マルソータの道楽日記

東京湾・相模湾の沖釣りと釣り魚料理のブログです。今日も皆様の大漁をお祈りしています。

2010年の釣り

2010年12月29日 | 釣りログインデックス
2010年の釣りをまとめてみました。

年間釣行回数32回は過去最多です。(ひょっとしたら33回目があるかもしれません)ブログをはじめて、いろいろな方との出会いがあり、刺激にもなり、よい釣りが多かった年でもありました。
メインで通ったマダイ釣りは18回出漁で坊主1回、計35枚ゲットしましたが、超大型は残念ながら出ませんでした。
初めて挑戦したエビスズキは3回で2本、12年ぶりのヒラメ釣りは9枚と思い出に残る釣りでした。

来年もマダイをメインに、ライト深場、根魚など新しい釣りものに挑戦したいと思います。

本年、同船していただいた釣り人の方、船宿さん、このブログを見ていただいた皆様、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。

12月23日 マダイ釣り 平塚 豊漁丸 マダイ0.45キロ 1枚 アマダイ 28cm 1枚 
12月12日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ 0.7~1.2キロ 2枚 ワラサ3.3キロ 1本
12月4日 ヒラメ釣り 鹿嶋 利喜丸 ヒラメ 0.3~1.7キロ 9枚 イナダ 1.8キロ 1本
<ブロガーさん仕立て いい釣りでした>



11月22日 ワラサ釣り 久里浜 五郎丸 ワラサ 3~3.3キロ 4本 イシダイ0,7キロ 1枚
11月13日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.3~1.0キロ 7枚 
<マダイ入れ食い堪能しました>




11月3日 ハナダイ釣り 久里浜 五郎丸 ハナダイ 22~28cm 17枚 カンパチ(ショゴ) 30cm 1本 イナダ 1.1キロ 1本

10月23日 カツオ釣り 葉山 与兵衛丸 形見ず
10月15日 ワラサ釣り ワラサ形見ず ヒラソウダ0.8~1.5キロ 3、カイワリ25~30cm 2枚、他マアジ、ゴマサバ、サワラ
10月9日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ 0.4~1.0キロ 3枚

9月23日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.5~1.0キロ イナダ2.4キロ 1本
9月18日 ワラサ釣り 毘沙門 浜福丸 ワラサ 3キロ 1本
9月4日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.4~0.8キロ 2枚 マルソウダ

8月29日 カツオ釣り 葉山 清兵衛丸 形見ず 
8月7日 スズキ釣り 金沢港 仁春丸形見ず 

7月24日 スズキ釣り 金沢港 仁春丸 スズキ1.5キロ 1本 
7月17日 イサキ釣り 久里浜 五郎丸 イサキ18~22cm 4尾 マアジ30~35cm 12尾 マルアジ2尾
7月10日 スズキ釣り 金沢港 仁春丸 スズキ 2.6キロ 1本
<うれしい初エビスズキ>


6月26日 シロギス釣り 平塚 豊漁丸 シロギス94尾 メゴチ4枚 他 
6月5日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ 1.4キロ 1枚

5月23日 ハナダイ釣り 久里浜 五郎丸 ハナダイ 25~38cm 2枚 マサバ多数
5月16日 マダイ釣り 毘沙門 新店丸 マダイ1.0キロ 1枚 チカメキントキ他
5月8日 マダイ釣り 間口 喜平治丸 マダイ0.7キロ 1枚


4月30日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.7~2.1キロ 4枚
<良型に恵まれました>



4月10日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.7~1.5キロ 2枚 ハナダイ1枚 サバ

3月20日 メダイ釣り 宇佐美 秀正丸 メダイ 0.8~2.0キロ 12本 オキメバル、アジ
3月6日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.5キロ 1枚

2月20日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 形見ず アジ、サバ
2月14日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.9キロ 1枚 マアジ7尾、サバ
2月6日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.4キロ 1枚 


1月24日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ 0.3~0.7キロ 3枚 アジ31尾 サバ
1月17日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ0.4キロ アジ10尾
1月9日 マダイ釣り 久里浜 五郎丸 マダイ2.7キロ 1枚 アマダイ 35cm、オニカサゴ27cm、アジ、サバ
<哲ちゃんにすくってもらった大型マダイ>

