埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

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2010年12月01日 | レッスンの出来事
社会人の生徒のレッスンでのこと


いつも自由な表現で演奏する子なのですが、
その日は、やけに遠慮がちで、自分を自ら小さくさせている印象。

前回のレッスンより、スッキリした部分もあったけど、
小さくなっている演奏を本人がどう感じているのか聞いてみたら、
自分でも遠慮しながら弾いている感じがしたそう。

お仕事の疲れがあるのかなぁ…
体調や気分が優れないのかなぁ…
なんて思いながら、一緒にストレッチ

それから、私の印象では、
曲のイメージの、とっても小さな部分をクローズアップして
演奏している感じがしたので、

「例えば、映画の場面で言ったら、
 そのイメージされている人々をズームで撮影しているのではなくて、
 もっと広い範囲まで映るように撮影している感じ。

 自分の中のイメージをもっと広げて、大きくとらえてみて

とアドバイス。


そしたら、さっきまでとても窮屈そうに弾いていたのが、
解き放たれた感じに聞こえる

メロディーもクリアになって、情景がよく見えるようになりました。

メロディーとベースでさらに広がりを増す部分も、
fade outするようなエンディングも、
とても豊かな変化になりました。


彼女は視覚優位なので、この例えが分かりやすかったのだと思うけど、
イメージを拡大するだけで、こんなに演奏がかわるのか!と驚きました。

その部分はpだったので、「大きな音を出してはいけない」と思っていたそうなのだけど、
イメージを拡大して弾いてみたら、
「縮こまる必要はないんだ」という安心感を持てたそう