巨人・レッズ・チャーハン(2019年は和と動)

基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

まだゲレーロを信じ切れない

2019-04-06 09:16:44 | 巨人
本拠地・東京ドームで虎さんを3タテし横浜に乗り込んだ巨人はエース・菅野の2失点完投で勝利。背番号18になってから初勝利。これで6連勝。開幕直後に6連勝した年は過去に5度あるがすべて優勝しているとか…。今回はどうかな?

決勝打は7回のゲレーロの勝ち越しホームラン!
去年はこういう殊勲打がほぼなかったから驚いている。昨年、得点圏打率が.203なのに、チャンスでタイムリーを打ったり、3ランホームランを打ったりと、「今年のゲレーロはやるじゃねえか」と多くの巨人ファンは思ってるかもしれないが、私はまだゲレーロを信じ切れないでいる。

そう思った場面は9回表。2死満塁で打席が回ってきた。1点リードだから追加点が何としてもほしいところ。
だが空振り三振に倒れてしまった。相手投手のDeNA・三上は右打者が打ちにくい投手ではあるが、こういう場面で打てないのを見ると「まだまだかなあ」と思ってしまう。なんせ年俸は4億円だからね。そりゃあ求めるものは高くなりますよ。

2死満塁で「代打・阿部」が最善策なんだろうけど、前の打席でホームランも打ってるし、代えたらへそ曲げそうだし…それは無理だろう。

打順がこの日は今季初めての5番。前の6戦は陽岱鋼か亀井だったけど、好調さを買われて昇格した。まだ早かったように思う。6番でいいんじゃないかなあ。陽も亀井もそんなに状態がいいわけじゃないけど。

信じ切れない、って言ったけど、昨年よりははるかにマシなわけだから、それは好材料。
周りも「気分よくプレーさせよう」と乗せてる雰囲気は感じるからね。丸もスペイン語で声を掛けてるとか。

で今日は沢村が久々の先発か…。
楽しみだなあ。半分不安だけど…。
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ミスと圧倒的「個」に屈し習志野準V

2019-04-05 18:30:16 | 野球
春の風物詩とも言われるセンバツ高校野球が終わりましたね。
決勝のカードは東邦VS習志野。私からすると生まれ故郷VS地元というゆかりのある地域同士が、しかも決勝で対戦するという嬉しい出来事でもあった。結果は東邦の完勝。千葉県勢センバツ初優勝は持ち越しとなった。さぞ森田健作は悔しがっているだろう。

超高校級の選手がいない習志野からすれば、接戦に持ち込まなければ勝てないが、序盤の2つのミスがあまりにも痛すぎた。
まず初回、1番の根本がヒットで出塁。手堅く2番・竹縄がバントしたが、これが併殺打となってしまった。
そして4回。先頭の1番・根本がまたもヒットで出塁。2番・竹縄の場面で今度はエンドランを仕掛けた。打球は前進したレフトがキャッチ。その時、走者の根本は3塁を目指して走っていた。1塁に戻らなければいけないのに。当然、1塁にボールが送られ2アウト。またも併殺打になった。

ひょっとしたらエンドランではなく、単独スチールだったのかもしれない。それでも打者が打ったか、打たないか。そして打ったなら金属音がするわけだから、打球の行方を確認しなければいけない。もしかしてレフト前に落ちると判断したのか?
真相はわからないが、あまりにも凡ミスだった。決勝戦でこれだけミスをすると厳しい。

またタイトルにある圧倒的「個」というのはもちろん東邦のエース・石川昂弥のことである。
打っては2本塁打、投げては完封。化け物である。

試合前、私は習志野が有利だと思っていた。
石川は前日の準決勝で完投、球数も140を超えていた。
対して習志野のエース・飯塚は前日はリリーフで3回しか投げていない。この差は大きいと思っていた。

が蓋を開ければ石川が完封。素晴らしいが、実は春はこれが可能ではある。夏のように炎天下で試合をするわけではないので。実際、松坂大輔はセンバツは1人で投げ切ったし、過去にも1人のエースだけでセンバツ優勝を成し遂げたチームは結構多い。

とはいえ昨夏の金足農の吉田輝星が1人で投げすぎた問題は、棚上げされた感はある。
星稜が勝ち進んでいたら…、奥川は連投していただろうか?

