青蓮院の柊

青蓮院をセイレンインという山田くんは京都の人です

いいんですよ　京都の人は

いつでも見に行けるから

特に場所や由来など知らなくても

そういう私もお寺趣味はなくて

ただお庭と植物に興味があるのです

今回の上洛では青蓮院の柊をかぐのも行事のの一つに入れていました

丸太町橋からタクシーに乗ろうとしてもなかなか空車は通りません　

京都にはタクシーいっぱいいてるけど

空車はなかなか来んのやわ

大分歩いてつかまえました

青蓮院は外人にはポピュラーではないと思っていたのに

もうあきません

込み合うほどではないにしても
　　　　　　　　

以前の静かさは望めません

嬉しそうに境内の鐘を何度でもつきよる
　　　　　　　　

数秒おきにぐうぉーんぐうぉーんと響いて

さてわたくしは以前の記憶をたよりに
　　　　　　　　

あっちだったかこっちだったかと

廊下の端に首を出して柊を探します
　　　　　　　　

以前は探さなくても香りが届いたのです

とうとう最後の部屋まで行きつきましたが見当たりません

と思ったら

あれ　もしかして

ああ、おいたわしや

以前は私の背丈より高かった柊が
　　　　　　　　

見事に伐られてわずか４０センチほどに

何か病気にでもかかったのでしょうか

残った葉の間に白い花が少し見えました

これで青蓮院に来る楽しみが出来ました

あの木はどうなったやろ

そう思いながら毎年訪ねるのです

もう柊の場所は確実に覚えました