マダイの姿揚げとアマダイの揚げ物

2010年12月25日 | 料理
今回釣れたマダイは小型だったので、冷凍してお正月に食べようかと思ったのですが、冷蔵庫をあさると空っぽで他におかずがないので、その日のおかずになってしまいました。

<マダイの姿揚げ>



ヒラメの姿揚げで味をしめ、いけそうなのでやってみました。
軽く塩、コショウしたマダイに小麦粉を付け、大きなフライパンに油を張って、160度の温度でゆっくりと上げます。
油につからない部分にはタマで油をすくってかけます。どんどん色が変わっていくのが面白いです。だいたい20分くらいで出来上がり。大根おろしとポン酢でいただきましたが、皮が香ばしく、ビールにとてもよく合いますね。

<アマダイの唐揚げと松かさ揚げ>



アマダイは昆布締めにしようと思ったのですが、その日のおかずがないので揚げ物にしました。
身は軽い食感でおいしいですね。松かさ揚げも初めてトライしましたが、サクサクでうまい。これ目当てにアマダイ釣りに行く釣り人の気持ちがわかりました。



12月23日 マダイ釣り ちょっとへこんだ・・・・

2010年12月24日 | コマセマダイ釣り
今回は故あって釣果のみとさせていただきます。
湘南某船より出船し、




マダイ 450g 1枚
アマダイ 28cm 1枚 

でした。

船中0~3 7人で14枚 ほか ハナダイなど

船そのものは好調で大型のマダイがぽつぽつとあたっておりましたが、私の竿には当たりませんでした。
今日はうねりが多少あったもののベタ凪で誘わないとくわない日並だったのですが、どうも誘いがマダイ様のお気に召さなかったようで、マダイ様からのお告げはありませんでした。

釣れないのはしかたないとして、お隣さんに食った大ダイをタモ取りでばらしてしまいました。
タモが小さくて頭が入らないかったというのは言い訳です。申し訳ありませんでした。

ちょっとへこんでます。

レオブリッツ270MMは音がやかましい点をのぞけば満足いく買い物でした。



マダイのムニエルとフランス風お好み焼き

2010年12月19日 | 料理
この間釣ったマダイ2枚のうち小さい方はムニエルにしました。
塩コショウして、粉をつけ、フライパンで焼くだけの簡単料理ですが、付け合せにラタトゥーユを作りました。フランス風の野菜炒めですね。この間、フランス出張のとき、ランチで食べた魚のグリルの付け合せででてきて魚によくあうのでやってみました。本当はなすやズッキーニをいれるらしいですが、どちらも手もとになかったので、たまねぎとピーマン、パプリカ、トマトだけになってしまいました。

<マダイのムニエルとラタトゥーユ>


ソースは例によって失敗が怖いので、溶かしバターにレモン汁をいれただけの簡単なものです。
これはおいしいです。ラタトゥーユがマダイの軽い食感によくあってワインが進みます。
簡単なので、2枚目のマダイがつれたときはぜひやってみましょう。


もう一品、ファルシデュールを作りました。これはひろさんのブログ(フレンチとイタリアン)から拝借させていただきましたが、フランスリムーザン地方の家庭料理でフランス風お好み焼きといった感じです。

<ファルシデュール(フランス風お好み焼き)>


卵と生クリームをあわせたベースにみじん切りにしたベーコン、たまねぎ、パセリ、にんにくと千切りのジャガイモを混ぜ、小麦粉をいれて塩コショウしたものをフライパンで焼くだけの比較的お手軽な料理ですでが、うまい!!。にんにくとコショウが利いていて食が進みます。これとマダイのムニエルだけでワイン1本開いちゃいました。
ひろさんありがとうございました。

ところでリールの件ですが、結局手返し重視の自分の釣りにあっているのはレオブリッツ270MMだろうということで、これを買いました。ドラグ性能はなかなかです。少なくともスーパータナコンS500Wよりはよさそうです。ウルトラダイニーマWXという高いPE3号300m巻いて、¥47000ぐらいとしばらくぶりの高い買い物になってしまいました。
ですが、その後の情報で信頼性に問題があるらしいとか・・・
まあ、1000Hを復活させてバックアップとして持ちあるくことで解消するしかないですね・・・

