埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

いい加減、認めようか!

2012年08月06日 | ピアノを弾く
「曲を作れるなんて、すごい!」と言われることがあるのだけど、
それは、私も思っていること

曲を作れるなんて、ホントすごいと思う


大学からヤマハ講師時代に、
ヤマハのグレード試験の勉強を続けていました。

グレード試験には、即興演奏の課題がいくつかあって、
予見時間を経て、
その場で課題を変奏したり、
2小節程度のメロディーに続けて、曲を作って演奏しなくてはいけません。

これが苦手で…。

グレード用のレッスンも受けていたのですが、

「そのコードからそのコードへは行っちゃダメ!」

「右手のメロディーがその音のとき、左手でその音弾いちゃダメ!」

とか、
そんなことを言われてばっかりで
ホントにホントに大変で

試験に次々落ちながらも…

最終的には、心優しい試験官のおかげで(笑)
4級の指導&演奏グレードを取得することができました


なので、自分に作曲の才能があるなんて思ったこともなかった。


ピアノランドを勉強するようになって、
樹原涼子先生から、作曲のあれこれをうかがって、
すごいなぁと感心するばかり。

「私も作曲できるかも!」と思って挑戦したこともあったけど、
それが勘違いであったことはすぐに分かりました


2009年にキレイなお月様を見て、
音楽が聞こえてきたときも、
偶然だと思った。

こんなこと二度とないだろうから、
忘れないように…と、
必死で五線にメモった


でも、それは二度とないどころか、
何度も私の元に訪れました。


それでも、私は、その音楽を受け取るだけで
いっぱいいっぱい


そして、それらは、
私の知識や経験をどんどん超えて、
自分では説明のつかない音楽になっていきました。


それを五線に書き残すために、
このコードでもないあのコードでもない
頭をひねって、
その音楽に必死で追いつこうとしてきました。


なので、「私が作った曲」という自覚がほとんどなくて、

もちろん、自信なんて、まったくなかった。


コードはちょっと知っているけど…くらいの
知識しかなく、
作曲の勉強なんてしたこともなく


枝折りmusicを始めてからも、
依頼をいただけることは、とってもうれしいのだけど、
その反面、「曲ができるのだろうか」という大きな不安もありました。

曲ができても、
「私の作る曲が“音楽”として認められるものなのだろうか…」が、
どこまでもつきまとって、
喜んでいただけても、なんだか私の中では腑に落ちなくて…。



先日、とあるご縁で、
ミュージカル曲2曲の作曲の依頼をいただきました。

そんなお話があったことにビックリだったのだけど、
「そんなこと私にできるだろうか…」と思いながらも、
詳しくお話をうかがうと

なんだかできそうな気がする


よく分からないのだけど、
もうすぐそこまで音楽がやってきているような気がして、

帰宅して、歌詞を眺めると、
つらつらと歌えてしまう


あぁ、待って待って!
まだ窓を開けていなくて暑いから、
窓を開けるまで待ってとお願いしたくらい、
あっという間に大まかなメロディーができた。


もう1曲は、4人家族が掛け合いで歌うコントのようなシーン。

これも自分で歌ってても笑えてしまうような、
愉快な曲の大筋は、その日のうちにできてしまった


この曲の評価は、
もちろん、人によってさまざまだと思うけど、

私自身が客観的に聞いて、面白い!いい曲!と思えるのだから、

こんなにもすぐに音楽がやってくるのだから、

私、作曲の才能があるんじゃない?って思えたのです。



それでも、音楽の神様にお任せな部分は大きいけれど、
それも才能のうちとして


いい加減、「私は作曲ができます!」と認めようかな




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