつぽつの食いになってしまいました。こういう状況でも数を伸ばすのが本当にうまい人です。
シャクリパターンがうまくはまった人にはぽつぽつ当たりが来ていましたが、私の竿はしゃくってもしゃくってもあたりなく、最後はイナダを釣って沖上がりとなりました。

この釣りは道具や仕掛けがかなり釣果を左右します。

今回の道具は
竿:桜 北海40 2.1m(15年前の竿なので今は売っていないでしょう。もっと短いのが楽でいいとおもいます)
リール:シマノ電動丸1000H PE5号300m巻き(重すぎ:電動でもっと軽いのがいいです)
ビシ:サニービシFL 60号 (これ以外はダメ、コマセは極力でないように絞る)
仕掛け:ハリス 2号 3mウイリー4本針、針チヌ1号自作仕掛け(ハナダイの常連はみな自作しています)
    ウイリーを小さく巻いたの方がいいとおもいます。

ハリス2号の強度ですが、1.1キロのイナダがエダスに食っても十分取れました。タイなら1.5キロぐらいまで取れるとおもいます。

釣果:

ハナダイ 22cm~28cm 17枚
イナダ 1.1キロ 1本
ショゴ 0.6キロ 1本

18㍑のクーラーほぼ満杯で満足の釣りでした。

<いっぱい釣れました>


ちなみに竿頭は25枚だそうで、目標はクリアできました。
ところで60号ビシでのシャクリは結構疲れます。最後の方は2ビシ入れて一休みという感じでした。
むかしはぜんぜん平気でしたが、体がなまってますね。ちょっと筋トレしないとダメかな。