埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

教育実習

2009年07月19日 | こころ
今日、教育実習に行ったときのことを思い出した。
今から、十数年前のこと…。

ピアノ講師の希望は持っていたが、せっかくだからと思い、教職の授業を選択。

短大の2年のときに実習があった。
短大卒業後、研究科に2年残るつもりでいたので、この時点で教員への強い思いもなければ、ピアノ講師に決めたというわけでもなかった。

実際に行ってみた感じで考えようと思っていた。


全体的なことで言えば、私は学校生活に向いていないと感じたので、教員は無理だと思った。

でも、音楽の授業は楽しかった。

中学1年生の授業を担当したのだが、その中でクラス内の差が大きいことに気づいた。

いくつかの小学校から集まったばかりで、
小学校による差や内容の違いもあるだろうし、それぞれの生徒の興味の度合いの違いも大きいだろう。

私は、それぞれのレベルに合った指導をしたいと思った。
それはきっと、「私は」ではなく、「誰もが」思っているのかも。

でも、それはできなくて、クラスの中心的なレベルに合わせて進めていかなくてはいけない。

特に、明らかに理解していなさそうな生徒を、放っていかなければならないことが悔しかった。

その子たちが、「音楽の授業は面白くない」と思って、ずっと過ごしてしまうのかと思うと、悲しかった。


教員を批判しているわけではない。

普段、音楽に触れる機会のない子も多いだろうから、
その子たちへも、分け隔てなく音楽を伝えていくことは大切なことだし、
大勢の生徒たちの様子を観察しながら授業を進めていけるのは、特別な能力だと思う。


私が伝えたいこと、私にできること、私がやるべきことは、コレじゃないと思った。

その子が理解できるまで、あれこれ考えながら教えたいと思った。


この教育実習をきっかけに、ピアノ講師への道がはっきり見えた。

2年目で実習に行けたことも、ラッキーだった。


久しぶりにこの思いを思い出したということは、
“初心に帰れ!”“あのときの気持ちを忘れるな!”ということかな。

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