次の釣行が楽しみです。



電動丸マダイSP VS レオブリッツ270

2010年12月17日 | 釣り道具
前回の釣りで5年来の相棒である電動丸1000Hがお亡くなりになりました。復活を信じて修理には出しているのですが、この機に新品を買おうかと思っています。ものもちはいたって良いほうで10年前?に買ったスーパータナコンS500Wは今だ現役でワラサ・カツオ釣りに使ってますし、シャクリ竿の サクラ "北海40" は14年前に買ってから買い換えていません。同じカネなら釣り道具屋に貢ぐより、船宿に貢いだ方が魚は釣れるという現実的な理念に基づくものです。 しかして、道具を選ぶのもまた道楽のうちといえるのも確かです。せっかく買うならとことんこだわってみようと思います。 で候補に上がっているのがシマノの電動丸マダイSPとダイワのレオブリッツ270MM。 中にはレオブリッツ150と270を同時に買う豪気な方もいらっしゃるみたいですが、気弱な私にはとてもできないのでどちらかにしなければなりません。


<電動丸600マダイスペシャル>




<レオブリッツ270MM>







<比較表>



ラインキャパは双方3号250メートル以上でまず問題ないでしょう。水深のマージンが2倍以上あり、久里浜のマダイ釣りでは高切れしても道糸足りずという悲劇はなさそうです。
ドラグ性能はつかってみないとわからないのですが、マダイSPはドラグ性能に徹しているとの振れ込みなので、こっちの方がいいと思われます。ドラグ性能がよいという定義ですが、要するにドラグの回転角度に対するドラグ力(摩擦系数)の変化量が少なく、細かくドラグ力の設定ができるという意味のようです。実際お店でドラグを調整しながらスプール軸を回してみると2~3回転させないとスプールの回転がきつくなったという感じがしません。またドラグを効かせたときのスプール軸の回転も非常に滑らかで引っかかりがなく滑り出しがよいです。過去にドラグ性能が悪いスーパータナコンS500Wで大ダイのあたり一発で竿を取るまもなく瞬殺ということが何度かありましたが、そのリスクは大幅に減ると思われます。ただ、あわせた後魚が走りだしたりしたときなど、ドラグを急に緩めたいという時にドラグを回しても追従できないという恐れもあります。

一方、コマセの入れ替え時間はマダイ釣りには重要な要素ですが、これは270MMに分があります。巻き上げ速度がはやく、コマセタイマー機能があるからです。巻き上げ速度は速ければ速いほど有利なのは当然です。巻き上げている(あるいはビシを降ろしている)時間は絶対に魚がつれることのない、いわばデッドタイムです。船釣りは限られた時間内の釣りだし、さらに釣れる時合いは短いので単位時間内にどれだけビシの上げ降ろしができるかは、勝負の分かれ目になります。

270MMの懸念材料としてはクラッチの位置。竿を持つ手で操作できるのでビシ投入時にはいいのですが、特に青物がかかってスプールにブレーキをかけたいとき、親指でスプールを抑えると誤ってクラッチを切ってしまいそうです。
前回、この種のリールでヒラメ釣りをしたとき、一度やっちゃいました(バレなかったけど)。まあ、これは慣れでなんとかするしかないですね。

ということでスペック表を眺める限り、大ダイ狙いならマダイSPが有利、とにかくマダイの顔を見たい、数を釣って竿頭を狙いたいなら270MMが有利 といえそうです。
あ、ネーミングはマダイSPの圧勝ですね(笑)

さて、どうしようか。一晩悩んでみよう。

ところで釣り道具に詳しい哲ちゃんによればシマノさんの電動リールにはかつてコマセタイマーがあったそうですが、探検丸の登場とともに探検丸に機能を移し、リール本体からは落としたらしいです。販売戦略なのかもしれませんが、顧客視点ではないですね。






トロマダイ、トロワラサ

2010年12月16日 | 料理
今回のマダイ、魚体は完全に落ダイモードになっていました。釣った棚もハリス6m、クッション1mで下から7.5mやや高めです。
腹を開けると内臓の周りはラードで一杯。身にも脂が乗っていて、手で触れているだけで溶け出しそうな感じです。

