マルソータの道楽日記

東京湾・相模湾の沖釣りと釣り魚料理のブログです。今日も皆様の大漁をお祈りしています。

骨まで食べられるワラサ大根Ver2.0

2011年10月15日 | 料理
今日は釣りの予定でしたが、南西の風8mと雨の予報で釣りは中止。
しけの日は気長に作る料理を楽しみましょう。

骨まで食べられるワラサ大根は毎年ワラサを釣ると作るんですが、いつも感じるのは大根のエグ味です。
これは下ゆでしただけでは落ちるものではなくせっかくのワラサの味に濁りが出てしまいます。
そこで今年はそうでなくても手間のかかるところにさらに一手間かけてワラサのアラと大根を別に炊いてみました。

こんな料理はしけでやることがない日でもないとできないですね。

まず、ワラサのアラを下ごしらえします。

<下ごしらえ>


アラの血液成分をこれでもかと言うぐらい落とします。中骨の中の神経や血管は竹串でつつき出し、頭についているえらの一部や赤いところは毛抜きや指先で出来る限り取り去ります。
その後塩をして30分ほど置き、熱湯をかけその後水洗いします。熱湯をかけた瞬間魚臭くなりますが、その後は臭いは気にならなくなります。

<アラのみ煮る>


大なべに水5㍑をいれ、パックだしと昆布、調味料(みりんと醤油それぞれお玉3杯くらい)をいれ、弱火で炊きます。
このとき、絶対沸騰させないこと。泡がぽこぽこ出る程度に火加減を調整しこれを8時間続けます。

<大根を煮る>


米のとぎ汁にパックだしを入れ、輪切りにして淵を落とし、飾り包丁を入れた大根を炊きます。約2時間。串で指してすっと入る柔らかさになるまで炊きます。
大根がやわらかくなったら、いったん取り出してワラサのアラを炊いた汁であらためて炊きます。これを約1時間

<ワラサの炊き汁で大根を煮る>


<下ごしらえから計9時間近くをかけて作ったワラサ大根>


大根とワラサを盛り付け白髪ねぎをたっぷりかければ完成です。
味は絶品といっていいです。濁り感、エグ味感皆無。ワラサのアラはぶっとい中骨にすっと箸がはいるほど柔らかく目の周りもトルゥントルゥンでとろけるよう。大根もワラサのうまみをすって別の野菜のようになっています。これは店で食うよりうまいかもしれません。
手間をかけただけのことはありますね。

<ワラサの刺身>


脂はほどほどというところです。去年釣った大トロワラサほど脂は乗っていませんが、刺身でそこそこ食べられました。

<ワラサのフライ>


息子、嫁の弁当に重宝しました。

久里浜沖の幸、堪能させていただきました。





2011年10月10日 ワラサ釣り 落穂ひろい

2011年10月10日 | ワラサ釣り
この3連休、中日にたー坊さんと釣りの約束をしたんですが、朝起きてみると寒気がし少し熱もあり風邪を引いたみたい。
予定していた釣りは予約のない乗合いなので無理をせずキャンセルさせていただきました。
たー坊さん、ごめんね。

その風邪も午前中ぐっすり眠ると午後にはすっかり回復し、夕方にはいてもたってもいられない状態になってきました。
せっかくの連休に釣りに行かないのは考え物です。
かといって仕掛けの準備もできていないので、車にタイの道具を積み、久里浜の常宿五郎丸を目指しました。

今日の狙いはワラサ。久里浜のワラサは頭10本以上の大釣りが続いていましたが、ここ2週間ぐらいすっかり群れが抜けたようで、釣果も0-1とかで当然狙う船も釣り人も減ってきます。とはいえ魚が全部いなくなった訳ではないので、辛抱強くやっていれば顔ぐらいみるのは不可能ではありません。ワラサを5本も6本もほしい人はフィーバーの最中に行くしかないんですが、わたしの場合1本釣ればいいので、群れが抜けた後をあえて狙っていくことが多いです。

<五郎丸 マダイ・ワラサ船>


今日の釣り人は全部で5名。全員顔見知り。気が楽です。

<五郎丸 ハナダイ船>

釣れ盛るハナダイは20人のお客を2杯で対応してます。

<ワラサの場所>


盛期には100隻を超える船団でにぎわったワラサの場所ですが、今日は地元と八景の船が少々のみ、この雰囲気が好きなんです。

場所は久里浜沖水深50mを狙いますが、予想通りアタリはなかなかきません。盛期を過ぎたワラサ釣りは朝のサービスタイムなんてないんです。小さな群れが船の下を抜けるときにビシがはいっていれば食ってくる。そんな感じです。
なので、インターバルを4~5分と長めにとり、常にコマセがポロポロでるようにします。