もちろん、今大会は明豊など多くのチームが複数投手制を使っていた。
習志野もそうで、エース飯塚は今大会の登板はすべてリリーフ。決勝戦、満を持して先発してくるだろう、と思ったがそうはしなかった。単純に勝利だけを追い求めれば飯塚先発なのだろうが、そうはしなかった。夏を見越した、ということもあったかもしれないが…。

そんな習志野が優勝すれば、「エース1人に頼り過ぎ問題」に一石、いや、かなり大きな一石を投じることができたと思う。
これって2番じゃダメなんですよ、蓮舫さん。こういうのって、やはり1番になることが大事なんだよねえ。
それだけに習志野が負けたことは、残念でした。地元・千葉の優勝が見れなかったとか、個人的なことは、この際どうでもいい。別に東邦が悪いわけじゃないんだけどさ。
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高橋優貴がプロ初勝利 

2019-04-04 22:39:21 | 巨人
ドラ1ルーキーの高橋優貴がプロ初登板。6回1失点でまとめ、打線の大量援護もあって初勝利。おめでとうね、優貴。
彼はドラフトでは根尾(中日)を外し、辰巳(楽天)を外し、いわゆる外れの外れの1位。
指名された時は「誰?」状態だったが、そんな彼がこんなに早くプロ初勝利をあげるんだからわからないものだ。
巨人はここ数年、ドラフト1位で指名した大卒選手が活躍できないでいる。桜井・鍬原はその代表格で、尚輝も1年目は体力不足を当時の首脳陣が嘆いた。優貴がその流れを変えてくれればいいが…

タイプ的には同じ姓の高橋尚成によく似ている。非常に実戦向きで、尚成より三振は多く取れそう。大学(八戸学院大)時代は多和田(西武)が持つ奪三振記録を塗り替えた実績を持つ。性格は「宴会部長」的なノリノリ系の尚成とは真逆で真面目で優しそうな感じなのが気にはなるけど…。(プロの選手は試合で優しいはマイナスになりやすい)

今日の試合を見ると、左投手なのに左打者に投げにくくしてたように思う。
もちろん阪神には糸井・福留と左の好打者がいるからということもあるし、左打者だとシンカーが放りにくいのだろう。

それとバントは要改善ね。
2度も失敗した。ありゃあダメよ。ヘタすぎ(苦笑)
今日は点差もあったから笑い話になるけど、接戦での失敗は自分で自分の首を絞めることになる。

2度とも前の8番・炭谷がヒットの後でバント失敗。その直後、尚輝がヒットで出塁するも、前に炭谷がいるから、いわゆる「交通渋滞」状態になってしまった。もしバントでしっかり送っていれば、1・3塁になって尚輝が盗塁を仕掛け2・3塁に持っていく…という攻撃ができる。ピッチャーは投げるだけではダメということです。もし解説が桑田だったら…説教が長かっただろうね。

5連勝なのはいいだけど、やはりエース・菅野で勝たないと。
明日は援護してあげてね。たぶん、今日の大量得点の反動で沈黙するんだろうけど。
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本拠地開幕戦 ほぼ満点に近い試合

2019-04-02 22:34:06 | 巨人
阪神を迎えて本拠地・東京ドーム開幕戦。
相手の先発は昨年、中日時代によくやられていたガルシアだったが、尚輝・坂本・丸の3連打でいきなり先制。
2番に坂本を置くことで「初回からバントする野球はしません」打線なわけだが、成果は4戦目で出た。こんなに上手くいくケースはそうはないだろうけど。

無死2・3塁で4番岡本。痛烈な打球だったが前進守備のセカンド正面で1アウト。
5番陽岱鋼もセカンドゴロだったが、なぜか阪神の守備シフトが通常だったため3塁ランナーが生還し追加点。
無死2・3塁では前進守備だったのに、1死から通常に戻したのか?相手のことながら不思議に感じたシーンだった。

3回には岡本の2点タイムリーにゲレーロの3ランホームランで7対0。試合はほぼここで決まった。
驚くべきはゲレーロ。2年8億で巨人に加入した昨年は開幕4番を務めたがさっぱり。ホームランはソロばかりでファンからは「ソローロ」と揶揄された。得点圏打率はなんと2割3厘。首脳陣との確執もあったようだが、私に言わせればそれ以前に打てなすぎである。

最終成績は82試合で.244 15本 40打点。年俸の半分どころか4分の1すら働いていない。
ちなみに、巨人に移籍して打てず、まるで犯罪者のように扱われた清原は移籍1年目、.249 32本 95打点で全試合(当時は130試合制)出場している。いかに昨年のゲレーロが酷いかがわかる。

