埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

心の中に花を咲かせる

2009年06月03日 | ピアノランド
熊谷のピアノランド勉強会に通い始めて間もないころ、
以前に樹原涼子先生が、冊子に乗せた言葉を紹介していただいた。


 ピアノは「弾かなくてはならないもの」ではなく

 「弾いて楽しむもの」です。

 先生に言われて仕方なく弾いたり

 親を喜ばせるために弾くのではなく

 自分の心の中に花を咲かせるために弾くのです。

 その花が美しければ

 聴いている人の心にも

 花が咲くのではないでしょうか。


この言葉を気に入って、入会のご案内に載せて紹介している。


この言葉を初めて聞いたころの私は、ピアノと戦っている最中だった

人前で思うように弾けないことに悩み、
そこから抜け出すには、ひたすら練習するしかないと思っていた。

心の中の花に目を向けることなんて、考えてなかった。


受講中のコード塾で、音を感じること、コードを味わうことを知り、、
ピアノランド勉強会や、マスターコースで、音楽の真の楽しさを実感していった。

ピアノの鍵盤に触れる感触が気持ちよく感じられるようになり、
自分の演奏する音楽を味わえるようになった。

人前では緊張はするものの、客観的に聞けるようになった。

生徒の演奏を聞いて、音楽を感じているか、感じていないかが分かるようになった。

生徒が「弾きたい音楽」を引き出せるようになってきた。

樹原先生のライブに行く度に、私の心に伝わってくるものの大きさに感動した。


そして発表会で、樹原先生の「花」(ピアノソロコンサートバージョン)を演奏した。

音楽を感じる心を伝えたかった。

それが生徒やお家の方たちに伝わったのか、感想文やアンケートに、
私の演奏の感想がいつもより多かった。

中には、客席で感涙された方も。

生徒たちの心をこめた演奏に、私も何度も涙が溢れそうになった。


そのころ、この言葉を見たときに、
「心の中に咲かせる花」の意味がやっと分かった気がした。


もちろん、先生や親を喜ばせるために、誰かに聞かせるために弾くこともあっていいと思う。

大切なのは、そのときに自分の心の中の花が輝いているかどうか

どんな大きさでも、どんな色でも、どんな形でもいい。

輝いていれば、それは必ず伝わる。


最近、レッスンをしていて、生徒たちの持っているその花と向き合っていきたいと強く思う。


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