最初に竿を曲げたのは常連Aさん。マダイかな?と思いましたが、ショゴでした。

<ショゴ>


続いてお隣さんがキロ前後のイナダを釣り、しばらくして私の竿もがっくんと入りました。
ですが、引きは軽く、同じくらいのイナダ。

それからAさんが大きく竿を曲げ、これはワラサ。
<ワラサとやり取り>


ここでアタリは止まり、ひたすら沈黙の時間が続きます。
潮代わりは10時前で、11時までが勝負だろうと思っていましたが、その11時も過ぎてしまい、坊主が頭をよぎりだしましたが、ここでの釣りはとにかく辛抱強くコマセを打ち返すことです。同船者が昼寝しようが、他船がかたづけをはじめようが同じペースでコマセを打ち続けることが突破口を開くことが多いです。
すると・・・・

突然、竿先が海中に突っ込みました。

これはイナダじゃない、と確信し5号ハリスなので無理はできず、糸を出しながらのやりとりとなりますが、船が空いているので祭りもなくあがったのは3キロ丁度のワラサでした。

<初ワラサ>


昼過ぎにアシカ島の脇へ移動。マダイを狙います。
最初のビシで竿が入り、マダイっぽい引きで、あがってくると海中に真っ赤な魚。マダイかと思いましたが大きなハナダイでした。

<大ハナダイ>

37cm850g。ハナダイの道具で釣ればたのしいでしょうね。

<本日の釣果>
ワラサ 3.0㌔ 1本
ハナダイ 37cm 1枚
イナダ 1㌔前後 1本

<船中>
ワラサ 2本
マダイ 1枚
ハナダイ1枚
イナダ 2本
ショゴ 1本

ちょっと厳しかったですね。でものんびり狙ってワラサがつれたからいいや。









オキメバルのポワレとスープパスタ

2011年10月07日 | 料理
アカムツの外道でつれたオキメバル(ウスメバル)ですが、これスーパーで買うとかるく1500円ぐらいする値の張る魚ですね。
もったいないのでありがたくいただくことにします。
アカムツは脂が強く、身がゆるいので、和食でいただきましたが、オキメバルは身がしっかりしていので洋食向きです。

今回は身の方をポワレ、アラで取ったダシでスープパスタを作りました。

<ダシ>

白ワインと水半々にアラ、ローリエ、コンソメを入れてダシを取ります。和食と違ってちょっとぐらいにごっても平気なので、ガンガン煮出して濃いダシをとりましょう。

<ポワレ>


身の方は塩、コショウし、フライパンにオリーブオイルをたっぷり引いてしっかり両面に焼色をつけます。
ちなみにポワレというのは粉をつけないフライパン焼だそうです。

なべにオリーブオイルを熱し、ニンニクとたまねぎをいため、アサリを入れてさらにいため、アサリの殻が開いたら、ダシをこしながらいれます。マッシュルームを入れて火と煮たちさせ、塩、コショウ、バターを入れればスープの出来上がり。

<オキメバルのスープパスタ>


<オキメバルのポワレ>


ソースはバーニャカウダです。

これはおいしいです。まじでレストラン行ってたべてるような味です。
寒猫の幸堪能しました。

アカムツとマツタケ

2011年10月04日 | 料理
アカムツがたくさん釣れたので、これを慶んでブログの背景をピンクにしてみました。

それはさておき。

ちょうどマツタケのシーズンで、今年はめちゃめちゃ高いらしいですが、比較的安いカナダ産があったので一パック950円で仕入れてきました。

<刺身盛り>

左奥アカムツ刺身、右奥アカムツ炙り刺身、手前しめ鯖

アカムツは炙りがうまいと言われていて、実際うまいのですが、焼いた匂い抜きの身の味をしっかり味わってみたくて、皮を引いた刺身も作ってみました。
脂がものすごく、さらに身がやわらかいので、とろけるよう。辛口純米酒によく合いますね。

<炙り>

炙りはもう皆様がおっしゃる通り、皮の香ばしさとみの脂のハーモニーがこの世のものとは思えない上品な香りをかもし出してくれます。

それから44cmマサバのしめ鯖が実はアカムツに劣らないほど脂が乗っていて家族も甲乙つけがたい旨さとの評判でした。

<アカムツとマツタケの煮付け>


濃厚かつ上品、他の魚では味わえないものです。

<アカムツの肝と真子の煮付け>


肝が濃厚です。これ食いすぎると足が・・・

<アカムツとマツタケの蒸し物>


米のとぎ汁で1時間煮込んだ大根にアカムツの身とマツタケの載せ、酒とアカムツで取ったダシをかけ、蒸したもの。
これはうまそうでしたが、息子と嫁に食われてしまい、味はわかりませんでした。うまかったとのことです。

<アカムツとマツタケの炊き込み飯>



我が家もまるかつさん同様、アラでダシをとり、炊き込むのは身だけです。このほうが食べやすいばかりでなく、味の濁りも少ないと思います。マツタケの上品な香りと濃厚なアカムツのダシが米に染み込み、最高です。

<かき混ぜるとこうなります>


<アカムツの塩焼き>

身がほくほくしてうまいです。

<アカムツのダシで炊いたかゆ>


翌日の朝ごはんです。

アカムツ三昧堪能させていただきました。
こんなに食べたら体重が大将に追いついてしまいそうです。

寒猫根また行きたい・・・誰か悪い大人になる人いませんか?