<トロマダイの刺身>


身には甘みがあり、これ以上うまいマダイは思いつかないくらい。日本酒が進みますね。

一方のワラサは。。。

<トロワラサの刺身>


脂が懸念されましたが、この個体は前回と同じく脂のりのり、大トロ状態です。



うまいです。腹身の半分は握り寿司にしましたが、脂ののった刺身はすし飯によくあいますね。(写真なし)

アラはもちろん煮付けに。



今回はしいたけとあわせましたが、煮物にしても脂が乗った魚の方がおいしいですね。

久里浜沖の冬の幸、満喫いたしました。

前回の記事で書き忘れましたが、電動リールがお亡くなりになりました。電動丸1000Hです。2005年に導入してから5年間たぶん100回近くの釣行で問題なく動いていましたがとうとうモーターが回らなくなりました。釣りそのものは終わりが近かったので、手巻きでやり通しました。
一応修理見積もりを出していますが、この機に新品にするか迷っています。

電動丸マダイSPかレオブリッツ270MMか、どっちも高いなぁ


<クニマス>
絶滅したとされるクニマスが再発見されようですね。釣りキチ三平にもクニマスがテーマの話がありましたが、ほとんど新種発見に近いできごとではないでしょうか。うれしい話です。しかも、見つけたのがさかなくんとは。
絶滅した東京湾のアオギスとか発見されないかなぁ。


12月12日 マダイ釣り 東京湾にも魚はいた

2010年12月12日 | コマセマダイ釣り
土曜日は南西風の予報で出漁を取りやめましたが、日曜は北風の予報。
どうせすることもないので、定宿五郎丸からマダイ乗り合いで出漁しました。
船長からはワラサもいるので5~6号ハリスで、との指示で5号ハリスにグレ9号を結びます。

前回、鹿嶋で船中69枚のヒラメ舞踊り。船上では”やっぱ鹿嶋は魚いるよね、東京湾は魚いないよ”なんて会話が飛び交っていました。今日は鹿嶋での非日常的な大釣りから日常である東京湾のマダイ釣りにすんなり戻れるのか戸惑いはあったのも確かです。

9時過ぎまで上げ潮、北風の予報で前に入るか、トモに入るか迷いましたが、結局風が強くなるので釣り易さを考慮して、右トモに入りました。竿入れしてまもなく左ミヨシの方が小型マダイゲット、続いて右ミヨシがワラサ、右胴間の方が小型マダイと次々にアタリ、トモの2人だけ出遅れます。潮代わりまでダメかなと思ったのですが、8時前に竿がグンと力強く入り、あわせるとマダイの引き、なかなかいい引きであがったのは1.2キロのマダイ様。

<マダイ様 1.2キロ>


久しぶりに久里浜のマダイ様の顔を拝み、一安心。
続いて、置き竿がドカンと入り、明らかにワラサの引き、十分時間をかけて3.3キロワラサゲット。

<ワラサ殿 3.3キロ おまえ 脂乗ってんのか?>


久里浜の女神様は、今日は機嫌がよさそうです。

ワラサの血抜きをしているとまたも置き竿が突き刺さります。竿先がガタガタと激しく動き、ワラサ確実。
1本とっているのでやや強引にやりとりするとハリス切れ。

ポイントをやや北のイシダイが釣れるところに移動し、船中2枚ほどでますが、私の竿には当たりがきません。この後、潮止まりになり東京湾名物の長い沈黙に入ります。
このまま終わりかと思いましたが、ハリスを3号に落とし、コマセを撒いていると他船でワラサが取り込まれているのが見えます。これに気をよくしハリスを5号に戻し、コマセを振ってトイレに。
横目で竿をちらちら見ながら用を足していると竿が突っ込んだ。ズボンをあげるのももどかしく釣り座に戻りやりとりすると、0.7キロのマダイ様。
それからまもなくして嫁さんからメールが来たので、返信しているとまたも竿がドスン。前のマダイよりかなりいい引きでしたが、残り10m、船長にタモお願いと言おうとした瞬間、フッといなくなりました。すっぽ抜けです。