正直、この調子が続くとは思えないし、というより、あんま信じてないし、守備はラミレスよりはマシな程度で不安はある。だけど、ホームランを打った直後にベンチを指差して「ドヤ顔」したり、2塁打打ったらベース上でまたベンチの方を指さして笑顔を振りまいたり、それに応えるベンチの阿部慎之助らの雰囲気を見てると、気分よくプレーできてるな、というのはある。ラテン系の人は気分屋だからね(苦笑)

丸は先制打に移籍初ホームランも出てお立ち台デビュー。
尚輝は打ち出の小槌状態にヒットが出るし、入院するなど体調を心配していた長嶋さんもドームに駆けつけるなど、ほぼ満点に近い試合だった。

まあ不満は先発の山口俊が大量リードにも関わらず、無駄な四死球を出したことくらいかなあ。
それでも7回は投げてくれたから、「まあ、よし」としましょう。
週の初めの火曜日はとても大事。ここでたくさんの投手を起用してしまうと後々しわ寄せがくる。山口にはとにかく毎週のように7回を投げ切ってほしい。
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昭和が終わった日の思い出(89年1月7日)

2019-04-01 20:16:40 | 自分のこと
平成の次の元号がついに発表されましたね。
一瞬「平和」に聞き取れたんだけど実際は「令和」でした。ま、いいんじゃないでしょうか?
テレビも、ネットも新元号の件・一色で、みんなすごい関心があったんですね。ちょっと意外な盛り上がり。想像を超えてます。

さてあと1ヶ月で平成も終わるんだけど、私は昭和が終わった日のことはよく覚えています。
昭和が終わったのは今から30年前の1989年1月7日。当時、私は中学1年生だった。
その日は友人と映画を見に朝から渋谷へ向かっていた。今は千葉にもシネコンは至る所にあるけど、当時は映画を大スクリーンで見るには都内へ行くしかなかった。何を見たかは覚えてないんだけど、当時つるんでいた友人が皆、行くというのでついていった感じだったと思う。今は「おひとり様」は慣れたんだけど、中学生はやはり友達が大事だった、というか、ハブられるのが嫌だった。

渋谷に着くと「天皇陛下が崩御されました」と電光掲示板に掲載されていた。
「崩御」の意味がわからなかったが、亡くなったのだろうということは察することができた。誰か1人が自宅に電話し(当時はもちろん携帯などありません。公衆電話から)、亡くなったことを知った。

昭和天皇は前年から体調を崩していて、秋口にはいよいよヤバそうな感じはあった。
当時ニュースでは陛下の体調の様子が毎日のように報じられていたが、秋口は血圧が相当下がって、発熱もあったからだ。
その影響はプロ野球界にも出て、リーグ優勝、日本一が決まると祝勝会でビールかけが行われるが、この年は中日も西武も自粛した。神戸で震災があった年(95年)も、東日本大震災があった年(2011年)もビールかけはあったから、いかに影響力があるかがわかる。

それでもなんとか年を越し、お正月ムードも治まった7日に崩御された。
「年末年始に亡くなったら、お正月が台無しになるから7日まで頑張ったんじゃないかねえ」
誰かがそんなことを言っていた記憶がある。

陛下が亡くなった当日は予定されていたコンサートが中止になったりもしたが、映画は普段通り上映されていて、それを見た後、買い物などをして帰宅。だが帰るとテレビはレギュラー番組は放送されず、陛下の崩御のニュースや昭和を振り返る番組ばかり。今のように多チャンネルではなく、地上波しかない時代。もちろんネットなど見れない。暇を持て余した人たちの多くがレンタルビデオ屋さんに殺到した。私も足を運んだが、ほとんどが「貸し出し中」。あんな光景はあれからない。

私は子供の頃、昭和は永遠に続くものだと思った。なんせ産まれてからずっと昭和だったし、60年になっても昭和だったからだ。実際は64年まで続いた。あれからもう30年か…、と感慨深くなっています。皆さんはどうでしょう?
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丸は三振が多い打者

2019-03-31 19:44:53 | 巨人
プロ野球が開幕しましたね。
4年ぶりに復帰した原監督率いる巨人は敵地・マツダで3連覇中の広島カープと対戦。
開幕戦は負けたけど、2・3戦目は勝って、勝ち越すことができた。