2011年10月1日 アカムツ釣り 捨てる神あらば拾う神あり 寒猫根

2011年10月02日 | アカムツ釣り
西に捨てる神あらば、東に拾う神あり。

前週、西の果て遠州灘で天秤もろとも玉砕した記憶も覚めやらぬ10月1日、まるかつさん主催のアカムツ仕立て船に載せていただきました。

メンバーはすずきんさん、いとうちゃん、かんこさん、汐留漁労長さん、汐留Jrさん、うぞっさん、マイキーさん、たけぞーさん、Jinさん、れれこさん、おぶやん、たー坊さん、たかちゃん、私の15名。

大ベテランまるかつ大将、アカムツスペシャリストうぞっさんほかそうそうたるメンバー、自分まで魚が回ってくるか不安になります。一人坊主だったら、当分立ち直れそうにない・・
マイキーさんにはうぞっさんがついてるし、たかちゃんは生まれもって魚運強いし・・・

<船は仁徳丸>


19t大型船で15人のせても釣り座には余裕があります。こういう釣りは祭り必須なので、仕立ては気が楽です。
釣り座はくじ引きで左ミヨシになりました。

場所はアカムツの聖地カンネコ根、波崎港のほぼ間沖の航程1時間。風はやや強く、うねりがちと高いです。
仕掛けはオモリ150号、捨て糸1ヒロ、枝間1ヒロ、ハリス5号50cm、針ムツ16号の2本針。餌はサバ短(前日スーパーで仕入れたマサバ)と船宿支給のホタルイカのあわせ掛け。

水深140mで第1投しますが、なにしろ日ごろ胴付仕掛けなんてつかったことないので、やりにくいことおびただしい。他のみなさんはなれた手つきでオモリをポーンと投げ込んでいますが、こちらはそろそろと針を引っ掛けないように真下に落とすだけ。
ともあれ着底し、タナを取っていると、反対絃のマイキーさんから電動の音が。

船中1号はマイキーさん、

<うれしい船中1尾目>



そうこうしているうちにわたしにもクンクンとあたりがありますが、引きが弱く、本命ではなさそう。
一応、美人中乗りさんにタモを用意してもらいますが、あがったのはオキメバル(ウスメバル)の27cm。これだって、沖の瀬あたりで釣れば充分ありがたい獲物なのですが、ここでは外道。

2投目にさっきより力強いあたりがあり、合わせをいれると確かな重量感。巻き上げを開始しても断続的に引き込みがあり、これは本命か?
中乗りさんが来てくれて、姿を現したのは赤い宝石。姿を見てからあせってしまいなかなかタモに入らない・・・
なんとかタモ入れしてもらって、30cm級の本命を取れました・・

針をはずす手が震える・・・今まで300回以上も船にのり、5000尾近い魚を釣ったけど、この感動はなんだろう・・
前回が完ボだったためか余計にうれしい。

<うれしい1尾目>



それからはもう、船中アカムツ祭り。

<たー坊さんも>

たー坊さんは絶好調

<すずきんさんも>

いつもはずさないすずきんさんも今日はお祭りで苦戦してましたが、11時過ぎに顔みてほっと一息。

<おぶやんさんれれこさん夫妻>

2人で9尾。いつも面白いブログをたのしませていただいているれれこさん。
初めてお会い出来ました。ちょっとイメージとちがったかな?
次の釣りがんばってください。ひょっとしたら同じ沖に浮いているかもしれません。

うぞっさんにはアカムツの釣り方は勉強させてもらってます。


<本日>
アカムツ 28~34cm 6尾
オキメバル(ウスメバル) 22~28cm 3尾
ユメカサゴ 2尾
マサバ 44cm 1尾
マアジ 35cm 1尾
ゴマサバ 数尾 リリース

<船中>
アカムツ 25~42cm 0~7 ゼロはひとりだけ。
ほか、オキメバル、サバ、アジ、シイラ

<赤い宝石でシンクは真っ赤>


<ウスメバルとユメカサゴ>

これだって相模湾では高級魚です。

釣れたアカムツは全部下針でした。上にもいるのだろうけど、基本は底すれすれをキープすることでしょう。
うねりで船が下がった時にオモリが底に着く程度にタナをきり、海底の起伏に追従するようにタナを取っていれば
魚の方から食ってくる感じです。捨て糸は最初1ヒロでしたが、1尾目を釣ったあと、アタリがでないので50cm詰めて1mにしました。
釣座がミヨシで上下動が多いので、底をキープするために短くしたのです。
それから水中ランプは最初からつけず、ビーズ類も途中ではずしました。そのためかサバの被害もごく少なかったです。
サバ多いときは針一本でもいいかもね。

主催のまるかつ大将、うぞっさん、運転してくれたたー坊さん、ご同船の皆様、ありがとうございました。
船中、道中の会話も楽しく、高級魚に恵まれ、文句なしに今期最高の釣りでした。