結局、本日の釣果
マダイ 0.7キロ、1.2キロ各1
ワラサ 3.3キロ1本

ハリス切れ 1(ワラサ)、バラシ1(マダイ)
外道、コショウダイ、カナガシラ、トラギス(すべてリリース)

船中 5名でマダイ0~4、計8枚、ワラサ 0~1、計3本、イシダイ計2枚、他マトウダイでした。

ハリス切れ、バラシは悔しいけど、久里浜の女神様へのお供え物ということで次の釣りの貯金としておきます。

東京湾も捨てたもんのじゃありませんね。

<いい釣りでした>


ところで今日釣ったマダイ、ばらしたマダイすべてハリス5号でした。
マダイってハリス見ないんじゃない?





沖であった本当の話 第1話 スソの理由

2010年12月11日 | 沖であった本当の話
今日は釣りの予定だったのですが、南西風6~7mの予報に恐れをなし、中止にしました。
この時期の南西風は予報の2~3倍は吹きます。8時時点の剣崎灯台の風速は南西12m、大型の乗合船なら船は出るかもしれませんが、相当つらい釣りになりそうです。早上がりのリスクもありますし。

残っていたヒラメの柵は、フレンチ風にアレンジしようとレシピをあさっていたのですが、知らないうちにフライにされ嫁さんとガキの弁当のおかずとなりました。天然ヒラメのランチボックスとはなんと贅沢な。

さて、船釣りをはじめたのは'94年の秋です。ですから今年で16年目になるのですが、船上ほか、釣りの世界でいろいろなドラマに遭遇してきました。その中から興味を引きそうな思い出を綴ってみようと思います。

いつだったかヤリイカの湧きがいい年がありました。もうインターネットで釣果をみるのが当たり前の時代に突入した頃だったと思います。(それまでは、スポーツ紙を買うほかなかった)。いつものように夜ネットでその日の釣果を確認しているとある船宿の釣果が次のように出ていました。

ヤリイカ 0~55 入れ乗り。

絶好調です。でも坊主が出るとは入れ乗りというほどでもないのか、名人の一人勝ちか。
釣果に差が付くのは沖釣りでは当たり前ですが、条件さえよければ初心者でもある程度は釣れるものです。この理由として考えられのは、船酔いで竿が出せなかった、あるいは最初から端物狙いの常連で餌のイカは他の常連に供給してもっていたとか。ところが記事をスクロールしていくと思いがけないスソの理由が書かれていました。

スソは道糸が足りなかった人、平均30~40。

おい、なんだこれ。
この船宿は大型船を出しているの人気船宿で、予備のリールぐらい船に積んであったと思われます。そうでなくても船長が常連に言えばリールぐらい貸してもらえそうです。

そこで考えられるのは、きっとスソの方は言い出せなかったのではないでしょうか。冬場のヤリイカは時に水深200より深い場所を攻めます。この方のリールにはきっと高切れかなにかで180mぐらいしか巻いていなかったのでしょう。ヤリイカは底付近がタナです。
船長に「ハイ、やってください。底から10mぐらい誘ってみてね」
といわれて道具を落としても、底まで届かない。そのときの絶望感は想像に難くありません。
しかたないので、道糸が届く範囲でいるはずのないイカを誘ってみる。もちろん乗らない。

次の流しも。
その次の流しも。
そのまた次の流しも・・・・

「ハイ、今日はこれで上がっていきます」

という船長の声を聞くまで。
周りの人は次々にイカを取り込んでいるのに自分だけ道具がタナに届かない、という無念さは察するに余りあります。

沖上がりのとき、船長に「何杯釣った?」と聞かれて「坊主、道糸が足りなかった」と答えたのでしょうか。

あまりにも切ない話でした。

ヒラメ料理いろいろ

2010年12月08日 | 料理
今回水揚げしたヒラメはざっと9キロ。たー坊さんに1枚、ブログ友達のぷくさんに2枚差し上げて自分で捌いた分だけでも6枚、7.5キロぐらいでしょうか。

食い出がありました。(というかまだ今日現在で全部食べ切れていません)