ここ数年は広島に、とくにマツダではこてんぱんにやられてただけにホッとしているところです。

3連戦、すべて見たわけではないけど感想を。

まずはクックが2戦とも無失点で2セーブをあげたことは大きい。
極論を言えば今年の巨人はクック次第だと思ってるから。

というのも巨人の不安要素は中継ぎ・抑えの不在。ここが不安定で昨年までは接戦をことごとく落としてたから。
12~14年に3連覇した時は「スコット鉄太朗」という方程式が存在した。だが山口、西村は引退。マシソンは病気で出遅れ。
中川にしろ、戸根にしろ、桜井にしろ、1度も1年フルで活躍したことがない選手。今年から中継ぎの吉川光夫も先発以外で過ごす初めてのシーズン。不安要素いっぱいだが、クローザー・クックが確立できれば、自然と他の投手も安定してくると思う。

クローザーがフラフラしてるチームは優勝できないからね。
その点、昨年終盤から中崎が(勤続疲労もあるだろう)フラフラしだした広島にはつけ入る隙がありそう。
クックはクル・クル・クルーンや投げる神田正輝こと石毛のようにストライクを取るのに死苦歯苦しないから、そこそこやりそう?まあそう判断するには時期早々だけど…。

そしてこの3連戦で最大の注目は広島から巨人にFAでやってきた丸佳浩だろう。
で開幕戦は4三振。これは地元・千葉の大先輩である長嶋茂雄さんのデビューを真似たに違いない!

まあ、それは冗談として、丸が三振が多い打者というのは確認できた。
というのも、丸は昨年130三振もしている。これはリーグ最多。15年にはそれを上回る143三振(もちろんリーグ最多)もしており、現在4年連続100三振以上を継続中なのだ。だから開幕から三振が多いことを見ている巨人ファンは気にしない方がいいだろう。むしろ5年連続で100三振に向けて視界良好とでも思ってた方がいい。

にしても開幕シリーズはやっぱ東京ドームでやってほしいわな。Bクラスにはなるもんじゃない。
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オープン戦最終戦 レフトに亀井がいる安心感 

2019-03-24 22:14:16 | 巨人
今日はオープン戦最終戦。
巨人は東京ドームで千葉ロッテと対戦し勝利。いい形でオープン戦を終えた。開幕は5日後の29日(金)から。
この試合、6回以降はほとんど見ていないのだが、感想を書きます。

この日のレフトはゲレーロではなく亀井で打順は5番。
最終戦で、しかも5番で起用ということはこのまま開幕は「5番レフト亀井」ということになるだろう。

打つ方では4打数0安打と結果は出なかったが、守備で魅せた。といってもそれほど派手なプレーをしたわけではない。
2対0で迎えた3回表。まず先頭の1番・岡が内野安打で出塁。
続く2番・加藤はレフト前へヒット。俊足・岡は3塁を狙おうとしたが、亀井がすばやく前へ出てボールを取ったのでランナーは自重した。
3番・中村奨吾もレフト前で続いたが、これまた亀井がボールを素早く処理し、ホームへ返球したため、2塁ランナーはサードでストップ。もちろん、まだノーアウトで2点負けている状況だから、無理に回すような場面ではない、ということもあるだろうが、間違いなく亀井の存在がランナーの必要以上の進塁を阻止したと言える。

結局、無死満塁のチャンスを得たロッテに犠牲フライで1点は失うのだが、最低失点で済んだのは亀井の守備力だ。
もしゲレーロがレフトだったら…。2点取られて同点に追いつかれていただろう。

セイバーメトリクスではUZRという指標がある。これは各ポジションのリーグ平均と比較して、どれだけ失点を防いだかを示す指標でゲレーロが昨年-9.2に対し、亀井は5.7。数字は正直だ。レフトに亀井がいる安心感は数字が証明している。引退したイチローがその守備力を認めただけのことはある。ゲレーロが試合に出るにはとにかく打つしかない。わかりやすく言えばラミレスくらいに。

昨年は久しぶりに規定打席に到達するなど多くの出番を得た亀井だったが、夏場はさすがにバテた。
今年の7月に37歳になる亀井に1年間フルに出るのは限界がある。
昨年は左打ちの野手(外野手)が不足していたため、出番が多かったが、今年は丸が加入した。亀井の出場は限定的になる…というより、そうならなければ本当はいけないのだが、今年も亀井に頼らなければ厳しそうだ。

そう考えると、昨年のドラフトで多くの球団が競合した根尾は仕方ないにしても、外れ抽選で左打ちの外野手・辰巳涼介(楽天に入団)を外したのは後々響くかもしれない。現状、巨人に亀井の後釜は見つからない。丸はタイプが違うし、松原は時間がかかりそう。橋本到は結果が残せず、移籍してしまったから。
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イチローの思い出 1996年日本シリーズ第1戦

