マンチェスターC1-1チェルシ
マンチェスター・シティMFフランク・ランパードは、21日に行われたプレミアリーグ第5節チェルシー戦で古巣相手のゴールを決めたことに、複雑な感情を抱いていることを認めている。
チェルシーで長年にわたって活躍したランパードは、この夏に契約満了により退団。ニューヨーク・シティFCへの加入が決まった後、半年のレンタルでマンチェスター・シティに加わることになった。
古巣相手の試合に0-1で迎えた後半途中から出場したランパードは、85分にMFジェームス・ミルナーの折り返しを受けて同点ゴールを記録。チェルシーの開幕からの連勝を4で止め、シティに貴重な勝ち点1をもたらした。
古巣への敬意からゴールを喜ぶ様子を見せなかったランパードは、試合後にイギリス『スカイ・スポーツ』で次のようにコメントしている。
「本当に難しいことだったよ。出場せずに自分の仕事をしなかったとすれば、プロフェッショナルではないことだからね。だから僕はただエリア内に入っていこうとした。ミリー(ミルナー)が素晴らしいボールを戻してくれたね」
「僕にとってはタフな試合だ。チェルシーのファンと一緒に13年間の素晴らしい時間を過ごしたから、複雑な思いだよ。でも、僕が今プレーしているチームは引き分けに持ち込むことができた」
アウェーに駆けつけたチェルシーサポーターは、今では敵となったかつての英雄に温かい声援を送っていた。
「言葉を失ったよ。ピッチに出るとチェルシーのファンが歌ってくれて、すごく感動的だった。でも、僕は自分を獲得してくれたクラブのためのプレーしている。本当に、両方から板挟みになったような気分だったよ」
「今朝目を覚ましたときには、自分が今日何を望んでいるのかも分からなかった。厳しい状況だったけど、最終的にはちょうど間を取って幸せな結末になったと言えるんじゃないかな」
(引用しました)
劇的な同点ゴールなのだから、もっと喜んでいいものを、古巣への愛からまったく喜びを表さないランパードに‘オトナ’を感じた。ダンディな男である。
この試合は主役は間違いなくランパードだったが、マン・オブ・ザマッチは同点をアシストしたミルナー。
右のMFで先発した彼はその後右サイドバック→センターハーフ→左サイドバックと4つのポジションをこなした。こんな選手、世界広しといえど、そうはいない。あっぱれである。