<薄作り>


朝つきを巻いて、スダチと岩塩で食べるのがうまいですね。
子供に大うけ。

<から揚げ>


カレイじゃありません。ヒラメです。
ひれが最高においしいですね。

<えんがわ>


大吟醸に最高にあいますね。

<しゃぶしゃぶ>


あっという間になくなりました。出汁は中骨でとったもの。もちろん締めは雑炊で。

<天ぷら>


油通すとまた一段とうまいですね。天ぷらならマダイより上でしょう。

<昆布締め>

大吟醸と一緒に食すと幸せになれます。

<チリソースあえ>


ビールならこれかな。

<バター焼き>


仕事から帰って10分で調理。うまいです。

まだありますが、今日はこの辺で。

おまけ

ところで、外道で釣ったイナダですが、ぷくさんに差し上げたところ、ヒラマサではないかというコメントがつきました。

<おまえ、誰?>

(写真はぷくさんのブログより引用させていただきました)
スタイルは顔が小さく、ヒラマサっぽい?


(写真はぷくさんのブログより引用させていただきました)
口の隅が丸くてこれもヒラマサっぽい?

東京湾、相模湾をフィールドにしている自分はヒラマサなんて釣ったことがありません。
誰かわかる人いたらコメントください。







12月4日 ヒラメ釣り ヒラメの絨毯 鹿嶋沖

2010年12月05日 | ヒラメ釣り
11月某日、携帯に着信した1通のメール。
内容は"鹿嶋港から絶好調のヒラメ仕立てにいきませんか?"というもの。仕事中だったにもかかわらず、ダボハゼの如く食いついて”エントリーします”という返信をしてしまいました。

今回は僭越にもブロガーさんたちの仕立てに参加させていただきました。ブログやっててよかった。

船宿は利喜丸です。

メンバーはまるかつさんりんりんパパさんマルッチPPさんたー坊さん、マサさん、ケンケンさん、ショウくん、いとうさん、すずきんさん、アッキーさん。

とういうすごいメンバー。これは自分にまでは回ってくるヒラメはいないだろうなぁと思っておりました。
しかも前日、台風並みの低気圧が通過し、海は大しけ、底もの釣りにはきびしい条件だろうし、海自体も時化が残っているのでは・・という懸念ばかりでしたが・・・

鹿嶋の海はあらゆる懸念も払拭するポテンシャルを持っていました。

海は予想に反してベタ凪。

<凪の鹿嶋沖>


ヒラメ釣りは何しろ12年ぶり2回目で、しかも前回は坊主、まともに釣ったことがありません。お隣のまるかつさんに釣り方を教えていただき、釣り開始。

1投目に早くもググッというアタリが。ギューンと竿先がもっていかれたら竿を立てると言われたので待っていますが、ちっとも引き込まれません。しかたなく餌をチェックしようと巻き上げると、なんか重いぞ。
あがったのは大型カレイ、いやいや、小型ヒラメでした。

<記念すべき第1号>


あわせのタイミングはよくわからないけど、とにかくアタリは多く、いくつかばらしても次から次へとアタリあり、ヒラメがあがってきます。アタリがあってから食わせるまでのドキドキ感が最高に面白く、うまく食わせて竿に乗った重量感は至福の一瞬をもたらしてくれます。

<10時前の桶>


<やりとりするたー坊さん、どんな大物か?>


昼前には風も出てきて船の動きがはやくなり、釣りにくくなりますが、アタリはむしろ増えてきます。
ひときわ強烈な引きがあり、船長はタモを構えながら、"これはでけえヒラメだべぇ”と期待させますが、引きは明らかにヒラメとは異質で、あがったのは大イナダでした。

<桶の中は魚だらけ>


というわけで、

今回の釣果

ヒラメ  0.3キロ~1.7キロ 9枚
イナダ 1.8キロ 1本

食い込まないあたり 3~4回

望外の大釣りでした。
鹿嶋沖は魚濃いです。こういう釣りをしていると東京湾に戻れなくなりそうで怖いですね。

釣果、船上や生き帰りの楽しい会話、船長のひとがら、すべて満点。間違いなく今期最高の釣りでした。
運転してくれたたー坊さん、クルマ置かせてくれたマルッチPPさん、幹事のりんりんパパさん、そして大将まるかつさん、他ご同船のメンバーさん、本当にありがとうございました。