2019-03-23 17:55:43 | MLB
イチローが引退してしまった。
正直、この日本での公式戦で最後という予感みたいなのはあった。
この日本ではメジャー枠が28人だが、アメリカに戻れば25人になる。いくらチームのレジェンドとはいえ、45歳でオープン戦の打率が1割未満では厳しい。昨年はチームのフロント入り?のような奥の手を球団側は用意したが、奥の手は2年連続では使えない。

個人的にはメジャーにこだわるのではなく、最後は日本に戻ってきてほしかった(古巣のオリックス、地元・愛知県の中日は大歓迎だろう)が、最後の感動的なシーンを見ると「なんも言えねえ」である。幕引きとしてはこれ以上ないものだったのではないか?

イチローは数多くヒットを放ってきた。その中で最も印象に残るヒットは?
というアンケートがあれば1位は間違いなく09年・第2回WBC決勝での勝ち越しタイムリーだろう。
それに触れるのはありきたりなので、ここでは2番目に印象に残っている、96年日本シリーズ第1戦について触れようと思う。

この年の日本シリーズは巨人VSオリックスというカードだった。
巨人は一時11.5ゲーム差をつけられ自力優勝がなくなったが、そこから反撃し優勝。「メークドラマ」と言われた。
松井秀喜はホームラン王のタイトルこそ逃したが38本99打点とブレイク。4番は落合でこの年が巨人最終年(オフにFAで清原が入団したため追われるような形で退団)。仁志と清水がルーキーながら活躍し、2人で新人王争いを繰り広げた(新人王は仁志が受賞)。

一方のオリックスは前年に続く2年連続リーグ優勝。イチローもすっかりチームの柱になり、監督の仰木彬の「マジック」によってチームは円熟期を迎えていた。なにより、95年の1月には神戸で震災があり、「がんばろうKOBE」の合言葉のもと、チームはその復興の象徴のようになっていた。

そんな両チームの対戦は初戦から大接戦。
2点を追う9回裏、巨人は大森剛の2ランホームランで同点。
延長10回、表のオリックスの攻撃も簡単に2人が倒れ2アウト。
東京ドームは大森の同点弾に沸き、雰囲気も最高潮。
「あとアウト1つとってチェンジとなり、裏の攻撃でサヨナラだ」

そんな巨人ファンの思いを打ち砕いたのがイチローだった。
2死無走者で打席に入る。それまでの4打席はすべて凡退だった。
ピッチャーは「ゲンちゃん」こと河野博文。

当時のプロ野球界は交流戦がまだない時代だったため、セの投手と対戦する機会はなかなかない(オープン戦、オールスター、日本シリーズくらい)が、河野は前年まで日本ハムに所属しており、対戦経験は豊富で、しかもイチローは河野をよく打っていたらしい。
イチローは高めのストレートを逃さなかった。振り抜いた打球はライトスタンドへ消えた。
勝ち越しホームランである。
普段は1番打者だが、まるで4番打者のような一撃に唖然とさせられた。

これが決勝点となり、第1戦はオリックスの勝利。
結局、これが流れを変え、巨人はわずか1勝しかできずシリーズに敗れた。

シリーズ全体をみれば19打数5安打1打点と巨人はイチローをある程度抑えられた。
だがその「1打点」はあまりにも貴重だった。

実は私は第6戦のチケットを持っていた。チケットを確保するために早朝から並んだのに、それが無駄(第5戦でシリーズが終わったから)になり、その悔しさもあって、あれから23年経ってもよく覚えています。

イチロー選手、長い現役生活、お疲れ様でした。
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ドラフト前夜 巨人は根尾指名を公言

2018-10-24 22:21:05 | 巨人
プロ野球では25日、ドラフト会議が行われる。
巨人はすでに大阪桐蔭の根尾昂の1位指名を公言している。
他にはヤクルト、中日も根尾の指名を公言。ロッテは根尾のチームメイトである藤原恭大の1位指名を公言している。
別にわざわざご丁寧に公言しなくてもいいと思うのだが…。自分の手の内を明かさなくても、ねぇ。正々堂々?う~ん。

巨人は一時は金足農の吉田輝星を指名かと言われていたが、根尾に方向転換した。新監督の原さんの要望でもあるとか。
これにはファンの間で賛否両論。吉田は巨人ファンであることを公言し、「巨人でプレーしたいか?」の問いに「はい」と答えている。今どき巨人ファンを公にする選手は珍しいし、もし入団すれば人気が陰り気味の巨人の注目度も上がるだろう。戦力的に見れば、菅野の後のエースを担えるだけの素質を持っている。

それでも巨人は根尾の方を選択した。
私個人の意見を言えばこの選択には賛成である。
08年から10年もの間、巨人のショートを守り、今やチームの顔となった坂本勇人。
だが彼も今年の12月に30歳となる。彼の後釜を考える時期になってきた。

ショートは非常に負担の大きなポジション。過去、石毛宏典(元西武など)、池山隆寛(元ヤクルト)、宮本慎也(元ヤクルト)ら名ショートの選手は晩年、サードに転向している。
坂本もあと3~5年すればサード転向を考えなくてはならないだろう。
その後釜に根尾は最適なのだ。いや、坂本の後釜どころか、将来のプロ野球を背負って立つ逸材になりえる存在。そういう選手には競合覚悟で臨まないと。

もちろん吉田も素晴らしい選手だけど、根尾の方が選手としての希少価値が高い、というのが私の意見だ。
まあ、巨人はくじ運が悪いので、正直まったく入団するイメージが湧かないのが本音。


さて、ドラフトは過去にくらべて巨人からすると相当重要なものとなる(もちろん他球団もそうだが)。
仮にドラフトで入団しなくても、FAで巨人に…というのは今の時代はほぼない。
FA制度ができてからは大物選手は巨人というのが選択肢のトップにあったと思うが、今は巨人ではなくメジャーを選択してしまう。
ダルビッシュ、前田健太、田中将大、大谷翔平…
彼らの頭の中に「FAで巨人」というのは選択肢にすら入ってなかっただろう。よってFAでやってくるのは小粒になってしまう。大竹、相川、野上、山口俊、陽岱鋼…。誰1人として巨人移籍後オールスターに選出されていない。

ならばドラフトで指名した選手を育て、1軍で活躍する選手にしなければならない。
ドラフトの成否はチームの将来を左右する大一番、関ヶ原の戦いである!
と言ったら大袈裟か?
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寺内崇幸の思い出

2018-10-16 22:40:19 | 巨人
今日は今年で引退する寺内崇幸選手の思い出です。
今年は春のキャンプ中の故障で出遅れ、実戦復帰したのがもう夏の7月。その間、1軍の内野の控え&代走要因は吉川大機が首脳陣から重宝されていたため、最後まで2軍暮らし。吉川は26歳、寺内は35歳。年齢を考えると球団が吉川と役割が被る寺内を戦力外にした判断は致しかたないだろう。やはり35を過ぎて1度も1軍で出場できないとこうなってしまう(クビになってしまう)。

その後、他球団で野球を続けるというのは考えられなかったと引退を決断した。
これからの長い人生において、巨人だけでなく他球団を経験しておくことはプラスにもなると思うのだが、一方で巨人愛を貫いてくれるのはファンとしてはありがたいことだ。

栃木工業から社会人を経て指名されたのが2006年。同期には今や巨人の顔・坂本勇人がいるが、あれから12年、現役は坂本1人だけとなった。つまり寺内は同期の中では2番目に長いプロ生活を送ったことになる。しかもドラフト順位は6巡目。この順位で長くプロ生活を送れたのは評価に値すると思う。

内野ならファースト以外はどのポジションでもそつなくこなし、守備固めなど、貴重なベンチ要因としてチームを支え、原監督から「スーパーサブという面では、セ・リーグを代表する選手」と称賛された。

一方でレギュラーを獲得できなかった要因として、打力のなさにあった。
生涯打率は.218。通算安打178は、最近何かとテレビでよく見る長嶋一茂(プロ通算161安打)を上回る程度だったが2013年のクライマックス・シリーズでは前田健太から決勝ホームラン。そして日本シリーズでは田中将大からもホームランと、まさかの大物撃ちをかまし、驚かせた。この年はシーズン中も自己最多の54安打で、代役出場ながらもオールスターにも出場している。

昨年は松本での試合で、延長11回にはレフト場外へ運ぶサヨナラホームランも打ったっけ。あの寺内があんな特大ホームランを打つとはとスゴく驚いたものだが、思えばこれがプロ選手として最後の活躍になってしまった。

決して華やかな選手ではなかったが、控え選手として欠かすことはできない選手だった。
現役生活お疲れ様でした。ありがとうね、寺内。

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